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『夏木の嫉妬と次のターゲット』
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『夏木の嫉妬と次のターゲット』
そして今日も今日とて、校舎裏に夏木さんを呼び出すオレ。
あの後、何度話しかけても答えてくれなかったが呼び出しには無言でうなずいたので、来るはずだが……。
「あ、来た……けど、やっぱり機嫌が悪いなぁ」
しばらくして待っていると、夏木さんがポニーテールを揺らしてやってきたのだが、ムスッとしているのがわかる。
「やあ、夏木さん。どうしたの? 今日は朝からずっと機嫌悪くない?」
毎日呼び出しているせいだろうか?
「……別に悪かねーよ。良くもないがな」
ん、呼び出されるのがイヤってわけじやないみたいだ。
そうするとやっぱり心当たりはない。
「うーん」
「なんだよ。別にアタシの機嫌なんてどうでもいいだろ? お前がやりたいことはやってやるよ」
確かに夏木さんの機嫌がどうだろうとオレはオレのしたい事をするのだが、やはり気分が変わってくる。
イヤがる相手に無理やり、という嗜好がないと言えばウソになるが”可哀そうなのはヌケない”派でもある自分としてはあまり好ましいものじゃない。
オレは”イヤよイヤよも好きのうち”派なのだ。
解決できるものなら早々に解決したい。
多少、強引にでも。
「ねぇ、夏木さん」
「なんだよ」
「夏木さんがおかんむりな理由、教えてくれない?」
「だから! アタシの機嫌なんて……う」
オレは眼鏡を外しながら、ずいっと夏木さんにせまる。
「う、や、やめろって……お前の目ってなんか怖いんだよ」
「そう?」
おや。
やはり普通の目ではないという違和感は感じるのか。
オレはかまわず眼鏡を外したまま、あとじさる夏木さんをさらに追い詰める。
「わ、わかった、言う……言うけど絶対に笑うなよ! 笑ったら……もうお前とは口をきかない」
「え? そこまで言われるくらい、ボクはなにかしたの?」
「……朝、お前さ」
「朝?」
はて?
今朝と言えば、ポニーテール姿になっていた夏木さんの神々しさを褒めたたえた記憶しかない。
「担任の冬原を見てただろ?」
「……ああ、注意されちゃったね」
「それだよ!」
「……それ?」
いや、どういう話?
「冬原の胸、ジッと見てたじゃねーか!」
「ああ……冬原先生ね。惜しいよねぇ……」
胸以外はとても好みのタイプなんだけど。
「……惜しい?」
「うん。美人だし、強気だし、背も高いからボクの好みのタイプなんだけど」
「お、おいおい、お前、教師まで値踏みしてんのかよ!?」
「……言われてみるとそうかもね」
「そ、それは……アレな関係の?」
「セフレ候補として? まぁ、そうなるよね。別に先生とお友達になりたいとか思わないし」
「マ、マジか……」
言われるまで特に意識してなかったけど、冬原先生なんて二十台半ばくらいだろうから余裕でストライクゾーンだ。ど真ん中に限りなく近いくらいに。
オレも体は若返ったけど、中身は三十路だからね。
夏木さんのような制服を着てる子を相手にすると罪悪感もあるけど(それはそれでとても良い)大人の女性であればそれもない。
ただし、オレの冬原先生に対する評価は完璧に至らぬ至宝といったものだ。
「冬原先生、アレで夏木さんの半分も胸があればねー……」
もちろん、手に入るなら何でもする相手には違いないが、目の前にいる夏木さんが百点満点中、二百点とするなら冬原先生は百九十八点くらいだろう。
オレの採点は非常に厳しいのだ。
そして今日も今日とて、校舎裏に夏木さんを呼び出すオレ。
あの後、何度話しかけても答えてくれなかったが呼び出しには無言でうなずいたので、来るはずだが……。
「あ、来た……けど、やっぱり機嫌が悪いなぁ」
しばらくして待っていると、夏木さんがポニーテールを揺らしてやってきたのだが、ムスッとしているのがわかる。
「やあ、夏木さん。どうしたの? 今日は朝からずっと機嫌悪くない?」
毎日呼び出しているせいだろうか?
「……別に悪かねーよ。良くもないがな」
ん、呼び出されるのがイヤってわけじやないみたいだ。
そうするとやっぱり心当たりはない。
「うーん」
「なんだよ。別にアタシの機嫌なんてどうでもいいだろ? お前がやりたいことはやってやるよ」
確かに夏木さんの機嫌がどうだろうとオレはオレのしたい事をするのだが、やはり気分が変わってくる。
イヤがる相手に無理やり、という嗜好がないと言えばウソになるが”可哀そうなのはヌケない”派でもある自分としてはあまり好ましいものじゃない。
オレは”イヤよイヤよも好きのうち”派なのだ。
解決できるものなら早々に解決したい。
多少、強引にでも。
「ねぇ、夏木さん」
「なんだよ」
「夏木さんがおかんむりな理由、教えてくれない?」
「だから! アタシの機嫌なんて……う」
オレは眼鏡を外しながら、ずいっと夏木さんにせまる。
「う、や、やめろって……お前の目ってなんか怖いんだよ」
「そう?」
おや。
やはり普通の目ではないという違和感は感じるのか。
オレはかまわず眼鏡を外したまま、あとじさる夏木さんをさらに追い詰める。
「わ、わかった、言う……言うけど絶対に笑うなよ! 笑ったら……もうお前とは口をきかない」
「え? そこまで言われるくらい、ボクはなにかしたの?」
「……朝、お前さ」
「朝?」
はて?
今朝と言えば、ポニーテール姿になっていた夏木さんの神々しさを褒めたたえた記憶しかない。
「担任の冬原を見てただろ?」
「……ああ、注意されちゃったね」
「それだよ!」
「……それ?」
いや、どういう話?
「冬原の胸、ジッと見てたじゃねーか!」
「ああ……冬原先生ね。惜しいよねぇ……」
胸以外はとても好みのタイプなんだけど。
「……惜しい?」
「うん。美人だし、強気だし、背も高いからボクの好みのタイプなんだけど」
「お、おいおい、お前、教師まで値踏みしてんのかよ!?」
「……言われてみるとそうかもね」
「そ、それは……アレな関係の?」
「セフレ候補として? まぁ、そうなるよね。別に先生とお友達になりたいとか思わないし」
「マ、マジか……」
言われるまで特に意識してなかったけど、冬原先生なんて二十台半ばくらいだろうから余裕でストライクゾーンだ。ど真ん中に限りなく近いくらいに。
オレも体は若返ったけど、中身は三十路だからね。
夏木さんのような制服を着てる子を相手にすると罪悪感もあるけど(それはそれでとても良い)大人の女性であればそれもない。
ただし、オレの冬原先生に対する評価は完璧に至らぬ至宝といったものだ。
「冬原先生、アレで夏木さんの半分も胸があればねー……」
もちろん、手に入るなら何でもする相手には違いないが、目の前にいる夏木さんが百点満点中、二百点とするなら冬原先生は百九十八点くらいだろう。
オレの採点は非常に厳しいのだ。
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