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『クラスに舞い降りた天使が小悪魔だった(冬原interval11)』
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『クラスに舞い降りた天使が小悪魔だった(冬原interval11)』
「宮城、今、何と言った?」
エッチに……さそ? なんだって?
私は宮城の言っている意味がわからず聞き返す。
「性交渉だなんだと言われて立つと思いますか?」
「た、たつ……? な、なにがだ?」
「ナニがですよ」
「……」
まただ。
またコイツは真顔でそんな事を言いだす。
宮城がこういう物言いをすると理解しているのに、とっさに流せず耳まで熱くなっているのが自分でもわかる。
「ちなみに先生」
「なんだ」
「姉活での実績というか、成果は?」
急に話題が変わったな。
しかし、あまり気分のいい話題でもない。
「……言いたくない」
「気になるんですけど。先生ほどの美人なら経験豊富なのかなって」
「……」
美人。
美人と言ってくれるかぁ。いやぁ。
いかん、顔がにやける、表情筋に気合を入れろ!
「いや、そんな怖い顔をされても」
誰のせいだと思ってる。
「ゼロだ」
「え?」
「二十四になってから焦りだしてな? 色々なアプリやサイトを駆使して金も時間も使って。その上で、この二年間で会えた男性はゼロだ」
「……うっそでしょ」
その意味は私が美人だから、という意味かな?
ふふ、いやぁ、いいねぇ、男の子にそんなに褒められると太ももモゾモゾしてしまう。
だが成果がゼロなのは事実だ、クソ。
もっとも先ほどもチラっと話したが、条件が折り合わないという意味での成果ゼロだ。
「ああ、なんだ。そういうビジネス的な不一致のせいですか」
「……妊活目的と伝えた途端、即ブロックされる」
「そんなにイヤなんですかねー」
「普通はイヤだろう。子を作っても男にとっては重石になれどメリットがない」
「そういうものですか」
そういうものだよ。
たまにお前は本当にこの世界の男か? と思うほどにピュアというかズレているというか。
「むしろ宮城がそこまで無頓着なのが怖いぞ。先日も山崎先生との三者での特別授業の時も私の前に座っただろう」
「はい。けれど担任の先生の前に座るのが普通では?」
「普通、男子生徒は男性教諭の近くに座るものだよ」
だからこそ嬉しかったがな。
あの時は教師として信頼されているものだと思ったが、まさか私に好意を持っていたとは思いもしなかった。
そもそも宮城は女に抵抗感を持っていないようで、普段の生活態度からもそれは明らかだ。
「普段からもクラスメートに対して不信感や嫌悪感が見られないし、育った環境によるかものか?」
「どうでしょう。あんまり意識した事はなかったですけど、女性が苦手という事はないですよ。ですが……」
「ですが?」
「誰とでも仲良くなりたいわけじゃないですからね」
天使か。
いや、天使などであるはずないな。
教師たる私を誘惑する悪い子だ。
そうわかっているのに、表情筋から気合がはがされていく。
にーやーけーるー。
「か、からかうな」
「本気だからこんなお話をしてるんですよ?」
にやけ顔が加速する。
人生、がんばっていればいい事あるんだなぁ。
と、幸せにひたっていたのも束の間。
「では先生。さっきの続きです。ボクをエッチな言葉で誘ってください」
「う、覚えていたか」
冗談の類ではなく、本気らしい。
しかし、エッチに誘えと言われも。
うーん。女が受け身のエロ小説とかだと、何て誘ってたったけか。
私のコレクションの中で良さそうなのといったらアレかなぁ。
「わ、私に……」
「はい。私に」
やばい。
普段はなんとも思わず読んでいる小説でも、実際に口に出して言うには勇気がいるな。
ええい、女は度胸!
「……生でたくさん出してほしい」
言った!
言ってやったぞ!
どうだ、宮城、この小悪魔め!
大人の女の誘い文句にお前のハートもメロメロだろう!
