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『クラスに舞い降りた天使が小悪魔だった(冬原interval15)』

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『クラスに舞い降りた天使が小悪魔だった(冬原interval15)』

冬原さん、教え子からそう呼ばれるのも悪くないだろう。

これはこれで普段とは違う興奮が味わえる。

そう思っていてたのに。

宮城は、この小悪魔は!

「なら、美雪さん、でいいですか?」

下の名前で私を呼んだ!

濡れた指が這うような感覚が腰から背中を伝っていき脳がしびれる。

「うっ……うお」

寒気にも似た、ぞくりとした痺れが全身に伝播し、私は思わず自分を抱きしめる。

「おうっ……う、おっ……」

それでも収まらない。

宮城が私を心配そうにのぞきこむ。

「先生? じゃない、美雪さん? 大丈夫ですか?」
「おっ、おおっ、おふっ……す、すごいな。半裸の教え子から下の名前で呼ばれるというのは、とてもすごいな」

つい正直に話してしまったが、眼前のエロ天使が、またもエロい事をのたまい始めた。

「でしたら半裸の教え子から全裸の教え子になりましょうか? それとも先生が脱がせますか?」
「お前、本当にどこでそういう事を覚えてくるんだ」

すでに黒のボクサー一枚になってベッドの前に立っていた宮城。

その露出で半裸はないだろう。

もうほとんど全裸じゃないか。

などと思いながら、私はその細いながらも筋肉がうっすら浮かぶエロボディに吸い寄せられていった。

そうして、教え子である宮城との最初の夜が始まった。

結果から言えば。

私はおかしくなってしまった。

もともと自分でも受け身な性癖があると思っていたが、宮城の手管によって私は自分が思っていた以上に開花させれられたのだ。

最初に宮城の下着を口で脱がせろと言われた時。

コイツは何を言い出すんだと思いつつも、従ってみればなかなかどうして悪くない。

それはあくまで私が上という立場を互いに理解する仲でのお遊び、いわばプレイという枠内で楽しむものだったからだ。

そんな私の様子を宮城がどうとったのか、行為はそちら方面にエスカレートしていく。

私をマゾと決めつけた宮城がそれまでの、美雪さん、という呼び方を変えないかと聞いてきた。

下の名前で呼ばれるだけでも頭にモヤがかかりそうなほど気持ちいいというのに、どう変えろと?

すると宮城は私をこう呼んだ。

「美雪」

と。

呼び捨てだった。
 
「ひ」

私の口から短い悲鳴が漏れた。

そう、悲鳴だ。

気持ち良すぎて考えるより先に体が悲鳴をあげた。

これはマズい。これを良しとしてしまっては私は絶対に明日から学校で宮城の顔を見られなくなる。

ああ、しかし。

捨てがたい。

二人きりの時ならば許してもいいではないかと体が求める。

こんな年下の、それも教え子に下の名を呼び捨てられるという圧倒的快感。

宮城は続けて「もしくは先生に戻すか。どっちがいいですか?」と二つ目の選択肢を出してきた。

「だから先生と呼ばれるのは罪悪感が……」

などと私は拒みつつも、美雪と呼ばれるよりはまだ耐えられると判断した。

しかし、一度、断った手前だ。簡単に了承するわけにはいかない。

もう一押ししてくれれば、私もうなずきやすくなる。

そんな思いが届いたのか、宮城はさらに押してきてくれた。

「それも楽しんでこそ、でしょう? お互い本物の教師と生徒ですよ?」
「いや……この一線ばかりは……」

そろそろ折れてもいいタイミングか? まだちょっと早いか?

判断が難しいと悩んでいると、私の後ろに宮城が周り込んだ。

なんだ? と思っていると後ろから私の耳ともで囁き始めた。

「本当にダメですか? ボクは先生って呼びながら、この小さなお尻を」
「ひっ」

尻を撫でられた!?

初めて味わう感覚にぞくりとする。

女同士でふざけて尻を揉み合った時とは比較にならない。

その手の大きさ、硬い指先、そして尻の形がゆがむほど、力強くわし掴みにしてくる握力。

男だ。

男を感じてしまう。

それだけでもいっぱいいっぱいになっているというのに、宮城の甘い声が耳元で囁き続けるのだ。

「思い切りわし掴みにして、めちゃくちゃにしてみたいんです。先生って呼ぶたびに突き入れるんです」
「う……ほおお……」

声にならない声が漏れる。

何を突き入れる!?

そりゃあナニだろうよ!

「こうやって、先生、先生ってね」

私を先生と呼ぶたび、掴まれたままの尻が上下に撫でられる。

耳元で、先生、先生、と甘い声で囁かれ、そのたびに尻を強く、時に優しくなでられ続ける。

たったそれだけの事なのに、私の体は喜びを覚え無意識に震え始めていた。

男に求められ触れられるとは、これほどに体が熱くなるものなのか。

初めて味わう興奮に全身の筋肉が緊張と弛緩を繰り返していた時に、それは来てしまった。
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