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『冬原の望みと覚悟』
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『冬原の望みと覚悟』
「それでな、ここからが本題なんだが……宮城はどうしたいんだ?」
「どう、とは?」
「人によって姉活の目的は色々だが……私の場合は妊活だ。無論、姉活で知り合った相手に結婚などを迫るつもりはないし、認知も諦めている」
……ねぇ。
この流れ、大丈夫?
なんかまた深い話になってない?
この世界独特の、あんまり笑えない話に向かってない?
「そしてようやく捕まえた今回の相手が最後のチャンスだと思って賭けてもいるんだが」
「はい」
「……もし宮城が本当に私を悪く思っていないのなら、恥をしのんで私からお願いしたい」
「結婚ですか?」
さすがにそれは考えてしまう。
冬原先生に不満があるわけじゃない。
年の差もまぁ気にならないわけじゃないが許容範囲だ。
ただ、結婚してしまうと他の子に手を出すのは浮気になってしまう。
不倫はよくない。奥さんを悲しませる。
だから夏木さんとも互いに了承済のセフレ関係を維持しているし、先生とも姉活相手という、互いに感情的な束縛をしない関係を築きたいのだ。
などと長考していたら、冬原先生がとんでもないとばかりに勢いよく首を横に振っていた。
「先生?」
「け、結婚だなんて考えてもいないぞ、大丈夫だ、そこまで私は求めていない!」
結婚しろという話ではない。
では何をお求めなのか。
「はぁ。では、なんでしょう?」
「避妊についてだ」
ああ、昨日もさんざん気を付けろと言われていたし。
「しろと言われればしますが……」
「……うむ」
けれど、先生が言いたいのはそういう事じゃないんだろう。
この話の流れでそれがわからないほど、オレも足らない子ではないのだ。
先生は妊活、つまり子が欲しくて姉活で相手を募っていた。
つまり求めるものは。
「先生がお望みなら避妊なんてしませんけれど……できちゃったら学生のボクとしては責任の取りようがありませんよ」
「それは大丈夫だ。未成年に認知なんて求めないし、父親が誰かなんて口外するつもりは毛頭ない!」
確かに例の冊子にも父親が誰かを聞くことは良識的に良くない事、というカンジの内容はあった。
それぞれの家庭により、自然妊娠、人口妊娠の違い、父親の有無、認知の有り無しなど、この世界はオレがお気楽に考えていたスケベワールドにしては、ややこしく複雑で繊細な部分も多いのだ。
正直そんな設定はいらなかったが、あれもイヤ、これもダメ、では異世界だろうが、違う地球だろうがやっていけない。
郷に入っては郷に従えだ。
つまり、先生が言いたいのは。
「一切の責任を取る事なく、先生に中出しし放題って事ですか?」
要点を簡潔に述べてみると、先生がありえないくらい真っ赤な顔になった。
「み、宮城、なんて言葉を!」
「違うんですか?」
ここはハッキリとさせておこう。
一度言葉にすれば先生も自覚と覚悟を持つはずだ。
「……違わないが、若い男の子がそんな言葉を使うものじゃないぞ」
「では先生が言ってください」
「ん?」
「今、ボクが言ったことを先生からハッキリと言ってください」
夏木さんの時も思ったんだが、何かを言わせるというのがどうにもクセになっている気がする。
だって恥ずかしがる女の人がこんなにかわいいものと知ってしまったから。
「……そうだな。言葉を濁して年下の、しかも男のお前に察してもらおうというのは卑怯だな」
別に卑怯でもなんでもない。
単にオレが性悪エロビッチというだけだ。
「では改めてはっきり言う。私と避妊せず性交渉をして欲しい。結果がどうあれ、婚姻、認知は求めない」
違う、そうじゃない。
あってるけどまったくもって不正解。
基本的に根が真面目すぎるな、この先生は。
「先生、ボクが言いたいのはそういう事ではなくて」
「う、うん? どういう事だ?」
「もっとエッチにボクを誘ってください」
「……」
冬原先生がなんともいえない顔になった。
「それでな、ここからが本題なんだが……宮城はどうしたいんだ?」
「どう、とは?」
「人によって姉活の目的は色々だが……私の場合は妊活だ。無論、姉活で知り合った相手に結婚などを迫るつもりはないし、認知も諦めている」
……ねぇ。
この流れ、大丈夫?
