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白い雲
四
しおりを挟む「……護られる…?」
或には少女の声がはっきり聞こえていた
『いつまで護らせておく気だ』と。
「…………」
或はその言葉の意味が分からなかった
だが、何故かひどく心を揺さぶられる一言だった
「…………っ……」
赤い目をした女。
彼女が死者なのか、そうでないのかすら分からなかったが
彼女にもう一度会いたい。
学校についても尚
或の頭は、彼女と彼女の言葉で埋め尽くされ
気が付けば外は夕暮れになっていた
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