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『夏木へのお願い』
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『夏木へのお願い』
そんなわけで翌日。
今日、最後の授業がそろそろ終わろうという時間。
隣の夏木さんの様子をうかがうと、チラチラとこちらを何度も見ている。実に落ち着かない様子だ。
昨日も一昨日も、オレが呼び出したのは放課後だ。
今日も呼び出されると思っているだろう。
その通りだ。
オレはノートの端を破り、ちょっとしたお願いを書き込み小さく丸めた。
チャイムが鳴る三分ほど前、周囲の生徒と先生に気付かれないよう丸めた紙を夏木さんの机に投げた。
相変わらずチラチラとこっちを見ていた夏木さんはそれをあわてて受け取り、何事かと目で聞いてきたので、オレは紙を広げてと、ジェスチャーで返した。
不審げな顔で紙を広げる夏木さん。
そしてオレが書いたお願いを読み、顔をあげてこちらを見る。
真っ赤だ。
真っ赤っかだ。
金髪で目つきの鋭いヤンキー娘が恥ずかしくて顔を染めている姿は、とてもエロかわいい。
”お願いだよ、セフレの夏木さん?”と、声には出さないが、唇だけ動かしてオレは微笑む。
「……っ」
観念したのか夏木さんはうつむくようにうなずいた。
そしてチャイムが鳴り、先生が教室を出ていくとすぐに夏木さんも出ていった。
オレは昨日と同じように校舎裏へと向かった。
***
校舎裏で待つ事、十五分ぐらいか。
「やあ。遅かったね」
「お、お前、お前な! こんな事させて何が楽しいんだよ!」
夏木さんがやってきた。
いつものような自信にあふれた歩き方ではなく、今日はどこか内股気味だ。
「夏木さんは楽しくない?」
「あ、当たり前だ!」
「でもボクは楽しいんだ。ボクのセフレが恥ずかしいのを我慢して言う事を聞いてくれる姿を見るのがとても楽しいんだよ。じゃあ、はい」
オレは夏木さんに手を差し出した。
「な、なんだよ?」
「見せて」
「……はぁ!? こ、ここまでさせて疑ってるのか!?」
怒ってしまった。
顔が赤いのは怒っているのか、それでも今の自分の状態が恥ずかしいからか。
どちらにしろ、怖いヤンキー少女がエロい命令で言いなりになっていると思うと、とてもエロかわいい。
「別にうたがってるわけじゃないよ。どんなのか見たいだけだから」
「……変態かよ」
さげすむような言葉をオレは肯定する。
「そうだよ? ビッチて言ったでしょ? ああ、それともまた自分からエッチなセリフを言いたい?」
「ッ!? わ、わかった、見せる! だから!」
昨日、自分でおっぱいを揉んでくださいと言わされたのがずいぶんと恥ずかしかったみたいだ。
なるほど。
言葉責めってこんなに有効なんだな。
「じゃあ、こう言ってみてよ」
「いや、今、出すから!」
スカートのポケットに手をつっこみ、あせった顔の夏木さんだがオレは首を横に振る。
「ダメ。夏木さんの恥ずかしがる姿を見たくなったから。さ、こう言ってね?」
「う、うう」
黒縁眼鏡をはずして、神様謹製の魔眼を全開にする。
「あ……」
目が合った途端、あっという間に大人しくなる夏木さん。
すごいね、このエッチな魔眼。
身を小さくするようにしている夏木さんの耳元に近寄り、オレはこう囁いた。
そんなわけで翌日。
今日、最後の授業がそろそろ終わろうという時間。
隣の夏木さんの様子をうかがうと、チラチラとこちらを何度も見ている。実に落ち着かない様子だ。
昨日も一昨日も、オレが呼び出したのは放課後だ。
今日も呼び出されると思っているだろう。
その通りだ。
オレはノートの端を破り、ちょっとしたお願いを書き込み小さく丸めた。
チャイムが鳴る三分ほど前、周囲の生徒と先生に気付かれないよう丸めた紙を夏木さんの机に投げた。
相変わらずチラチラとこっちを見ていた夏木さんはそれをあわてて受け取り、何事かと目で聞いてきたので、オレは紙を広げてと、ジェスチャーで返した。
不審げな顔で紙を広げる夏木さん。
そしてオレが書いたお願いを読み、顔をあげてこちらを見る。
真っ赤だ。
真っ赤っかだ。
金髪で目つきの鋭いヤンキー娘が恥ずかしくて顔を染めている姿は、とてもエロかわいい。
”お願いだよ、セフレの夏木さん?”と、声には出さないが、唇だけ動かしてオレは微笑む。
「……っ」
観念したのか夏木さんはうつむくようにうなずいた。
そしてチャイムが鳴り、先生が教室を出ていくとすぐに夏木さんも出ていった。
オレは昨日と同じように校舎裏へと向かった。
***
校舎裏で待つ事、十五分ぐらいか。
「やあ。遅かったね」
「お、お前、お前な! こんな事させて何が楽しいんだよ!」
夏木さんがやってきた。
いつものような自信にあふれた歩き方ではなく、今日はどこか内股気味だ。
「夏木さんは楽しくない?」
「あ、当たり前だ!」
「でもボクは楽しいんだ。ボクのセフレが恥ずかしいのを我慢して言う事を聞いてくれる姿を見るのがとても楽しいんだよ。じゃあ、はい」
オレは夏木さんに手を差し出した。
「な、なんだよ?」
「見せて」
「……はぁ!? こ、ここまでさせて疑ってるのか!?」
怒ってしまった。
顔が赤いのは怒っているのか、それでも今の自分の状態が恥ずかしいからか。
どちらにしろ、怖いヤンキー少女がエロい命令で言いなりになっていると思うと、とてもエロかわいい。
「別にうたがってるわけじゃないよ。どんなのか見たいだけだから」
「……変態かよ」
さげすむような言葉をオレは肯定する。
「そうだよ? ビッチて言ったでしょ? ああ、それともまた自分からエッチなセリフを言いたい?」
「ッ!? わ、わかった、見せる! だから!」
昨日、自分でおっぱいを揉んでくださいと言わされたのがずいぶんと恥ずかしかったみたいだ。
なるほど。
言葉責めってこんなに有効なんだな。
「じゃあ、こう言ってみてよ」
「いや、今、出すから!」
スカートのポケットに手をつっこみ、あせった顔の夏木さんだがオレは首を横に振る。
「ダメ。夏木さんの恥ずかしがる姿を見たくなったから。さ、こう言ってね?」
「う、うう」
黒縁眼鏡をはずして、神様謹製の魔眼を全開にする。
「あ……」
目が合った途端、あっという間に大人しくなる夏木さん。
すごいね、このエッチな魔眼。
身を小さくするようにしている夏木さんの耳元に近寄り、オレはこう囁いた。
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