なんかまた深い話になってない?
この世界独特の、あんまり笑えない話に向かってない?
「そしてようやく捕まえた今回の相手が最後のチャンスだと思って賭けてもいるんだが」
「はい」
「……もし宮城が本当に私を悪く思っていないのなら、恥をしのんで私からお願いしたい」
「結婚ですか?」
さすがにそれは考えてしまう。
冬原先生に不満があるわけじゃない。
年の差もまぁ気にならないわけじゃないが許容範囲だ。
ただ、結婚してしまうと他の子に手を出すのは浮気になってしまう。
不倫はよくない。奥さんを悲しませる。
だから夏木さんとも互いに了承済のセフレ関係を維持しているし、先生とも姉活相手という、互いに感情的な束縛をしない関係を築きたいのだ。
などと長考していたら、冬原先生がとんでもないとばかりに勢いよく首を横に振っていた。
「先生?」
「け、結婚だなんて考えてもいないぞ、大丈夫だ、そこまで私は求めていない!」
結婚しろという話ではない。
では何をお求めなのか。
「はぁ。では、なんでしょう?」
「避妊についてだ」
ああ、昨日もさんざん気を付けろと言われていたし。
「しろと言われればしますが……」
「……うむ」
けれど、先生が言いたいのはそういう事じゃないんだろう。
この話の流れでそれがわからないほど、オレも足らない子ではないのだ。
先生は妊活、つまり子が欲しくて姉活で相手を募っていた。
つまり求めるものは。
「先生がお望みなら避妊なんてしませんけれど……できちゃったら学生のボクとしては責任の取りようがありませんよ」
「それは大丈夫だ。未成年に認知なんて求めないし、父親が誰かなんて口外するつもりは毛頭ない!」
確かに例の冊子にも父親が誰かを聞くことは良識的に良くない事、というカンジの内容はあった。
それぞれの家庭により、自然妊娠、人口妊娠の違い、父親の有無、認知の有り無しなど、この世界はオレがお気楽に考えていたスケベワールドにしては、ややこしく複雑で繊細な部分も多いのだ。
正直そんな設定はいらなかったが、あれもイヤ、これもダメ、では異世界だろうが、違う地球だろうがやっていけない。
郷に入っては郷に従えだ。
つまり、先生が言いたいのは。
「一切の責任を取る事なく、先生に中出しし放題って事ですか?」
要点を簡潔に述べてみると、先生がありえないくらい真っ赤な顔になった。
「み、宮城、なんて言葉を!」
「違うんですか?」
ここはハッキリとさせておこう。
一度言葉にすれば先生も自覚と覚悟を持つはずだ。
「……違わないが、若い男の子がそんな言葉を使うものじゃないぞ」
「では先生が言ってください」
「ん?」
「今、ボクが言ったことを先生からハッキリと言ってください」
夏木さんの時も思ったんだが、何かを言わせるというのがどうにもクセになっている気がする。
だって恥ずかしがる女の人がこんなにかわいいものと知ってしまったから。
「……そうだな。言葉を濁して年下の、しかも男のお前に察してもらおうというのは卑怯だな」
別に卑怯でもなんでもない。
単にオレが性悪エロビッチというだけだ。
「では改めてはっきり言う。私と避妊せず性交渉をして欲しい。結果がどうあれ、婚姻、認知は求めない」
違う、そうじゃない。
あってるけどまったくもって不正解。
基本的に根が真面目すぎるな、この先生は。
「先生、ボクが言いたいのはそういう事ではなくて」
「う、うん? どういう事だ?」
「もっとエッチにボクを誘ってください」
「……」
冬原先生がなんともいえない顔になった。
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