【R18】転生先は男女比１：３０の貞操逆転世界～ビッチを夢見る三十路の魂～

『夏木、部屋のベッドで』

『夏木、部屋のベッドで』

「お邪魔しまーす」
「ちょっと散らかってるけど、カンベンしてくれ。お前が来るなんて思ってもなかったからよ……い、いつもはちゃんとしてんだぞ？」

ものすごく恥ずかしそうにしてる夏木さん。

だがこの光景、とても既視感と親近感がある。

一人暮らしの男の部屋、あるあるだからだ。

むしろ、過去のオレの部屋の方がはるかに散らかっていたと断言できる。

生ごみやら下着やらが放置していない時点で、まだ余裕さえある。

ちなみに今回の二度目の人生では前世の教訓から、あまりモノを増やさない事にしている。

そもそもオタク趣味に走っていないので、本やフィギュアなんかのグッズがないぶん、部屋が広いままだ。

これからも快適に住める部屋を維持していきたいと思う所存だ。

いつかは自分が逆に女の子をお持ち帰りする為に。

それはともかく。

二階に上がり『青葉』というプレートのかかった部屋に通された。夏木さんの下の名前だ。

「入ってくれ。そこ、アタシのベッド。イスとか座布団とかねぇからさ、テキトーにかけててくれよ。な、なんか飲み物もってくる」

あからさまにそわそわとし始めた夏木さん。

オレは階下に向かおうとした夏木さんの手をとる。

「いらないよ」
「そ、そうか」

オレは夏木さんのベッドに腰かける。

「座って？」
「……あ、ああ」

立ったままだった夏木さんを横に座らせた。

別にムード作りをするつもりもない、そもそも作り方もよくわらないので、さっさと本題に入る。

急かしてフラれてしまってもこの世界であればすぐに次があるという余裕がそうさせるんだろう。

もっとも夏木さんを逃すつもりはないし、ここまで来てフラれるはずもないっていう確信もあるんだが。

では早速。

ＡＶでもあるまいにトークの時間はカットだ。

いやＡＶでもカットする派だが。

「じゃ、始めよっか？」
「お、おう。脱げばいいのか？」

スカートに手をかけた夏木さんをオレはあわてて止める。

「なんだよ？」
「そのままでプリーズ。そのままの君でいて？」

オレは前世、着衣エロというカテゴリに造詣の深い探求者でもあった。

制服エッチというものが実体験できるこの機会、しかも相手は本物。

さらに言えば、おそらく処女というシチュエーションで制服を脱がす？

とんでもない話だ。

とんでもない話だ。

とんでもない話だ。

「よくわかんねぇけど……好きにしろよ」
「もちろん好きにするよ。最初はアーンからいこうか？」

夏木さんはあきれ顔をしながらも、黙ってうなずいた。