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『冬原と演技派ビッチ』
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『冬原と演技派ビッチ』
すると小声で宮城みたいな子でも自分でするんだな、なんて聞こえてきた。
……なるほど。
こんな美少年でもオナニーするんだ、という現実を理解していながらも実際に面と向かって告白されれば戸惑いもするか。
「はい。最近は特に自分を持て余すようで」
「ふ、ふーむ。原因に心当たりはあるか?」
「……転入してきてから、だと思います」
「環境の変化によるものか。精神に負荷がかかったりすると肉体とのバランスが崩れたりして変調をおよぼす事もままある事だしな」
ふむふむと、体育教師らしい保健のうんちくを披露してくれるがそんなものに興味はない。
「ですから……ボク、彼女でも作って、その、解消、しようか、と思っていたんですが」
過剰気味に恥ずかしさを演じつつ先生を見つめる。
「う、うむ」
「ですが、そんな時に昨日のお話を聞きました。学生同士で、もし万が一……となったら互い不幸になってしまうと」
「ああ、そうだ。だから避妊だけはシッカリとだな」
ここだ!
刺すべきポイントは今!
「自信がありません! きっとボクはうまく出来ないに決まっています!」
うわぁ、と泣き出すようにして、オーバーに机につっぷすオレ。
慌てた先生がオレの隣に座り、背をさするようになぐさめる。
「い、いや、そんなことはないさ。誰だって最初がある。落ち着いてだな」
「なら……先生がボクに教えくれませんか?」
「な、ななな、なに? なにを?」
ついに先生がスキを見せた。
「さっきも言いましたが、ボクは性欲が強いみたいで今にも爆発しそうなんです」
「ばくはつ」
「はい。ですから先生がボクを導いてくれませんか?」
「みちびく」
「はい、大人の世界を教えてください」
「おとなのせかい」
オレの言葉尻を繰り返すだけになってしまった先生の手をさりげなく握りしめて目を見る。
机に突っ伏したときすでに眼鏡は外している。
――魔眼開放。
なんか異世界ファンタジーの世界で切り札を出した主人公みたいだ。
オレのやってる事と狙いはクズなんだけども。
さて先生は抵抗できるかな?
「……いや、や、やはり、この話は山崎先生に……」
抵抗値が高い。
なかなか頑張ってくれるじゃないか。
「先生」
「な、なんだ」
「さっき、ボクはこの学校に来てから性欲が強くなったと言いましたよね?」
「うむ」
「実は原因に心当たりがあります」
オレは言いにくそうに、それでも先生を逃がさないように手を握りしめたまま、目を見つめ続ける。
「その……心当たりとはなんだ?」
「先生です」
「ん?」
「冬原先生が原因です」
予想外だったのか、冬原先生が驚いたように目を見開く。
すると小声で宮城みたいな子でも自分でするんだな、なんて聞こえてきた。
……なるほど。
こんな美少年でもオナニーするんだ、という現実を理解していながらも実際に面と向かって告白されれば戸惑いもするか。
「はい。最近は特に自分を持て余すようで」
「ふ、ふーむ。原因に心当たりはあるか?」
「……転入してきてから、だと思います」
「環境の変化によるものか。精神に負荷がかかったりすると肉体とのバランスが崩れたりして変調をおよぼす事もままある事だしな」
ふむふむと、体育教師らしい保健のうんちくを披露してくれるがそんなものに興味はない。
「ですから……ボク、彼女でも作って、その、解消、しようか、と思っていたんですが」
過剰気味に恥ずかしさを演じつつ先生を見つめる。
「う、うむ」
「ですが、そんな時に昨日のお話を聞きました。学生同士で、もし万が一……となったら互い不幸になってしまうと」
「ああ、そうだ。だから避妊だけはシッカリとだな」
ここだ!
刺すべきポイントは今!
「自信がありません! きっとボクはうまく出来ないに決まっています!」
うわぁ、と泣き出すようにして、オーバーに机につっぷすオレ。
慌てた先生がオレの隣に座り、背をさするようになぐさめる。
「い、いや、そんなことはないさ。誰だって最初がある。落ち着いてだな」
「なら……先生がボクに教えくれませんか?」
「な、ななな、なに? なにを?」
ついに先生がスキを見せた。
「さっきも言いましたが、ボクは性欲が強いみたいで今にも爆発しそうなんです」
「ばくはつ」
「はい。ですから先生がボクを導いてくれませんか?」
「みちびく」
「はい、大人の世界を教えてください」
「おとなのせかい」
オレの言葉尻を繰り返すだけになってしまった先生の手をさりげなく握りしめて目を見る。
机に突っ伏したときすでに眼鏡は外している。
――魔眼開放。
なんか異世界ファンタジーの世界で切り札を出した主人公みたいだ。
オレのやってる事と狙いはクズなんだけども。
さて先生は抵抗できるかな?
「……いや、や、やはり、この話は山崎先生に……」
抵抗値が高い。
なかなか頑張ってくれるじゃないか。
「先生」
「な、なんだ」
「さっき、ボクはこの学校に来てから性欲が強くなったと言いましたよね?」
「うむ」
「実は原因に心当たりがあります」
オレは言いにくそうに、それでも先生を逃がさないように手を握りしめたまま、目を見つめ続ける。
「その……心当たりとはなんだ?」
「先生です」
「ん?」
「冬原先生が原因です」
予想外だったのか、冬原先生が驚いたように目を見開く。
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