120 / 415
『クラスに舞い降りた天使が小悪魔だった(冬原interval14)』
しおりを挟む
『クラスに舞い降りた天使が小悪魔だった(冬原interval14)』
そんな未来予想図に想いをはせる。
いいなぁ、実にいい。
来年の夏からの妊活。
すぐに妊娠できるかもしれないし、そうでなければ大人のデートも楽しめるようになるなんて。
できる事なら卒業後、一年は妊娠できずにいたい。
ん? ……我ながら、今、私はとんでもなく贅沢な事を言ったな!?
妊娠したくない? 数分前の私が聞いたら鉄拳が飛んでくる話だぞ!
「では、そういう事で。期間条件のお話、承諾してもらえますか?」
断る理由がない。断れるはずがない。
「ああ。私としてはもう願ったりかなったりでバチがあたりそうだ」
もっともあたるのは子種だけでいいがな! なんてババアギャグまで漏れそうになる。
「あたるのは子種だといいですね」
「……」
つい、黙り込んでしまった。
すまん宮城。私もそれは言いかけたが、言わないだけの理性はあったんだ。
お前は普段から性的な事すらストレートに言いすぎだが、そういうギャグに関してだけは口を慎んだ方がいいと思う。
せっかく顔がいいのに、お前は色々と残念な部分が多い。
イケメンは全てを許される存在だが、例外もあるからな。
私は一つため息をつき、確認の意味を込めて条件の承諾をした。
「それは宮城が三年になり、夏になるまで待つさ」
「多分、そうなったら秋には結果が出ると思うので、残念ながら年下の男を連れておおっぴらにデートはできないと思いますよ」
「すごい自信だな。それはそれで頼もしいが」
若いっていうのはスゴいな。
だが男というものは女と違って何度もできるものじゃない。
いくら若くても、せいぜい日に二、三度くらいか? それも連続でというわけでもないだろう。
だがここまで大きな口を叩くんだ。
もしかしたら、今夜は連続で二回くらい抱けるかもしれないな。
そんな期待を胸に、食事を終えた後、私は宮城を自分のマンションへと連れ込んだ。
宮城はラブホテルだと思っていたようだが、制服で入れるはずがないだろうに。
部屋に入り、宮城は私の部屋の印象を良く思ったようだ。
地味目な家具ばかりだが、どうにもそれが大人のインテリアっぽく映ったらしい。
ちなみにこれらは私の趣味じゃない。
私の趣味はどちらかというファンシーよりだ。
さすがに目に刺さる様なショッキングピンクなどは遠慮したいが、パステル系のカラーは好きだし、ふわふわ、もこもこ系も好きだ。
この部屋にある家具は例の空手部の元先輩からの頂き物。
社長なんかやっていると色々なつきあいがあるらしいく、試用サンプルで貰ったものや、つきあい上、格安で購入したものなんかが余っているらしい。
そんな中でも場所を多くとる家具やら調度品なんかをよく回してくれる。
不要になったら捨てても売ってもいいといわれているが、これでなかなか高級品ばかりで使っていても良いものが多い。
そうして取捨選択していくうちに今の家具がそろっているんだが……ふむ、確かな客観的にみると高級なモデルハウスみたいな雰囲気はある。
さらに昨日はほぼ徹夜で、自分も部屋も磨き上げたんだ。
若い男から羨望のまなざしを受ければ、それも報われたな。
などと鼻高々に宮城を招き入れた私だが、少々恥ずかしい頼み事をした。
行為そのものがずいぶんと久しぶりで、最初は私のペースでいいか、と尋ねたのだ。
無論、リードはするつもりだが、宮城の性欲が暴走気味というのは分かっている。
男の力を肌身で知った今、あまり力ずくで求められるのは少し不安が残る。
それを聞いて宮城はこんな反応を示した。
「先生のお好きなようにしてもらっていいですよ」
「そ、そうか」
若い男が好きなようにしていいなんて言うもんじゃないぞ、全くはしたない、ありがたい。
「ちなみに制服は脱ぎますか?」
……ん?
第一ボタンをばすして、下のカッターシャツの襟元をチラチラと見せてくる宮城。
それはつまり着たままするか、という事?
そりゃあ、そのままがいいさ。
なんて言えるか!
「シワになるだろう。脱いだ方がいい」
即答した。心で血涙を流しながら。
「着衣エッチとか興味ないんですね? 背徳感がクセになりませんか?」
やめろ、これ以上、私の欲望を正確に撃ち抜くのはやめてくれ。
「いや、罪悪感の方が勝る」
キリっとした顔を作ってなんとか即答する。
「失礼しました。じゃあ、先生とも呼ばない方がいいですか?」
お前な。
わざとやってるだろう、と思いながらも、なんだろうな。
宮城はただ単に私の望むシチュエーションをかなえようとしてくれているだけのような気がする。
こんなエロい女心をそこまで理解する、この年端もいかない少年はなんなんだ。
「う……そ、そうだな、今はお姉さんだからな。名前で呼んでくれ」
そんな未来予想図に想いをはせる。
いいなぁ、実にいい。
来年の夏からの妊活。
すぐに妊娠できるかもしれないし、そうでなければ大人のデートも楽しめるようになるなんて。
できる事なら卒業後、一年は妊娠できずにいたい。
ん? ……我ながら、今、私はとんでもなく贅沢な事を言ったな!?
