【R18】転生先は男女比1:30の貞操逆転世界~ビッチを夢見る三十路の魂~

尾和 ハボレ

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『夏木、気色悪いモノを見る目』

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『夏木、気色悪いモノを見る目』

ぽよんぽよんと夏木さんの胸を突っつき続けて催促する。

はー、言葉にできない感触。

などと感動しているというのに、夏木さんの目は非常に冷めていた。

「……上なんて脱いでどうするんだよ?」
「どうするって、こうしてね」

オレは夏木さんのおっぱいを制服の上から持ち上げつつ、谷間を作るように左右から寄せた。

「この間にはさむんだよ」
「……一応な? 一応、念のために確認したいんだけどよ?」

夏木さんが今までに見た事ないような顔で問いかけてくる。

「……何をはさむって?」
「ナニをはさむんだよ」

オレは自分の股間を見る。

夏木さんもオレの視線を追って下に顔を向ける。

ズボンの上からでわかるように、しっかりと勃起している。

手で巨大質量を揉みながら想像しただけで、息子さんが立ってしまわれたのだ。

「何度も言うけどな?」
「うん」
「変態かよ」

さげすむような目ならともかく、そんなレベルじゃないくらい真顔だ。

これはちょっと確認しなければならない。

「もしかして一般的じゃないの? パイズリって」
「は? パイ? ……なんだって?」

マジか。

パイズリって言葉すら無い? まさに言葉にならないくらいショックだ。

「おっぱいで擦るからパイズリ。知らない?」
「……知るかよ、そんなクソみたいな言葉」
「じゃあ、リピートアフタミー」
「い、いちいち、それやめろ!」

言わされる事にいまだ慣れない夏木さん。もちろんオレはやめない。

「さぁ、言ってごらん? アタシは今から大きなオッパイでパイズリをします。さん、はい!」
「……」

だが夏木さんは黙ったままだ。

いつものように恥ずかしくて躊躇しているというより、本気でそんな事をやるのかと呆れている。

この目、もはやオレの正気を疑っているレベルだ。

「え? 今のボクってそこまでダメなカンジ?」
「変態は変態なんだけどよ。よくそんな事、思いつくよなって」
「……褒められた?」
「褒めてねぇよ!?」
「若いうちは何でもやってみないと! じゃ、気を取り直して! リピートアフタミー!」
「結局、言わされんのかよ! クソが!」

和気あいあいとした雰囲気の中、ヤケクソ気味に「大きなオッパイでパイグリをします!」と言った夏木さん。

オレが「パイグリじゃなくて、パイズリだよ」と訂正すると、半分涙目になりながら「パイズリをします!」と言い直した夏木さん。

かわいいよね、色々と。

「ハァ……マジで脱ぐのか、こんな所で」
「あれ? 恥ずかしい?」
「いや、別に。つーか、女の胸なんて見ても気持ち悪いだけじゃないのか?」
「その思考が理解できない」

マジで理解できない。

どういう理由でそうなるのやら。

「いや……男にはついてないだろ? こんなブヨブヨした脂肪なんて」
「……え? それが理由?」
「そうだよ。見た目といい、感触といい、気分のいいもんじゃないって男なら思うだろ……いや、思うんだよ、フツーはな!」

なるほどね。

嫌悪するべき部位で気持ちよくなろうとしているオレが理解できない、と。

この世界の常識という事で理解はしたが、断固納得はしかねる。

だって絶対に気持ちいいでしょ?

けれど夏木さんが乗り気じゃないのがネックだ。

気持ちいいのは男だけだから当然かもしれないが、夏木さんだって男のモノをイジくるのは楽しいに違いない。

それならお互い、楽しくやるべきだ。

というわけでその気になってもらうべく、オレはマンガや小説なんかでイケメンが女の子を落とすときに使っていた言葉を真似てみる。

「夏木さんに汚い所なんてないよ?」

オレは眼鏡をはずして夏木さんに囁く。

ちょっと意味合いが違う気がするが、こんなものは勢いだ。

この魔眼にはそれだけのパワーがある。

「いやいや、そういう話じゃ……なく、て……」

そうとは知らずにオレの目をモロに見た夏木さんが、ひゅっと呼気をすぼめ、合わせた目をそらそうとする。

そうはさせじとアゴをクイっとやって正面から見つめた。

「ね? やってみてよ。きっと夏木さんの胸の中は素敵だと思うんだ」

イケメンにのみ許されたセリフとムーブだが、今のオレはそれが許される存在だ。

「……う、うん。わかった……やってみる……」

そうして制服を脱ぎ始める夏木さん。やったぜ、神様ありがとう!
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