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『夏木、エスカレートする要求』
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『夏木、エスカレートする要求』
夏木さんのにらみつけてくる視線を心地よく感じながら、オレはその場の思いつきでノートの端に今日のお願いを書き留めた。
そしてノートをやぶり、二つ折りにして。
「はい」
周囲に気付かれないよう、夏木さんに手渡した。
「……チッ」
素直に受け取る夏木さん。
「……」
それを読んだ夏木さんは、しかしある程度の予想をしていたらしく「……わかったよ」と素直にうなずいた。
お願いの書かれたメモをスカートのポケットの中にねじこみ、立ち上がる。
先生が何事かと夏木さんを見る。
「便所」
「……すぐに戻るように」
夏木さんは先生に向かってフンと鼻を鳴らした後、教室を出ていった。
うーん。今回はオレのお願い、まったく嫌がらなかったな。
これはこれで残念というか拍子抜けというべきか、もっと攻めてもいいと判断すべきか所か?
五分もせずに夏木さんが戻ってきて席につく。
本当に戻ってきたんだ、という周囲のささやきが聞こえる。
確かにサボりにいったような感じだったしね。
「……ほら。これでいいんだろ……」
周囲が再び授業に集中し始めた頃合いを見計らって、夏木さんが黒い何かをこちらに差し出した。
「おおー、ボクのお願い、聞いてくれたんだ」
素早く受け取ったそれを教科書で隠すようにして机の上に広げる。
「それもシルクだ。大人っぽくていいなぁ」
「……後でちゃんと返せよ。高かったんだからな」
「うん」
シルクの黒いショーツだった。
昨日の今日でさっそく用意してくれたらしい。
口を犯されて意識朧としていたのに、あの後オレのためにわざわざエロい下着を買いに行ったのかと思うと非常にクルものがある。
「どーせお前の事だ。そうしてなかったらお仕置きとか言い出すと思ってな。へっ、残念だったな?」
なぜそこでドヤ顔をするのか、してしまうのか?
オレの気分一つで、お仕置きもへったくれもないというのに。
しかし、ここは花を持たせておこう。
「うん。夏木さんがエロい子になってくれてボクは嬉しいよ?」
「お、お前が……お願いだって言うから、仕方なく……ッ」
「わかってるよ。だからお願い。そのまま放課後まで過ごしてね? その後は昨日と同じ場所で待ってるよ?」
「……ああ」
スカートの中が気になるのだろう。
夏木さんは太ももをこするようにもぞもぞとしながら、いつものように机に伏せって居眠りを始めた。
夏木さんのにらみつけてくる視線を心地よく感じながら、オレはその場の思いつきでノートの端に今日のお願いを書き留めた。
そしてノートをやぶり、二つ折りにして。
「はい」
周囲に気付かれないよう、夏木さんに手渡した。
「……チッ」
素直に受け取る夏木さん。
「……」
それを読んだ夏木さんは、しかしある程度の予想をしていたらしく「……わかったよ」と素直にうなずいた。
お願いの書かれたメモをスカートのポケットの中にねじこみ、立ち上がる。
先生が何事かと夏木さんを見る。
「便所」
「……すぐに戻るように」
夏木さんは先生に向かってフンと鼻を鳴らした後、教室を出ていった。
うーん。今回はオレのお願い、まったく嫌がらなかったな。
これはこれで残念というか拍子抜けというべきか、もっと攻めてもいいと判断すべきか所か?
五分もせずに夏木さんが戻ってきて席につく。
本当に戻ってきたんだ、という周囲のささやきが聞こえる。
確かにサボりにいったような感じだったしね。
「……ほら。これでいいんだろ……」
周囲が再び授業に集中し始めた頃合いを見計らって、夏木さんが黒い何かをこちらに差し出した。
「おおー、ボクのお願い、聞いてくれたんだ」
素早く受け取ったそれを教科書で隠すようにして机の上に広げる。
「それもシルクだ。大人っぽくていいなぁ」
「……後でちゃんと返せよ。高かったんだからな」
「うん」
シルクの黒いショーツだった。
昨日の今日でさっそく用意してくれたらしい。
口を犯されて意識朧としていたのに、あの後オレのためにわざわざエロい下着を買いに行ったのかと思うと非常にクルものがある。
「どーせお前の事だ。そうしてなかったらお仕置きとか言い出すと思ってな。へっ、残念だったな?」
なぜそこでドヤ顔をするのか、してしまうのか?
オレの気分一つで、お仕置きもへったくれもないというのに。
しかし、ここは花を持たせておこう。
「うん。夏木さんがエロい子になってくれてボクは嬉しいよ?」
「お、お前が……お願いだって言うから、仕方なく……ッ」
「わかってるよ。だからお願い。そのまま放課後まで過ごしてね? その後は昨日と同じ場所で待ってるよ?」
「……ああ」
スカートの中が気になるのだろう。
夏木さんは太ももをこするようにもぞもぞとしながら、いつものように机に伏せって居眠りを始めた。
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