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『冬原の本心』
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『冬原の本心』
「さて、美雪さん」
「おっ、おっふう、なんだ」
まだ名前で呼ばれると背筋にいろいろと走るらしい。
世界線をまたにかけたギャグセンスの比較などどうでもいい、ここでさらなる提案だ。
「せっかくとマゾと告白してくれたわけですし、やはり呼び方も再考しませんか?」
「いや、マゾと言ったわけでは……」
もごもごと言い訳をしている先生を見据えてこう呼ぶ。
「美雪」
「ひ」
不意の呼び捨てに、ぞぞぞっと震える先生。
嫌がったり怒ってはいない。
年下に呼び捨てにされて喜ぶなんて、やっぱりマゾじゃないか。
「と、呼び捨てにされるか、もしくは先生に戻すか。どっちがいいですか?」
オレとしては先生呼びがいい。
このシチュエーションを満喫するためにも。
だが、冬原先生はさきほどと同じく苦い顔をする。
「だから先生と呼ばれると罪悪感が……」
しかしさきほどのように、断固として、という雰囲気でもない。
ゆらいでいる。
今なら刺せる!
「それも楽しんでこそ、でしょう? お互い本物の教師と生徒ですよ?」
「いや……この一線ばかりは……」
歯を食いしばる先生。
オレはそっと先生の後ろに回り込む。
「本当にダメですか? ボクは先生って呼びながら、この小さなお尻を」
「ひっ」
冬原先生のお尻をそっとなでる。
ひきしまった小ぶりのお尻。
「思い切りわし掴みにして、めちゃくちゃにしてみたいんです。先生って呼ぶたびに突き入れるんです」
「う……ほおお……」
「こうやって、先生、先生ってね」
お尻の手を、先生、先生、と呼ぶたびに上下にさする。
そうやって耳元で囁きつつ、ただお尻をなでているだけなのに。
「……んくっ!」
先生の背中がひときわ大きく跳ねた。
「……え?」
「ち、違う! 今のは……ちょっとだけだ! 勢いでちょっとだけなんだ! 決して私が早いとかそういうわけじゃないぞ!」
こちらを振り向き、必死でとりつくろっている。
ただし足はガクガクして、立っているのもやっという状態だった。
「イッたんですか?」
「う……」
「イッたんですね?」
「……うむ」
オレのテクニックがどうこうというより、単に先生がやせ我慢して勝手に脳内で一人盛り上がってイッたっぽい。
先生呼びプレイで後ろから突かれる自分を想像したら、それほど良かったんだろう。
「では先生とお呼びします」
「……頼む」
さすがに観念したらしい。
自分の欲望に正直なのは良い事です。
「だがな!」
「なんです?」
食い下がってくる、さすが教師だ。
「美雪さんも捨てがたいんだよ! 年下からのさん付けの名前呼びはな? 私ぐらいの年の女なら誰だって憧れるんだ!」
「……そうですか」
先生呼びされる事に罪悪感があったかどうかはともかく、単に名前呼びもして欲しかっただけか。
それでさっきみたいに苦悩していたというのなら、教師の鑑と思った感動を返して欲しい。
「なら日替わりにしましょうか? 次回は美雪さんと呼ぶとか?」
半分冗談で聞いてみると。
「いいのか!?」
そんな満面の笑顔で食いつかれたら冗談でしたとは言えない。
「その時は姉活のお姉さんとしてお相手します」
「お前は本当にいい子だな、天使か!」
ついに先生がおかしくなってしまわれた。
五分くらい前までは立派な先生だと思っていたのに。
教師をセフレにしようとする生徒がいい子なわけがないだろう。
「なら、せっかくですしボクが美雪さんと呼ぶ時は、ボクの事も宮城ではなく、京、と呼んでもらえますか? そのほうが雰囲気出るでしょう」
「よ、呼び捨てか?」
「別に、君づけでも、さん付けでも。普段と違う呼び方ならなんでも構いませんよ」
冬原先生は少し悩んだ後、オレを見て。
「……良し。京、と呼び捨てにしよう」
いい顔でそう決めた。
先生の心中が、なんとなくわかる。
「年下の男を呼び捨て。やってみたかったですか?」
「また一つ夢がかなった」
「良かったですね――美雪さん」
正面からから抱き合うようにして、耳元で囁きつつ、ふっと息をふきかける。
「うひゃ!」
先生が腰砕けになりそうだったので抱きかかえる。
「ちなみに今日はどちらがいいですか?」
「……先生と呼んでくれ、宮城」
女教師、陥落の瞬間だった。
「さて、美雪さん」
「おっ、おっふう、なんだ」
まだ名前で呼ばれると背筋にいろいろと走るらしい。
世界線をまたにかけたギャグセンスの比較などどうでもいい、ここでさらなる提案だ。
「せっかくとマゾと告白してくれたわけですし、やはり呼び方も再考しませんか?」
「いや、マゾと言ったわけでは……」
もごもごと言い訳をしている先生を見据えてこう呼ぶ。
「美雪」
「ひ」
不意の呼び捨てに、ぞぞぞっと震える先生。
嫌がったり怒ってはいない。
年下に呼び捨てにされて喜ぶなんて、やっぱりマゾじゃないか。
「と、呼び捨てにされるか、もしくは先生に戻すか。どっちがいいですか?」
オレとしては先生呼びがいい。
このシチュエーションを満喫するためにも。
だが、冬原先生はさきほどと同じく苦い顔をする。
「だから先生と呼ばれると罪悪感が……」
しかしさきほどのように、断固として、という雰囲気でもない。
ゆらいでいる。
今なら刺せる!
