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番外編 シュノー・ブリューテ
俺の腋が火を噴くぜ①
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⚠️腋コキです。性癖が合う方向け。
「今こそ俺の腋が火を噴くぜ」
ちょっと何を言っているのか分からないが、ナナセは火魔法は使えないから、多分これは何かの比喩だろう。
ナナセは上に着ていた着衣も脱ぎ捨て、得意げに両腕を上げて子供のようにつるりとした腋を曝した。
北の宇宙ウルソナから戻って以来、ナナセの首から下の体毛が薄くなってきていることは気付いていた。
しかし、現在のナナセは以前魔王に剃毛された下生えだけでなく、腋も脛も、そこに体毛があったとは微塵も感じさせないほどつるつるだ。
これは恐らく、競売所か、娼館「砂漠の薔薇」で身形を整えられた際に高価な脱毛剤を使われたせいだと思われる。
勿論、如何に高価な脱毛剤といえどナナセの治癒能力の前では普通の脱毛剤では無意味だ。
だがしかし、魔王の剃毛のような特殊な方法か、あるいは錬金術師が作成した普通ではない脱毛剤を持ってくれば話は変わってくる。
いつぞや、ナナセが話していた転移門の話を例に挙げると分かり易いかもしれない。
転移門は一見すると門の格好をしていないが、門という概念を付与されているため、「開け」という呪文でないと術式が完成しないのだと言っていた。
つまり、その応用だ。
そういった普通ではない特殊な脱毛剤は、毛根を傷と見なす概念を付与することで、後は当人の自然治癒力でまるで傷が治るように次第に脱毛されて慣れていくので違和感も最小限で済む。
値段は高いが効果が高く、ポーションや治癒術との相性が良いため、併用すると作用が増幅され、半永久的な脱毛効果が期待できるそうだが、通常ならば高価な脱毛剤を使用した上、更に高価なポーションや、ましてやナナセのような出鱈目な治癒術を施すことはないからここまでの効果が得られると知る者はいないだろう。
そんなわけでもう一度繰り返すが現在ナナセの腋はつるつるなのだ。
しかも腋は、擽ったがりのナナセが特に弱い部位であり、普段は決して触らせて貰えない。
以前、笑い転げるナナセが可愛くて、腋を擽り捲ったときは、涙を流して笑い転げた後、すっかり臍を曲げて暫く口をきいて貰えなかったくらいだ。
だが、この話の流れからいくと、どうやら今度は腋に陰茎を挟んで扱いてくれるのだろう。
想像するだけで昂ってしまうが、ナナセは腋が弱いのに大丈夫なのだろうか。
「エリーからは俺を擽りたいって意志が感じられるけど、エリーのチンコからは俺に種付けするって意志しか感じられないから多分いけると思う」
杞憂が顔に出てしまったのか、ナナセは私の心を読んだように理解不能な理論を唱えて片腕を上げながら私に背を向けた。
出来れば私は顔を見ながらしたかったが、ナナセは背面からがいいらしい。
仕方ないのでここは大人しくナナセに従っておく。
腋に挟んで貰えるだけで奇跡のようなものなのだ。
下手に注文を付けてナナセの気が変わってしまったら元も子もない。
「では擽ったければ言って欲しい」
止めてやれるかどうかは分からないが努力はする。
「今こそ俺の腋が火を噴くぜ」
ちょっと何を言っているのか分からないが、ナナセは火魔法は使えないから、多分これは何かの比喩だろう。
ナナセは上に着ていた着衣も脱ぎ捨て、得意げに両腕を上げて子供のようにつるりとした腋を曝した。
北の宇宙ウルソナから戻って以来、ナナセの首から下の体毛が薄くなってきていることは気付いていた。
しかし、現在のナナセは以前魔王に剃毛された下生えだけでなく、腋も脛も、そこに体毛があったとは微塵も感じさせないほどつるつるだ。
これは恐らく、競売所か、娼館「砂漠の薔薇」で身形を整えられた際に高価な脱毛剤を使われたせいだと思われる。
勿論、如何に高価な脱毛剤といえどナナセの治癒能力の前では普通の脱毛剤では無意味だ。
だがしかし、魔王の剃毛のような特殊な方法か、あるいは錬金術師が作成した普通ではない脱毛剤を持ってくれば話は変わってくる。
いつぞや、ナナセが話していた転移門の話を例に挙げると分かり易いかもしれない。
転移門は一見すると門の格好をしていないが、門という概念を付与されているため、「開け」という呪文でないと術式が完成しないのだと言っていた。
つまり、その応用だ。
そういった普通ではない特殊な脱毛剤は、毛根を傷と見なす概念を付与することで、後は当人の自然治癒力でまるで傷が治るように次第に脱毛されて慣れていくので違和感も最小限で済む。
値段は高いが効果が高く、ポーションや治癒術との相性が良いため、併用すると作用が増幅され、半永久的な脱毛効果が期待できるそうだが、通常ならば高価な脱毛剤を使用した上、更に高価なポーションや、ましてやナナセのような出鱈目な治癒術を施すことはないからここまでの効果が得られると知る者はいないだろう。
そんなわけでもう一度繰り返すが現在ナナセの腋はつるつるなのだ。
しかも腋は、擽ったがりのナナセが特に弱い部位であり、普段は決して触らせて貰えない。
以前、笑い転げるナナセが可愛くて、腋を擽り捲ったときは、涙を流して笑い転げた後、すっかり臍を曲げて暫く口をきいて貰えなかったくらいだ。
だが、この話の流れからいくと、どうやら今度は腋に陰茎を挟んで扱いてくれるのだろう。
想像するだけで昂ってしまうが、ナナセは腋が弱いのに大丈夫なのだろうか。
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止めてやれるかどうかは分からないが努力はする。
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