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『クラスに転入してきた少年は天使だった(冬原interval08)』
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『クラスに転入してきた少年は天使だった(冬原interval08)』
学校にあまり近いと知人に会う可能性もある。
まさか生徒同士が学校帰りに高級焼き肉店で食事、なんて事はないと思うが、念には念をだ。
そうして予約を入れていた店の個室で、宮城と二人きりとなった。
宮城は店のチョイスに驚いていた。ふふん、大人の財力に酔いしれろ。
私は普段、自分では食べないような高い肉を惜しみなく焼きつつ、宮城にすすめていく。
良い匂いに食欲をそそられたのか、いい食べっぷりを見せてくれる。
性差というのはこういう所でも出てくる。
一口の量が多い、というか大きい。
ガツガツ食べるという表現があるが、まさにそれだ。
私も高校時代は空手にまい進していたこともあり、同級生に比べれば格段に食べた。
あまり食べると胸に脂肪がつくぞ、とよく脅されたものだ。
確かに私より食べていた先輩は胸が大きい。
ちょっと見た事のないレベルの胸囲をしており、さらに言えば私よりも背も高い。
悪い意味で目を引く、長身巨乳。
正直、気の毒な人でもある。
本人も色々と自覚しており、姉活すらすることもなく、仕事に打ち込んでいる。
事業を起こして、今では三十前にして立派な社長だ。
たまに飲みに呼びつけられるが、男の話題となると派手なホスト遊びの話になる。
そうして決まって言われるのが美雪は(先輩は私を下の名で呼ぶ)若い男を毎日、視姦できてうらやましい、と。
教師が男子生徒をマジマジみるだけでも昨今は厳しいんですよと伝えると、世知辛い世の中だなと二人そろってため息をつく。
先輩との酒の席はだいたいそんなカンジだ。
互いにとって、互いを慰め合う存在。
……だったのだが、先輩。私はどうやら転機を迎えたようです。
目の前でとまらぬ箸を見ながら、私は体がうずくのを感じる。
食事をして腹が膨れれば、あとはヤルだけ。
体力も精もつけた若いオスから求められるなんてどう考えても勝ち組だ。
しかも一回限りでもない上に、都度、お気持ちを包む必要もない。
私もそこそこ腹がすいているはずなんだが、期待と幸福で胸がいっぱいなせいか、食欲なんてこれっぽっちもない。
宮城が食べる姿に男らしさを感じてしまい、つい太ももをすり合わせてしまう。
私が箸をつけないため宮城が首をかしげた。
「先生は食べないんですか?」
確かに一人で食べているのは気を遣うかな。
「お前の食べっぷりが気持ちよくてな。見ているだけで満たされる」
なんなら、あーん、してやりたいくらいだ。
あーん。
憧れるよなぁ。それも相手がこんな庇護欲推進剤みたいな美少年であればなおさら。
あーん、やったら宮城はつきあってくれるだろうか?
私はたぎる欲望と昔から夢みる乙女アクションを隠しつつ、気遣い無用とばかりに笑顔で返したのだが。
「けど、今から体力使いますよ?」
遠回しに今からセックスするんですよ? と、そんな顔だ。
「っつ!? いや、その、なんだ。ええとだな」
私はつい取り乱したが……いい機会かもしれない。
なし崩し的に妊活にもつれ込ませようとするより、何かもかも話しておいた方が宮城の性格上、望みがかなうかもしれない。
なにより二年後、その時の宮城の私に対する情けが募るかどうかと不安になりながら姉活関係を維持していくというのは、私にとっても非常に心労が重なるものだろう。
……ええい、言ってしまえ!
「宮城、お前に話しておきたい事がある」
私はそれまでと違って真剣な顔でそう切り出した。
学校にあまり近いと知人に会う可能性もある。
まさか生徒同士が学校帰りに高級焼き肉店で食事、なんて事はないと思うが、念には念をだ。
そうして予約を入れていた店の個室で、宮城と二人きりとなった。
宮城は店のチョイスに驚いていた。ふふん、大人の財力に酔いしれろ。
私は普段、自分では食べないような高い肉を惜しみなく焼きつつ、宮城にすすめていく。
良い匂いに食欲をそそられたのか、いい食べっぷりを見せてくれる。
性差というのはこういう所でも出てくる。
一口の量が多い、というか大きい。
ガツガツ食べるという表現があるが、まさにそれだ。
私も高校時代は空手にまい進していたこともあり、同級生に比べれば格段に食べた。
あまり食べると胸に脂肪がつくぞ、とよく脅されたものだ。
確かに私より食べていた先輩は胸が大きい。
ちょっと見た事のないレベルの胸囲をしており、さらに言えば私よりも背も高い。
悪い意味で目を引く、長身巨乳。
正直、気の毒な人でもある。
本人も色々と自覚しており、姉活すらすることもなく、仕事に打ち込んでいる。
事業を起こして、今では三十前にして立派な社長だ。
たまに飲みに呼びつけられるが、男の話題となると派手なホスト遊びの話になる。
そうして決まって言われるのが美雪は(先輩は私を下の名で呼ぶ)若い男を毎日、視姦できてうらやましい、と。
教師が男子生徒をマジマジみるだけでも昨今は厳しいんですよと伝えると、世知辛い世の中だなと二人そろってため息をつく。
先輩との酒の席はだいたいそんなカンジだ。
互いにとって、互いを慰め合う存在。
……だったのだが、先輩。私はどうやら転機を迎えたようです。
目の前でとまらぬ箸を見ながら、私は体がうずくのを感じる。
食事をして腹が膨れれば、あとはヤルだけ。
体力も精もつけた若いオスから求められるなんてどう考えても勝ち組だ。
しかも一回限りでもない上に、都度、お気持ちを包む必要もない。
私もそこそこ腹がすいているはずなんだが、期待と幸福で胸がいっぱいなせいか、食欲なんてこれっぽっちもない。
宮城が食べる姿に男らしさを感じてしまい、つい太ももをすり合わせてしまう。
私が箸をつけないため宮城が首をかしげた。
「先生は食べないんですか?」
確かに一人で食べているのは気を遣うかな。
「お前の食べっぷりが気持ちよくてな。見ているだけで満たされる」
なんなら、あーん、してやりたいくらいだ。
あーん。
憧れるよなぁ。それも相手がこんな庇護欲推進剤みたいな美少年であればなおさら。
あーん、やったら宮城はつきあってくれるだろうか?
私はたぎる欲望と昔から夢みる乙女アクションを隠しつつ、気遣い無用とばかりに笑顔で返したのだが。
「けど、今から体力使いますよ?」
遠回しに今からセックスするんですよ? と、そんな顔だ。
「っつ!? いや、その、なんだ。ええとだな」
私はつい取り乱したが……いい機会かもしれない。
なし崩し的に妊活にもつれ込ませようとするより、何かもかも話しておいた方が宮城の性格上、望みがかなうかもしれない。
なにより二年後、その時の宮城の私に対する情けが募るかどうかと不安になりながら姉活関係を維持していくというのは、私にとっても非常に心労が重なるものだろう。
……ええい、言ってしまえ!
「宮城、お前に話しておきたい事がある」
私はそれまでと違って真剣な顔でそう切り出した。
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