妊娠したくない? 数分前の私が聞いたら鉄拳が飛んでくる話だぞ!
「では、そういう事で。期間条件のお話、承諾してもらえますか?」
断る理由がない。断れるはずがない。
「ああ。私としてはもう願ったりかなったりでバチがあたりそうだ」
もっともあたるのは子種だけでいいがな! なんてババアギャグまで漏れそうになる。
「あたるのは子種だといいですね」
「……」
つい、黙り込んでしまった。
すまん宮城。私もそれは言いかけたが、言わないだけの理性はあったんだ。
お前は普段から性的な事すらストレートに言いすぎだが、そういうギャグに関してだけは口を慎んだ方がいいと思う。
せっかく顔がいいのに、お前は色々と残念な部分が多い。
イケメンは全てを許される存在だが、例外もあるからな。
私は一つため息をつき、確認の意味を込めて条件の承諾をした。
「それは宮城が三年になり、夏になるまで待つさ」
「多分、そうなったら秋には結果が出ると思うので、残念ながら年下の男を連れておおっぴらにデートはできないと思いますよ」
「すごい自信だな。それはそれで頼もしいが」
若いっていうのはスゴいな。
だが男というものは女と違って何度もできるものじゃない。
いくら若くても、せいぜい日に二、三度くらいか? それも連続でというわけでもないだろう。
だがここまで大きな口を叩くんだ。
もしかしたら、今夜は連続で二回くらい抱けるかもしれないな。
そんな期待を胸に、食事を終えた後、私は宮城を自分のマンションへと連れ込んだ。
宮城はラブホテルだと思っていたようだが、制服で入れるはずがないだろうに。
部屋に入り、宮城は私の部屋の印象を良く思ったようだ。
地味目な家具ばかりだが、どうにもそれが大人のインテリアっぽく映ったらしい。
ちなみにこれらは私の趣味じゃない。
私の趣味はどちらかというファンシーよりだ。
さすがに目に刺さる様なショッキングピンクなどは遠慮したいが、パステル系のカラーは好きだし、ふわふわ、もこもこ系も好きだ。
この部屋にある家具は例の空手部の元先輩からの頂き物。
社長なんかやっていると色々なつきあいがあるらしいく、試用サンプルで貰ったものや、つきあい上、格安で購入したものなんかが余っているらしい。
そんな中でも場所を多くとる家具やら調度品なんかをよく回してくれる。
不要になったら捨てても売ってもいいといわれているが、これでなかなか高級品ばかりで使っていても良いものが多い。
そうして取捨選択していくうちに今の家具がそろっているんだが……ふむ、確かな客観的にみると高級なモデルハウスみたいな雰囲気はある。
さらに昨日はほぼ徹夜で、自分も部屋も磨き上げたんだ。
若い男から羨望のまなざしを受ければ、それも報われたな。
などと鼻高々に宮城を招き入れた私だが、少々恥ずかしい頼み事をした。
行為そのものがずいぶんと久しぶりで、最初は私のペースでいいか、と尋ねたのだ。
無論、リードはするつもりだが、宮城の性欲が暴走気味というのは分かっている。
男の力を肌身で知った今、あまり力ずくで求められるのは少し不安が残る。
それを聞いて宮城はこんな反応を示した。
「先生のお好きなようにしてもらっていいですよ」
「そ、そうか」
若い男が好きなようにしていいなんて言うもんじゃないぞ、全くはしたない、ありがたい。
「ちなみに制服は脱ぎますか?」
……ん?
第一ボタンをばすして、下のカッターシャツの襟元をチラチラと見せてくる宮城。
それはつまり着たままするか、という事?
そりゃあ、そのままがいいさ。
なんて言えるか!
「シワになるだろう。脱いだ方がいい」
即答した。心で血涙を流しながら。
「着衣エッチとか興味ないんですね? 背徳感がクセになりませんか?」
やめろ、これ以上、私の欲望を正確に撃ち抜くのはやめてくれ。
「いや、罪悪感の方が勝る」
キリっとした顔を作ってなんとか即答する。
「失礼しました。じゃあ、先生とも呼ばない方がいいですか?」
お前な。
わざとやってるだろう、と思いながらも、なんだろうな。
宮城はただ単に私の望むシチュエーションをかなえようとしてくれているだけのような気がする。
こんなエロい女心をそこまで理解する、この年端もいかない少年はなんなんだ。
「う……そ、そうだな、今はお姉さんだからな。名前で呼んでくれ」
22
お気に入りに追加
893
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
転生したら男女逆転世界
美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。
※カクヨム様にも掲載しております


転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる