【R18】転生先は男女比１：３０の貞操逆転世界～ビッチを夢見る三十路の魂～

『夏木、ノーパンウォークラリー』

『夏木、ノーパンウォークラリー』

さて、お散歩といいつつ、良い場所を探そうにも特にアテがあるわけじゃない。

行き当たりばったりで人通りの無い良い場所なんかを探すしかないわけだが、立ち入り禁止の場所なんかで楽しんでいる所を教師に見つかったりすればゲームオーバーだ。

そう考えると校内で好き勝手できる場所を確保するっていうのは思っていたより難しい。

それに前世と同じ学校ではあるんだが、生徒の大半が女子になっているせいか、ちょこちょこ変わっている所もあった。

「宮城？」
「ん？　夏木さん、どこかここ意外で人気のない場所とか知らない？」

夏木さんは眉をしかめる。

自分が色々と恥ずかしい事をされる為の場所を教えろというのだから、そういう顔にもなるか。

だが本心からイヤなわけじゃない。

その証拠に。

「……屋上とか……体育館のトイレとかどうだ？」

なかなか良さそうな案が出てきた。

「あー、なるほど。ちょっと行ってみようか。屋上はカギがかかってそうだし、体育館から見に行こう」
「あ、ああ」

オレは手を引く力を強めて、夏木さんと連れ立って体育館へ向かった。





＊＊＊





「みんながんばってるねー」
「そうだな」

手をつないでいる所を誰かに見られたらと思ったが、残念ながら誰ともすれ違う事なく体育館にやってきた。

解放されている大きな扉の外から体育館の中の様子をうかがう。

室内競技の部活動をやっている生徒がそれなりに多い。

ちなみにこの世界の体操服は――ブルマだ。

初めての体育の授業でオレは目を疑ったが紺色のブルマである。

神様の配慮なのか、もともとブルマを廃止する必要がない世界だったのかは知らない。

ただ現実として目の前には紺色のブルマと太ももの群れが汗を流してる。

ちらりと横を見る。

ロンスカツッパリガールの夏木さんがブルマをはいた所も見てみたい。

こちらのセレフさん、不良らしく体育の授業は全サボリなのである。

「……なんだ？」
「ううん。ちょっといい事思いついただけ」
「ゼッテー、ろくでもない事だろ」
「ボクにとっては神のひらめきだけど、またいずれね。あ、今聞きたい？」
「……チッ、遠慮しとく。悪魔のささやきだろ、どーせ」
「残念」

さて、話を戻す。

これだけの人数が部活動をしているとなると、体育館横に設置されているトイレもそれなりに使用されるのだろう。

実際、需要があるのだろうから、それなりに大きなトイレだ。

緑地公園なんかにもある、平屋一戸建てくらいの大きさはある、ちょっと洒落たトイレ。

グラウンドで活動してる生徒たちも使う事を考えると、妥当な大きさかもしれない。

とはいえ、やはり屋外トイレだ。

授業合間のトイレほど混むものではないだろうが、さりとて人気がないとまでは言い切れない。

ただし。

「男子トイレはガラガラだよね？」

トイレの前にやってきたオレは女子トイレではなく、男子トイレの中へ向かう。

もちろん夏木さんの手を引いたまま。