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番外編 シュノー・ブリューテ
美しい一輪挿しの花瓶①
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後で聞いた話だが、これはナナセの祖国で妻が疲れた夫を癒すときの常套手段とのことだった。
しかしこのときの私はまだそれを知らない。
何故揉ませてくれるのか分からないが、揉ませて貰えるのであれば揉まないという選択肢はない。
なにしろナナセの乳嘴を好きなだけ愛撫できる機会は初めてなのだ。
この機を逃せば次があるかどうかも分からない。躊躇いは打ち捨てよう。
「じゃあどうぞ」
長椅子の上で上体を起こしたナナセが着衣をたくし上げると象牙色の胸板で薄紅色の乳嘴が外気に触れてぷつんと存在を主張していた。
思わずごくりと喉が鳴る。
「い、いいのか?」
「いいも何も何時も揉んでるだろ。ほら、好きなだけ堪能しろよ」
薄紅に色付いた乳嘴は小さいが感度が良くて、どんな些細な刺激でも性感として拾ってしまうし、強すぎる刺激は痛みとして感受してしまうらしい。
だからそこに触れる際はいつも細心の注意を払って殊更優しく愛撫する必要がある。
閨の最中でも己の欲望のまま無闇矢鱈に触れたことはない。ナナセの様子を窺いながら、最も効果的なタイミングを見計らって触れていた。
だから恐らくいつも私が遠慮がちに触れていることに気付いていたのだろう。
ナナセの中で一体どのような経緯があったのかは分からないが、今は兎に角そこを好きなだけ堪能していいと言うのだ。
「感謝する……」
私は逸る気持ちを抑えて居住まいを糺し、まずはそっと掌全体で包み込むように触れてみる。
ナナセは瞼を閉じて感じ入ったように「は」と息を吐く。
その反応に気を良くした私は、吸い付く様な素肌の滑らかな手触りを存分に楽しみながら揉み拉き、いよいよ乳嘴に取り掛かった。
親指で円を描くように乳嘴を転がし、摘まんだり圧し潰したりして好みの硬さになったところで満を持して吸い付く。
「……っひうっ……!」
ナナセは仰け反って背凭れに身体を預けようとしたが、こちらに身体を向けて斜めにソファーに腰掛けていたため叶わず、背に腕を添えてやると胸を突き出したままずるずると座面に倒れ込んだ。
「あっ……! エリッ……エリー……、俺っ、は、いいから好きっ、なだけっ……ひんっ! あっ、ああっ……!」
いじらしいことを言いながらナナセはたくし上げた着衣の裾を噛み締めて快感を遣り過ごそうとしていたが、失敗して呆気なく達したようだ。
射精を伴わない絶頂なのでキュロットの中で己を主張している陰茎がとても窮屈そうだ。
甘酸っぱい乳嘴だけでなく乳輪ごと口に含んで、溢れ出る唾液ごときつく吸い上げながら、下半身の着衣も寛げてやると、下生えのないつるりとした陰茎が百合の蕾のごとく頭をもたげて顔を出す。
アルビオン人は皆そうだというが、ナナセは一度の吐精量がとても少ない上に、二度目に吐精するまでにかなり時間が掛かり、その間は達したいのに達せない状態が続くようでいつも酷くつらそうで、それを押して三度目の吐精ともなると水のように薄い子種しか出て来ない。
おまけに射精するとすぐに疲れて寝てしまうので、可哀想だが陰茎に直接的な刺激を与えないよう、極力そこには触れず、挿入して奥で絶頂を迎えさせるようにしている。
眠っているナナセとの性交もそれはそれで悪くはないけれど、やはり起きているときのナナセとの性交の方がずっと良い。
しかしこのときの私はまだそれを知らない。
何故揉ませてくれるのか分からないが、揉ませて貰えるのであれば揉まないという選択肢はない。
なにしろナナセの乳嘴を好きなだけ愛撫できる機会は初めてなのだ。
この機を逃せば次があるかどうかも分からない。躊躇いは打ち捨てよう。
「じゃあどうぞ」
長椅子の上で上体を起こしたナナセが着衣をたくし上げると象牙色の胸板で薄紅色の乳嘴が外気に触れてぷつんと存在を主張していた。
思わずごくりと喉が鳴る。
「い、いいのか?」
「いいも何も何時も揉んでるだろ。ほら、好きなだけ堪能しろよ」
薄紅に色付いた乳嘴は小さいが感度が良くて、どんな些細な刺激でも性感として拾ってしまうし、強すぎる刺激は痛みとして感受してしまうらしい。
だからそこに触れる際はいつも細心の注意を払って殊更優しく愛撫する必要がある。
閨の最中でも己の欲望のまま無闇矢鱈に触れたことはない。ナナセの様子を窺いながら、最も効果的なタイミングを見計らって触れていた。
だから恐らくいつも私が遠慮がちに触れていることに気付いていたのだろう。
ナナセの中で一体どのような経緯があったのかは分からないが、今は兎に角そこを好きなだけ堪能していいと言うのだ。
「感謝する……」
私は逸る気持ちを抑えて居住まいを糺し、まずはそっと掌全体で包み込むように触れてみる。
ナナセは瞼を閉じて感じ入ったように「は」と息を吐く。
その反応に気を良くした私は、吸い付く様な素肌の滑らかな手触りを存分に楽しみながら揉み拉き、いよいよ乳嘴に取り掛かった。
親指で円を描くように乳嘴を転がし、摘まんだり圧し潰したりして好みの硬さになったところで満を持して吸い付く。
「……っひうっ……!」
ナナセは仰け反って背凭れに身体を預けようとしたが、こちらに身体を向けて斜めにソファーに腰掛けていたため叶わず、背に腕を添えてやると胸を突き出したままずるずると座面に倒れ込んだ。
「あっ……! エリッ……エリー……、俺っ、は、いいから好きっ、なだけっ……ひんっ! あっ、ああっ……!」
いじらしいことを言いながらナナセはたくし上げた着衣の裾を噛み締めて快感を遣り過ごそうとしていたが、失敗して呆気なく達したようだ。
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