140 / 266
第三章 黎明と黄昏
〇一〇 蟻の門渡り①
しおりを挟む
片や礼装フル装備のエリアス、片や一糸纏わぬ姿の俺。
その背徳的な状況が官能を刺激した。
エリアスは俺の裸体に釘付けで目が離せないようで、性欲に滾った視線が俺に注がれている。
俺の方も直接触れられているわけでもないのに、エリアスの視線に曝されたところがまるで舌でチロチロと舐められてでもいるかのように熱くなって反応してしまう。
エリアスが俺を見て欲情しているんだと思うと悪い気はしない。
だけど、俺だけ裸なのはやっぱりちょっと恥ずかしいからエリアスの膝の上に跨りながら整った顔を両手でぺたりと挟み込んだ。
エリアスは端正な造りの顔をしているのに童顔だからか大型犬の仔犬みたいな可愛らしさもあって冷たい印象がない。
淡褐色と淡緑色が混ざり合う榛色の瞳は、普段は緑色寄りなんだが、ベッドの上で見るときはいつも扇情的な金色に輝いている。
じっと眺めていたら溜息が出るほど綺麗な顔が近付いてきて唇が重なった。
欲望も露に丁寧にじっくりと吸われて俺は痛いくらい勃起して、知らず腰が前後にゆるゆると動く。
きっとエリアスにもモロバレだろう。
露骨に強請ってるみたいだから止めようと思うんだけど自分でも止められない。
エリアスの手が俺のケツを割り開くようにやわやわと揉みながら虎視眈々と挿入する機会を窺っている。
この後は大体いつも押し倒されてチンコ突っ込まれて意識が飛ぶまでガンガン掘られるってのが定石だ。
でも今日はそうはいかないぜ。
俺の誕生日だから俺のやりたいようにやらせて貰う。
否、誕生日なんて言い訳だ。
正直に言うと、俺は嫉妬してるんだと思う。
今はただエリアスを誰にも渡したくないという感情だけで動ている。
エリアスは体幹がいいから俺がどんなに体重掛けてもビクともしないんだが、それでも口付けながら両肩を掴んでグイグイ押してたら俺の意図を理解して押し倒されてくれた。
俺、初めてエリアスを押し倒せたぜ。
これはヤバイ。
エリアスの上に覆い被さってキスをするのは初めての経験だけど、こんなに支配欲を刺激されるのかよ。
今、エリアスを支配してるのは俺だ。
「……ナナセ、もう……」
存在を主張する股間の上に跨って硬くなったそこに俺のチンコとタマを擦り付けるように腰を振っていたから、エリアスのチンコがそろそろヤバそうだ。
いつも見上げるばかりだったエリアスが、金色の瞳を潤ませて上目遣いで下から見上げてくる。
これは堪んないな。
煽ってるとしか思えない。
その背徳的な状況が官能を刺激した。
エリアスは俺の裸体に釘付けで目が離せないようで、性欲に滾った視線が俺に注がれている。
俺の方も直接触れられているわけでもないのに、エリアスの視線に曝されたところがまるで舌でチロチロと舐められてでもいるかのように熱くなって反応してしまう。
エリアスが俺を見て欲情しているんだと思うと悪い気はしない。
だけど、俺だけ裸なのはやっぱりちょっと恥ずかしいからエリアスの膝の上に跨りながら整った顔を両手でぺたりと挟み込んだ。
エリアスは端正な造りの顔をしているのに童顔だからか大型犬の仔犬みたいな可愛らしさもあって冷たい印象がない。
淡褐色と淡緑色が混ざり合う榛色の瞳は、普段は緑色寄りなんだが、ベッドの上で見るときはいつも扇情的な金色に輝いている。
じっと眺めていたら溜息が出るほど綺麗な顔が近付いてきて唇が重なった。
欲望も露に丁寧にじっくりと吸われて俺は痛いくらい勃起して、知らず腰が前後にゆるゆると動く。
きっとエリアスにもモロバレだろう。
露骨に強請ってるみたいだから止めようと思うんだけど自分でも止められない。
エリアスの手が俺のケツを割り開くようにやわやわと揉みながら虎視眈々と挿入する機会を窺っている。
この後は大体いつも押し倒されてチンコ突っ込まれて意識が飛ぶまでガンガン掘られるってのが定石だ。
でも今日はそうはいかないぜ。
俺の誕生日だから俺のやりたいようにやらせて貰う。
否、誕生日なんて言い訳だ。
正直に言うと、俺は嫉妬してるんだと思う。
今はただエリアスを誰にも渡したくないという感情だけで動ている。
エリアスは体幹がいいから俺がどんなに体重掛けてもビクともしないんだが、それでも口付けながら両肩を掴んでグイグイ押してたら俺の意図を理解して押し倒されてくれた。
俺、初めてエリアスを押し倒せたぜ。
これはヤバイ。
エリアスの上に覆い被さってキスをするのは初めての経験だけど、こんなに支配欲を刺激されるのかよ。
今、エリアスを支配してるのは俺だ。
「……ナナセ、もう……」
存在を主張する股間の上に跨って硬くなったそこに俺のチンコとタマを擦り付けるように腰を振っていたから、エリアスのチンコがそろそろヤバそうだ。
いつも見上げるばかりだったエリアスが、金色の瞳を潤ませて上目遣いで下から見上げてくる。
これは堪んないな。
煽ってるとしか思えない。
0
異世界で聖者やってたら勇者に求婚されたんだが
第一章 聖者降臨
📖文庫版(紙の書籍)
📖Kindle(電子書籍)
📖BOOK☆WALKER(電子書籍)
次章続巻も順次刊行予定
OLOLON
※この作品の出版権は作者本人に帰属しています。詳しくはこちらを参照してください。
第一章 聖者降臨
📖文庫版(紙の書籍)
📖Kindle(電子書籍)
📖BOOK☆WALKER(電子書籍)
次章続巻も順次刊行予定
OLOLON
※この作品の出版権は作者本人に帰属しています。詳しくはこちらを参照してください。
お気に入りに追加
1,326
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)


怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

ある日、人気俳優の弟になりました。
雪 いつき
BL
母の再婚を期に、立花優斗は人気若手俳優、橘直柾の弟になった。顔良し性格良し真面目で穏やかで王子様のような人。そんな評判だったはずが……。
「俺の命は、君のものだよ」
初顔合わせの日、兄になる人はそう言って綺麗に笑った。とんでもない人が兄になってしまった……と思ったら、何故か大学の先輩も優斗を可愛いと言い出して……?
平凡に生きたい19歳大学生と、24歳人気若手俳優、21歳文武両道大学生の三角関係のお話。

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる