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『冬原と事情の違い』
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『冬原とオレの事情の違い』
その後。
個室に肉の焼ける匂いと、先生のひわいな言葉が満ちる。
十五分ほど先生はがんばっただろうか。
「欲求不満の私の中に教え子の精液をたくさん注いで欲しい! これでどうだ!?」
「……まぁ、いいでしょう」
結果、オレが妥協した。
「おい、点数を言え! 今回こそいい線いっただろう?」
「十五点くらいですが、もう結構です」
「そんなバカな! こんなにがんばっているのに!」
最初こそ恥ずかしそうにしていたのに、オレの点数がなかなか上がらない為、先生がムキになり始めた。
恥ずかしさも吹き飛んでいき、先生は点数を稼ぐため知ってる単語を並べ立てるだけになってしまった。
まったくもって風情もなければ、わびさびもなくなった。
無意味な時間を過ごしてしまった。
「先生は基本的にダメです。趣旨を理解していません」
「そう言われても、こんな事をしろと言われた事などないし」
「それはそうなんでしょうけど……」
チラリと壁にかかっていた時計を見る。
「先生、明日は早いんですか?」
今夜は金曜とはいえ、教師が土曜日に出勤というのはありえる話だ。
「いや、休みだ」
「そうですか。なら急がなくても、時間はたっぷりありますね?」
「……う、うむ」
お肉を食べたり、先生をからかったりで時間が過ぎていく。
姉活としてのお姉さんになってくれるという話で落ち着いたが、オレとしてどうしても譲れない部分があり、その条件を飲んでもらわないとここから進めない。
「さて、先生。真面目なお話がしたいんですが」
「ん? なんだ?」
「さきほどまで先生がいろんな言い方で妊娠したいとボクにお願いしていたわけですが」
「お前が言えと言ったんだろう。しかも点数までつけて」
普段の先生からは想像できないほど消耗した顔になっている。
「結論から言って、先生のご要望のままにはお応えできません」
「……そうか」
露骨にガッカリとした顔になるが。
「話は最後まで聞いてください。妊活に対しての期間条件をつけてもらえませんか?」
「期間? 条件?」
「ボクとしては避妊しない方が気持ちよいので、それそのものは大賛成なんですが」
「う、うむ……しかしお前は本当に欲求にストレートだな」
直接的な言葉にいちいち照れる美人。
ずっと見ていたいレベルだが今は話が先だ。
「避妊をしないという事は、今夜にも妊娠という事もありえるわけですよね」
「こ、今夜。ああ、うん、そうだな。ええと……可能性はない事も、ないな」
最初の、今夜、という言葉が震えたのは本当に今からオレとセックスをするという再確認というか、再認識によるものだろう。
美少年で教え子という二度おいしい相手だ。
その後、言葉が少し遅れたのは生理周期を計算していたか?
さほど確率は高くないがありえない事もない、今日はそんな日なんだろう。
「そうなるとボクは困るんです」
「いや。決してお前に迷惑は……」
「出産で先生がお休みになったら、残されたボクの性欲はどうなります?」
「……」
先生がストンと納得した顔になる。
その後。
個室に肉の焼ける匂いと、先生のひわいな言葉が満ちる。
十五分ほど先生はがんばっただろうか。
「欲求不満の私の中に教え子の精液をたくさん注いで欲しい! これでどうだ!?」
「……まぁ、いいでしょう」
結果、オレが妥協した。
「おい、点数を言え! 今回こそいい線いっただろう?」
「十五点くらいですが、もう結構です」
「そんなバカな! こんなにがんばっているのに!」
最初こそ恥ずかしそうにしていたのに、オレの点数がなかなか上がらない為、先生がムキになり始めた。
恥ずかしさも吹き飛んでいき、先生は点数を稼ぐため知ってる単語を並べ立てるだけになってしまった。
まったくもって風情もなければ、わびさびもなくなった。
無意味な時間を過ごしてしまった。
「先生は基本的にダメです。趣旨を理解していません」
「そう言われても、こんな事をしろと言われた事などないし」
「それはそうなんでしょうけど……」
チラリと壁にかかっていた時計を見る。
「先生、明日は早いんですか?」
今夜は金曜とはいえ、教師が土曜日に出勤というのはありえる話だ。
「いや、休みだ」
「そうですか。なら急がなくても、時間はたっぷりありますね?」
「……う、うむ」
お肉を食べたり、先生をからかったりで時間が過ぎていく。
姉活としてのお姉さんになってくれるという話で落ち着いたが、オレとしてどうしても譲れない部分があり、その条件を飲んでもらわないとここから進めない。
「さて、先生。真面目なお話がしたいんですが」
「ん? なんだ?」
「さきほどまで先生がいろんな言い方で妊娠したいとボクにお願いしていたわけですが」
「お前が言えと言ったんだろう。しかも点数までつけて」
普段の先生からは想像できないほど消耗した顔になっている。
「結論から言って、先生のご要望のままにはお応えできません」
「……そうか」
露骨にガッカリとした顔になるが。
「話は最後まで聞いてください。妊活に対しての期間条件をつけてもらえませんか?」
「期間? 条件?」
「ボクとしては避妊しない方が気持ちよいので、それそのものは大賛成なんですが」
「う、うむ……しかしお前は本当に欲求にストレートだな」
直接的な言葉にいちいち照れる美人。
ずっと見ていたいレベルだが今は話が先だ。
「避妊をしないという事は、今夜にも妊娠という事もありえるわけですよね」
「こ、今夜。ああ、うん、そうだな。ええと……可能性はない事も、ないな」
最初の、今夜、という言葉が震えたのは本当に今からオレとセックスをするという再確認というか、再認識によるものだろう。
美少年で教え子という二度おいしい相手だ。
その後、言葉が少し遅れたのは生理周期を計算していたか?
さほど確率は高くないがありえない事もない、今日はそんな日なんだろう。
「そうなるとボクは困るんです」
「いや。決してお前に迷惑は……」
「出産で先生がお休みになったら、残されたボクの性欲はどうなります?」
「……」
先生がストンと納得した顔になる。
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