葬送士

りふる

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白い雲

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奴らと目が合えば追いかけられる


「…………っ……」


他には目もくれず、真っ直ぐ前を見て走った 


「…(あの道さえ越えれば…)」 


或の言う〝あの道〟とは
ここ数日、髪の長い女が佇んでいる場所だ


「…(どうか…今日はいませんように…)」


ゆっくりと目を開けて確認すると、そこには


「…っ…!」


髪の長い女が立っていた


「…(いつもの奴じゃない……!?)」


だがそれは
いつもの女ではなく、赤い目をした少女だった


『……………』


「……っ…」


一瞬 その少女と目が合う


「…(やばい…ッ…)」


これ以上目が合わないように下を向いて駆け出す


「…(どうか…付いてきませんように)」


目を瞑り
少女の横を通ると


「…えっ…?」


通り過ぎざまに声が聞こえた


「どういう…意味…」 


或は聞こえた言葉に驚き振り向く


「………あ……」


しかし、そこには少女の姿はなかった








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