【R18】転生先は男女比1:30の貞操逆転世界~ビッチを夢見る三十路の魂~

尾和 ハボレ

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『夏木の回答』

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『夏木の回答』

答えを待つオレに夏木さんはゴクリとつばを飲み込んだ後、口を開いた。

「……わかった。お前の……その、なるよ」

あいかわらずセフレという単語をなかなか口にしない。

「ハッキリ言って欲しいな。ボクの最初のセフレになってくれる? いつでも、なんでも、いう事を聞いてくれるセレフに」
「わ、わかった! 宮城のセフレになる。な、なな、なんでも、やってやる……」

言葉にすると実感がわいたのか、夏木さんの体がいろんな感情をもてあましているように小刻みに震え始めた。

「ふふ。ありがと」

おっぱいをもんでいた指先を肩からたれる長い金髪にはわせて、そのまま頬を撫でる。

ぞくぞくっと身震いをさせた夏木さんは、オレを恨めしそうににらんだ。

好き勝手されるがままの夏木さんにとって、ヤンキー娘としての必死の抵抗と抗議だろう。

「う、うう……最初、隣の席になった時は、こんな男と思わなかったぞ」
「ゴメンね。イメージ壊しちゃって。あれ、でもその言い方、もしかして……好きになってくれてた?」
「……ッ!?」

瞬間的に茹で上がる夏木さんの顔。

肌が白いから余計に目立つ。

オレはもう一度、夏木さんの耳に近づける。

「今日はおっぱいを楽しんだから満足できたよ」
「お、おう。こんなもんならいつでも……」
「うん。いつでも好きにさせてもらうよ? 夏木さんのおっぱいはもうボクのものだ。ボクが揉みたいって言ったら断っちゃダメだよ? なんでもしてくれるセフレなんだからね」
「あ。ああ、わかったよ、わかってるよ。けど、アタシにも……させてくれるんだろ、セレフなんだし」

お。

ちょっと積極的になった。

だが前世の男子高校生のようにガツガツとこられるのは興ざめだ。

ここはちょっと対応を変えようと、オレは条件をつけた返事をする。

「もちろん。ボクがそういう気分になったらね」
「……不公平じゃないか?」
「そうかな」

不満そうになる夏木さんに対して、オレもあえてそれ以上に不機嫌そうに返した。

他の子を当たろうかな、という態度すらにおわせる。

すると夏木さんはあわてた。

「あ、いや、いい、お前の好きにしてくれ!」

やっぱり硬派なヤンキーでも、クラスの美少年にエロく迫られるというシチュエーション捨てがたいのだろう。

追い打ちをかける。

「ボクの趣味はね」
「ん?」
「ボクはね。なんでも言う事を聞いてくれる女の子が好きなんだ」
「あ、ああ。それは今も聞いたけどさ」
「はっきり言えばボクに服従してくれる女の子が欲しい」
「ふ、服従……」

高校生が同級生に使う言葉じゃないし、いきなりこんな言葉を投げかけられたら流石にヤバいヤツだと思うだろう。

しかしすでに性欲が強いという秘密を打ち明けられ、互いの了承をもってセフレとなった仲だ。

性癖の告白ぐらいは自然の流れだと思う。

いや、どうなんだろうか。ともかく勢いで押してみる。

「別に普段の生活もってわけじゃないよ? ただこうしている時は――」

オレは放していた手をふたたび夏木さんの胸にそえた。

「エッチな事をしている時だけは、ボクがお願いしたらその通りにして欲しいだけ。どんな事でも」
「……ッ!?」

さきほどまでの強い刺激を思い出したのか、夏木さんが身を縮めるようにして耐えようとするが、オレは何もしない。

さっきと違い、わしづかみにする事も揉む事もせず、ただそえているだけだ。
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