「はい。ナマでたくさん出してほしい、五点です」
は?
「宮城、今、何と言った?」
エッチに……さそ? なんだって?
私は宮城の言っている意味がわからず聞き返す。
「性交渉だなんだと言われて立つと思いますか?」
「た、たつ……? な、なにがだ?」
「ナニがですよ」
「……」
まただ。
またコイツは真顔でそんな事を言いだす。
宮城がこういう物言いをすると理解しているのに、とっさに流せず耳まで熱くなっているのが自分でもわかる。
「ちなみに先生」
「なんだ」
「姉活での実績というか、成果は?」
急に話題が変わったな。
しかし、あまり気分のいい話題でもない。
「……言いたくない」
「気になるんですけど。先生ほどの美人なら経験豊富なのかなって」
「……」
美人。
美人と言ってくれるかぁ。いやぁ。
いかん、顔がにやける、表情筋に気合を入れろ!
「いや、そんな怖い顔をされても」
誰のせいだと思ってる。
「ゼロだ」
「え?」
「二十四になってから焦りだしてな? 色々なアプリやサイトを駆使して金も時間も使って。その上で、この二年間で会えた男性はゼロだ」
「……うっそでしょ」
その意味は私が美人だから、という意味かな?
ふふ、いやぁ、いいねぇ、男の子にそんなに褒められると太ももモゾモゾしてしまう。
だが成果がゼロなのは事実だ、クソ。
もっとも先ほどもチラっと話したが、条件が折り合わないという意味での成果ゼロだ。
「ああ、なんだ。そういうビジネス的な不一致のせいですか」
「……妊活目的と伝えた途端、即ブロックされる」
「そんなにイヤなんですかねー」
「普通はイヤだろう。子を作っても男にとっては重石になれどメリットがない」
「そういうものですか」
そういうものだよ。
たまにお前は本当にこの世界の男か? と思うほどにピュアというかズレているというか。
「むしろ宮城がそこまで無頓着なのが怖いぞ。先日も山崎先生との三者での特別授業の時も私の前に座っただろう」
「はい。けれど担任の先生の前に座るのが普通では?」
「普通、男子生徒は男性教諭の近くに座るものだよ」
だからこそ嬉しかったがな。
あの時は教師として信頼されているものだと思ったが、まさか私に好意を持っていたとは思いもしなかった。
そもそも宮城は女に抵抗感を持っていないようで、普段の生活態度からもそれは明らかだ。
「普段からもクラスメートに対して不信感や嫌悪感が見られないし、育った環境によるかものか?」
「どうでしょう。あんまり意識した事はなかったですけど、女性が苦手という事はないですよ。ですが……」
「ですが?」
「誰とでも仲良くなりたいわけじゃないですからね」
天使か。
いや、天使などであるはずないな。
教師たる私を誘惑する悪い子だ。
そうわかっているのに、表情筋から気合がはがされていく。
にーやーけーるー。
「か、からかうな」
「本気だからこんなお話をしてるんですよ?」
にやけ顔が加速する。
人生、がんばっていればいい事あるんだなぁ。
と、幸せにひたっていたのも束の間。
「では先生。さっきの続きです。ボクをエッチな言葉で誘ってください」
「う、覚えていたか」
冗談の類ではなく、本気らしい。
しかし、エッチに誘えと言われも。
うーん。女が受け身のエロ小説とかだと、何て誘ってたったけか。
私のコレクションの中で良さそうなのといったらアレかなぁ。
「わ、私に……」
「はい。私に」
やばい。
普段はなんとも思わず読んでいる小説でも、実際に口に出して言うには勇気がいるな。
ええい、女は度胸!
「……生でたくさん出してほしい」
言った!
言ってやったぞ!
どうだ、宮城、この小悪魔め!
大人の女の誘い文句にお前のハートもメロメロだろう!
「はい。ナマでたくさん出してほしい、五点です」
は?
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