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最終章 砂漠の薔薇
〇二二 「至極光栄」③ ※エリアス視点
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生理的な涙を零しているナナセの目元に口付け、涙を唇で拭いながら私もナナセの中で達し、種付けした。
「あ……エリーの、子種……いっぱ、い……」
ビュルビュルと終わりがないように放出された子種で、ナナセの腹ははちきれそうなほど膨らんでいる。
尿道に残った最後の一滴まで搾り取るようにナナセの中に出し切って、漸く人心地付いた。
先程の治癒の贄としては充分過ぎる量だろう。
そろそろまた掻き出して綺麗にしたほうがいいかも知れない。
風呂に行こうと提案すると「まだ繋がっていたい」などと可愛いことを言うものだから、向かい合わせで挿入したまま抱え上げると、動いた拍子に腹が押されるのと中でナナセの良いところを抉ってしまったのとで風呂に到着するまでナナセは善がり狂って喘ぎ通しだった。
「エリーのチンコ、気持ち良い……抜かないでくれ、まだもうちょっと……」
そんなお願いをされて断れる男がいるだろうか。
ついでに軌道修正にももってこいなシチュエーションだ。
愛おしくて風呂の中でもナナセを存分に可愛がった。
風呂上がりも解放してやることなど出来ず、姫君扱いはどこへ行ったという勢いでまずは母性を払拭すべくガツガツと犯していると、不意にナナセがぽつりと呟く。
「……結婚式っ、の、やり直しっ、エリーの誕生日にしないっか……?」
意外だった。
ナナセはこれまで結婚式についてあまり自分から意見を述べたことがなく、打ち合わせや相談のときはニコニコ笑ってなんでもいいようにやってくれという様子だったのだ。
ある意味、考えるのを止めているようにも見えた。
なのに希望日があると言う。
「三箇月後か。少し忙しいな」
私の誕生日は年の瀬も押し迫った十二月三十一日だ。
翌日には参加しなければならない宮廷の新年行事もあるし、忙しいというか無理がある。
前回の結婚式があれほど早く実現したのは、求婚前から私がナナセの婚礼衣装など手間暇の掛かるものをあれやこれやと勝手に準備していたのと、即位して間もないルートヴィヒ陛下が政権を固める上での利害が一致して式場に王宮を使用させて貰うことが出来たので貴賓に振舞う料理や警備の手配なども丸投げだったし、謂わば王家の権力の賜物だった。
故に次はもう前回のように準備していたものもないし、一からやり直しとなると私たちの結婚式はかなり先延ばしにせざるを得ないと考えていたのだ。
だが、ナナセたっての希望なら出来る限り叶えてやりたい。
一旦腰の動きを止め、資材や人員の調達から貴賓の招待や警備の手配などを考えていると、更にナナセが畳みかけてくる。
「エリーの実家を使わせて貰えないかな。あんなことがあった後だし、親族だけでやれば準備期間もそんなに必要ないだろ」
「実家を使うのは問題ないし、親族だけなら準備期間も然程必要なくなるが……ナナセはそれでいいのか?」
ナナセは獣人領の王の命を救い、魔王を弱体化させ討伐に大いに貢献したし、魔導書を編纂しこの世界に均衡を齎した。
更には東の宇宙ルヴァのみならず、ギャレットを再び表舞台に立たせることで間接的にはあるが北の宇宙ウルソナの危機までも救っている。
その功績に相応しく盛大に執り行うべきではないのか。
「俺はエリーだけいればいい。他はなんにもいらない。本当は今すぐにでもエリーと結婚したいんだ」
ナナセは一体どれだけ私を幸福にすれば気が済むのだ。
実家は喜んでギュンター城を提供してくれるだろう。
必要な物はエルフ領で調達すればいい。
エルフ族ならどんな無茶振りでも間に合わせてくれる技術があるだろう。
新年の行事など知るものか!
それが私の姫君のたったひとつの願いならば、私は何が何でも今年中にナナセと結婚する!
私の誕生日にナナセと結婚するのだ!
そして脱母性する!
それから程なくして、北の宇宙ウルソナで政権交代があったと報じられた。
ギャレットが遣り遂げたのだ。
これからは彼も新王の元で治政を安定させるために忙しくなるだろう。
「あ……エリーの、子種……いっぱ、い……」
ビュルビュルと終わりがないように放出された子種で、ナナセの腹ははちきれそうなほど膨らんでいる。
尿道に残った最後の一滴まで搾り取るようにナナセの中に出し切って、漸く人心地付いた。
先程の治癒の贄としては充分過ぎる量だろう。
そろそろまた掻き出して綺麗にしたほうがいいかも知れない。
風呂に行こうと提案すると「まだ繋がっていたい」などと可愛いことを言うものだから、向かい合わせで挿入したまま抱え上げると、動いた拍子に腹が押されるのと中でナナセの良いところを抉ってしまったのとで風呂に到着するまでナナセは善がり狂って喘ぎ通しだった。
「エリーのチンコ、気持ち良い……抜かないでくれ、まだもうちょっと……」
そんなお願いをされて断れる男がいるだろうか。
ついでに軌道修正にももってこいなシチュエーションだ。
愛おしくて風呂の中でもナナセを存分に可愛がった。
風呂上がりも解放してやることなど出来ず、姫君扱いはどこへ行ったという勢いでまずは母性を払拭すべくガツガツと犯していると、不意にナナセがぽつりと呟く。
「……結婚式っ、の、やり直しっ、エリーの誕生日にしないっか……?」
意外だった。
ナナセはこれまで結婚式についてあまり自分から意見を述べたことがなく、打ち合わせや相談のときはニコニコ笑ってなんでもいいようにやってくれという様子だったのだ。
ある意味、考えるのを止めているようにも見えた。
なのに希望日があると言う。
「三箇月後か。少し忙しいな」
私の誕生日は年の瀬も押し迫った十二月三十一日だ。
翌日には参加しなければならない宮廷の新年行事もあるし、忙しいというか無理がある。
前回の結婚式があれほど早く実現したのは、求婚前から私がナナセの婚礼衣装など手間暇の掛かるものをあれやこれやと勝手に準備していたのと、即位して間もないルートヴィヒ陛下が政権を固める上での利害が一致して式場に王宮を使用させて貰うことが出来たので貴賓に振舞う料理や警備の手配なども丸投げだったし、謂わば王家の権力の賜物だった。
故に次はもう前回のように準備していたものもないし、一からやり直しとなると私たちの結婚式はかなり先延ばしにせざるを得ないと考えていたのだ。
だが、ナナセたっての希望なら出来る限り叶えてやりたい。
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「エリーの実家を使わせて貰えないかな。あんなことがあった後だし、親族だけでやれば準備期間もそんなに必要ないだろ」
「実家を使うのは問題ないし、親族だけなら準備期間も然程必要なくなるが……ナナセはそれでいいのか?」
ナナセは獣人領の王の命を救い、魔王を弱体化させ討伐に大いに貢献したし、魔導書を編纂しこの世界に均衡を齎した。
更には東の宇宙ルヴァのみならず、ギャレットを再び表舞台に立たせることで間接的にはあるが北の宇宙ウルソナの危機までも救っている。
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「俺はエリーだけいればいい。他はなんにもいらない。本当は今すぐにでもエリーと結婚したいんだ」
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