「それも楽しんでこそ、でしょう? お互い本物の教師と生徒ですよ?」
「いや……この一線ばかりは……」
歯を食いしばる先生。
オレはそっと先生の後ろに回り込む。
「本当にダメですか? ボクは先生って呼びながら、この小さなお尻を」
「ひっ」
冬原先生のお尻をそっとなでる。
ひきしまった小ぶりのお尻。
「思い切りわし掴みにして、めちゃくちゃにしてみたいんです。先生って呼ぶたびに突き入れるんです」
「う……ほおお……」
「こうやって、先生、先生ってね」
お尻の手を、先生、先生、と呼ぶたびに上下にさする。
そうやって耳元で囁きつつ、ただお尻をなでているだけなのに。
「……んくっ!」
先生の背中がひときわ大きく跳ねた。
「……え?」
「ち、違う! 今のは……ちょっとだけだ! 勢いでちょっとだけなんだ! 決して私が早いとかそういうわけじゃないぞ!」
こちらを振り向き、必死でとりつくろっている。
ただし足はガクガクして、立っているのもやっという状態だった。
「イッたんですか?」
「う……」
「イッたんですね?」
「……うむ」
オレのテクニックがどうこうというより、単に先生がやせ我慢して勝手に脳内で一人盛り上がってイッたっぽい。
先生呼びプレイで後ろから突かれる自分を想像したら、それほど良かったんだろう。
「では先生とお呼びします」
「……頼む」
さすがに観念したらしい。
自分の欲望に正直なのは良い事です。
「だがな!」
「なんです?」
食い下がってくる、さすが教師だ。
「美雪さんも捨てがたいんだよ! 年下からのさん付けの名前呼びはな? 私ぐらいの年の女なら誰だって憧れるんだ!」
「……そうですか」
先生呼びされる事に罪悪感があったかどうかはともかく、単に名前呼びもして欲しかっただけか。
それでさっきみたいに苦悩していたというのなら、教師の鑑と思った感動を返して欲しい。
「なら日替わりにしましょうか? 次回は美雪さんと呼ぶとか?」
半分冗談で聞いてみると。
「いいのか!?」
そんな満面の笑顔で食いつかれたら冗談でしたとは言えない。
「その時は姉活のお姉さんとしてお相手します」
「お前は本当にいい子だな、天使か!」
ついに先生がおかしくなってしまわれた。
五分くらい前までは立派な先生だと思っていたのに。
教師をセフレにしようとする生徒がいい子なわけがないだろう。
「なら、せっかくですしボクが美雪さんと呼ぶ時は、ボクの事も宮城ではなく、京、と呼んでもらえますか? そのほうが雰囲気出るでしょう」
「よ、呼び捨てか?」
「別に、君づけでも、さん付けでも。普段と違う呼び方ならなんでも構いませんよ」
冬原先生は少し悩んだ後、オレを見て。
「……良し。京、と呼び捨てにしよう」
いい顔でそう決めた。
先生の心中が、なんとなくわかる。
「年下の男を呼び捨て。やってみたかったですか?」
「また一つ夢がかなった」
「良かったですね――美雪さん」
正面からから抱き合うようにして、耳元で囁きつつ、ふっと息をふきかける。
「うひゃ!」
先生が腰砕けになりそうだったので抱きかかえる。
「ちなみに今日はどちらがいいですか?」
「……先生と呼んでくれ、宮城」
女教師、陥落の瞬間だった。
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