異世界で聖者やってたら勇者に求婚されたんだが

マハラメリノ

文字の大きさ
上 下
263 / 266
番外編 シュノー・ブリューテ

俺の腋が火を噴くぜ②

しおりを挟む
私は遠慮がちにナナセの腋に陰茎を押し当てた。
張りがあってひやりと冷たい内腿と違い、こちらは酷く柔らかく、そして熱い。

「うーん……今んところ平気かな」

ナナセは私の陰茎を挟んだまま具合を確かめるように上げていた腕を下ろして肘を動かした。
むにむにとした腋が柔らかく包み込み、非常に具合がよく、私の先走りがナナセの脇腹を盛大に濡らし、腰を伝って長椅子カウチソファーを汚していく。

「うわ、すっげえカウパー出てる。エリーはこっちのが好きか?」
「……それは今ここでどちらか一方を選択しなければいけない問題なのか?」
「いや、そういうわけじゃねえけど……」

ただ、ナナセは腕が細く胸板も厚いとは言い難いため、触れる面積が少ないのだけが難点だろう。

――などと考えていた矢先、腋からはみ出た私の亀頭にナナセがしゃぶり付く。
腋で挟まれたまま、雁首を軽く歯で食みながら鈴口を舌でぐりぐりと抉るように刺激され、ちゅぱっと音を立ててしゃぶり抜かれてはもう駄目だった。

ドクンと律動した陰茎の先から子種がビュルルルッと迸り、壁まで届いて床に白い線を描いても止まらず、更に何度かビュッビュッと吐き出して水溜まりを作っていく。

「すげ……壁まで飛ぶんだ……。しかもこんなに一杯勿体ねえな。どうせなら床なんかにくれてやんねーで腹ん中に種付けして欲しかったぜ」

――そうだな。
その意見には同意せざるを得ない。
できれば私もそうしたかった。

「それよりやばい。この部屋どうしよう。エリーの実家のメイドにどんなマニアックなプレイしてたんだって思われちまう」

このくらいの射精量や射精圧はこの世界では普通だし、うっかり部屋を汚してしまうことはままあるので、貴族の家では手を触れずに魔法で掃除できるメイドを雇っているから気にする程のことではないだが、ナナセの目には奇異に映るらしい。
最初の頃は、人体からこの量の精液が出てくることはありえないと言って「質量保存の法則って知ってるか? 宇宙の法則を乱すな」と理不尽な小言を並べられたものだ。

だが今は部屋の心配をしているときではないだろう。

「メイドより今は私のことだけを考えて欲しい」

口に出してみると存外低い声になってしまって少し焦る。
ナナセに八つ当たりをしたい訳ではないのだ。

「なんだよ嫉妬かよ」

私の言葉をどう解釈したのか、ナナセはぱちぱちと数回瞬きした後で、まんざらでもない様子で「しょがねえなー」と腕を上げ下げして私の陰茎を挟み直している。
やや俯き加減で顔を背けているのは赤くなっているのを私に悟られたくないのだろう。
何故そんなに可愛らしいんだ。
出したばかりだというのに俄かに己が昂るのを感じる。

その後、夕食の時間までナナセの腋を堪能させて貰った。
しおりを挟む
異世界で聖者やってたら勇者に求婚されたんだが
第一章 聖者降臨


📖文庫版(紙の書籍)
📖Kindle(電子書籍)
📖BOOK☆WALKER(電子書籍)

次章続巻も順次刊行予定
OLOLON

※この作品の出版権は作者本人に帰属しています。詳しくはこちらを参照してください。
感想 21

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

神官、触手育成の神託を受ける

彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。 (誤字脱字報告不要)

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

とある美醜逆転世界の王子様

狼蝶
BL
とある美醜逆転世界には一風変わった王子がいた。容姿が悪くとも誰でも可愛がる様子にB専だという認識を持たれていた彼だが、実際のところは――??

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

騎士は魔王に囚われお客様の酒の肴に差し出される

ミクリ21
BL
騎士が酒の肴にいやらしいことをされる話。

処理中です...