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『戻れないほど染められて(夏木after2)』
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『戻れないほど染められて(夏木after2)』
「お尻って……興味ある?」
アイツの口から出た言葉にアタシは一瞬、気が遠くなった。
アタシは確信した。
コイツは変態行為に対してブレーキを踏まないんじゃない。
最初からついてない、欠陥車両だ。
確かに大きな胸が好きという時点でヤバイ奴だとは思ったが、それがコンプレックスだったアタシにとっては嬉しかった。
コイツ以外、アタシなんかを相手してくれる男は絶対にいないと思った。
この関係を壊すような真似はしたくなかったが、この時ばかりは宮城との関係を絶ってでも断るつもりだった。
だって尻だぞ!?
あそこは出す所で入れる所じゃない。
アタシが泣いてやめてくれと頼むと宮城は諦めてくれたが、何でも言う事を聞くセフレという約束を破っちまった事に変わりはない。
この関係も終わりかと思いきや、宮城は特に気にしていなかった。
お互いが楽しくない関係は良くない、という事らしい。
よくわからないが、アタシが本気でイヤな事は断っていいようだ。
とはいえ、それ以降もアイツの”お願い”はブレーキこそないものの、ハンドルはついていたようでエスカレートしつつもアタシのイヤな方向にはならないように配慮? してくれた。
宮城の優しさにちょっと感動したアタシは、それから(尻以外)は何でも従った。
今も”お願い”に従って、デートの待ち合わせ場所に来ている。
「……ってもよぉ、ホントにアイツは変態すぎる」
人通りの多い繁華街、日曜日の昼。
コーヒーショップの前で待ち合わせ中だ。
学校の近くだから周囲には知った顔もあるはずだ。
だが今のアタシはいつもの恰好とは違うから、見てわかるヤツはいない。
いないはずだ。
こんな姿をしていると知られたら、アタシはマジで学校に行けなくなる。
宮城の”お願い”はいつもそうだ。
アタシが絶妙にしたくない事をさせてくる。
だが、本気で嫌がる事はしないでくれるという安心感から、つい多少の無茶にも従ってしまうアタシにも問題があるんだが。
時間は三十分前。
こんなに早く来たりするからアイツに付け込まれるんだっていう自覚もある。
今でも口調だけは前と同じように意識して、つっけんどっけんに会話しているが、なんだかんだでアタシがどれだけアシツに会うのを楽しみにしているかモロバレだ。
せめて五分前くらいに来るべきか。
と、思っていた瞬間。
「……ッッッッ!?」
アタシは漏れそうになった悲鳴をおさえて、しゃがみこんだ。
「お尻って……興味ある?」
アイツの口から出た言葉にアタシは一瞬、気が遠くなった。
アタシは確信した。
コイツは変態行為に対してブレーキを踏まないんじゃない。
最初からついてない、欠陥車両だ。
確かに大きな胸が好きという時点でヤバイ奴だとは思ったが、それがコンプレックスだったアタシにとっては嬉しかった。
コイツ以外、アタシなんかを相手してくれる男は絶対にいないと思った。
この関係を壊すような真似はしたくなかったが、この時ばかりは宮城との関係を絶ってでも断るつもりだった。
だって尻だぞ!?
あそこは出す所で入れる所じゃない。
アタシが泣いてやめてくれと頼むと宮城は諦めてくれたが、何でも言う事を聞くセフレという約束を破っちまった事に変わりはない。
この関係も終わりかと思いきや、宮城は特に気にしていなかった。
お互いが楽しくない関係は良くない、という事らしい。
よくわからないが、アタシが本気でイヤな事は断っていいようだ。
とはいえ、それ以降もアイツの”お願い”はブレーキこそないものの、ハンドルはついていたようでエスカレートしつつもアタシのイヤな方向にはならないように配慮? してくれた。
宮城の優しさにちょっと感動したアタシは、それから(尻以外)は何でも従った。
今も”お願い”に従って、デートの待ち合わせ場所に来ている。
「……ってもよぉ、ホントにアイツは変態すぎる」
人通りの多い繁華街、日曜日の昼。
コーヒーショップの前で待ち合わせ中だ。
学校の近くだから周囲には知った顔もあるはずだ。
だが今のアタシはいつもの恰好とは違うから、見てわかるヤツはいない。
いないはずだ。
こんな姿をしていると知られたら、アタシはマジで学校に行けなくなる。
宮城の”お願い”はいつもそうだ。
アタシが絶妙にしたくない事をさせてくる。
だが、本気で嫌がる事はしないでくれるという安心感から、つい多少の無茶にも従ってしまうアタシにも問題があるんだが。
時間は三十分前。
こんなに早く来たりするからアイツに付け込まれるんだっていう自覚もある。
今でも口調だけは前と同じように意識して、つっけんどっけんに会話しているが、なんだかんだでアタシがどれだけアシツに会うのを楽しみにしているかモロバレだ。
せめて五分前くらいに来るべきか。
と、思っていた瞬間。
「……ッッッッ!?」
アタシは漏れそうになった悲鳴をおさえて、しゃがみこんだ。
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