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第二章 魔王復活
〇一八 剰え顔に掛けるなど
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独特のえぐみは、エリアスのだと思えば嫌ではなかった。
これならいけそうだ。
思い切って咥えると、途端にガシッと両手で頭を掴まれる。
驚いて、咥えたまま見上げれば、エリアスはハッとしたように手に込められていた力を緩めた。
「……すまない。つい……」
力を緩めた手がそのまま指先で俺の髪を梳くようにぎこちなく頭を撫でる。
「無理はするな。嫌になったらすぐに止めてくれ」
無理はしてない。嫌なんてこともない。
俺も男なので、どうすれば気持ち良いかくらいは分かる。
何時の間にか口いっぱいに溜まっていたエリアスのガマン汁をチンコ全体に塗り付けながら、口に入りきらない根元の方を両手で扱き、先の方を舌で裏筋を舐めたり、鈴口を舌先でぐりぐりしたりして、口を窄めて強く吸ってしゃぶり抜いた。
「うっ……! っく……!」
俺の拙いフェラでもエリアスは敏感に反応してくれて、凄い量のガマン汁が出てきたので、それをなんとか飲み下しながらエリアスを見上げれば、切なげな光を湛えた淡褐色と淡緑色の混ざり合う榛色の瞳と目が合う。
どうかな?
エリアス、気持ち良いかな?
様子を窺いながらカリの部分に軽く歯を立てた刹那、口の中でエリアスがビクンと弾けた。
「ま、待てっ! ……ナナセッ!」
「っ……!?」
エリアスが俺の頭を押さえて、俺の口の中からチンコを引き抜くのと、エリアスが射精するのとは、ほぼ同時だった。
「すまない……」
咄嗟のことで何が起こったのか分からず呆けているうちに、エリアスが俺の顔に飛び散った子種を指で拭ってくれる。
「口腔内に出すつもりはなかった。剰え顔に掛けるなど……」
射精するのと同時に引き抜いたから、口の中だけじゃなく顔にも掛かってしまったらしい。
なんだか勿体無い気がして、顔を拭ってくれていたエリアスの手を掴んで、子種の付いた指を舐めとって、口の中に残った子種と一緒に飲み込むと、エリアスはその様子を瞬きもせず穴の開くほど見ていた。
「エリーのは量が多いから飲めるか分かんないけど、全部飲みたかったのにな……。もう一回しようぜ」
「ナナセ……いいのか?」
口では言い淀んでいるが、エリアスのチンコはやる気満々のようで、萎えるどころかさっきよりも大きくなっている。
俺は返事をする代わりに行動に移して、再びそれを口に咥え込んだ。
「……うっ」
二回目なので勝手が分かって来て、さっきエリアスが強く反応した場所に重点的に奉仕すると、エリアスはまた俺の頭を撫でながら、今度は俺の動きに合わせて腰を揺すってくる。
喉の奥はやっぱり苦しいけど、俺でもエリアスを気持ち良くさせられるんだと思ったら嬉しくなって、タイミングを見計らって亀頭が喉奥深くに挿入されたときに、強く吸った。
「く、……ナナセッ……! 出るっ……!」
刹那、喉奥に大量の子種が流れ込んできて、どう考えても一度では飲み込みきれない量のそれを、俺は必死で飲み込んだ。
「ナナセ! 大丈夫か?」
途中で咳き込んで零してしまったけど、エリアスに頭を撫でられながら労わるように抱き締められて悪い気はしない。
「無理に飲まなくてもいいんだ。無理をするな」
「俺がエリーの子種を飲みたかったんだよ」
そう言ったら、エリアスは一度身体を離して切なそうに眉根を寄せて俺を見詰めてから再び抱き締めてきた。
「ありがとう、ナナセ」
まさかお礼まで言われると思ってなかったので驚いたけど、エリアスにこんなに喜んで貰えるならもっと練習してもう少し上手に飲めるようになりたいな。
「続きをしてもいいか?」
「うん」
やっぱりケツにも突っ込んで欲しい。
それに、そろそろ治癒に伴う例の発情が始まりそうだ。
今日は救護院での久しぶりの治癒で、患者が多かったから贄となる子種も沢山必要だろう。
ベッドの上へ仰向けに転がされると、身体が闇魔法の贄を欲しがって疼いてくる。
両脚を開かせようとするエリアスに素直に従って、魔王に陰毛を剃られて以来、未だ毛の生えてくる気配のない下腹部をエリアスの眼前に曝した。
「教えてくれ。魔王はどうやってナナセのここを解した?」
エリアスにケツの割れ目に指を這わせながら問われて、俺は思い出したくないものを思い出してしまう。
ケツの穴に舌を入れられて、皺の間や腸内まで舐め回されて、じゅるじゅる吸われるという最悪な体験を。
その後も俺の中で最悪記録が更新することを次々にされて、最終的に玉座の間で、助けに来てくれたエリアスの目の前で犯されたやつな。
「えっと……」
言葉に詰まりながら見上げれば、誤魔化すことを許さない眼でエリアスが俺を見ている。
や、エリアスには誠実でありたいから誤魔化すつもりはないんだけど、それを話したら、これから俺は、あのとき魔王にされた以上のことをエリアスにされちゃうんだよな!?
余りの恐ろしさに身震いした俺をエリアスはどう受け取ったのか、見当違いな慰め方をしてくる。
「恐れることはない。安心しろ、魔王はすでに私が倒した。恐ろしい記憶は私が塗り替えてやる。そのためにも包み隠さず教えてくれ、ナナセ」
待って♡
俺、どうなっちゃうの?
何されちゃうの?
俺的には、勇者に倒された魔王より、魔王を倒した勇者のがよっぽど怖いんだが!
さっきまで幸せな気分だったのに!
おのれ、魔王め!
これならいけそうだ。
思い切って咥えると、途端にガシッと両手で頭を掴まれる。
驚いて、咥えたまま見上げれば、エリアスはハッとしたように手に込められていた力を緩めた。
「……すまない。つい……」
力を緩めた手がそのまま指先で俺の髪を梳くようにぎこちなく頭を撫でる。
「無理はするな。嫌になったらすぐに止めてくれ」
無理はしてない。嫌なんてこともない。
俺も男なので、どうすれば気持ち良いかくらいは分かる。
何時の間にか口いっぱいに溜まっていたエリアスのガマン汁をチンコ全体に塗り付けながら、口に入りきらない根元の方を両手で扱き、先の方を舌で裏筋を舐めたり、鈴口を舌先でぐりぐりしたりして、口を窄めて強く吸ってしゃぶり抜いた。
「うっ……! っく……!」
俺の拙いフェラでもエリアスは敏感に反応してくれて、凄い量のガマン汁が出てきたので、それをなんとか飲み下しながらエリアスを見上げれば、切なげな光を湛えた淡褐色と淡緑色の混ざり合う榛色の瞳と目が合う。
どうかな?
エリアス、気持ち良いかな?
様子を窺いながらカリの部分に軽く歯を立てた刹那、口の中でエリアスがビクンと弾けた。
「ま、待てっ! ……ナナセッ!」
「っ……!?」
エリアスが俺の頭を押さえて、俺の口の中からチンコを引き抜くのと、エリアスが射精するのとは、ほぼ同時だった。
「すまない……」
咄嗟のことで何が起こったのか分からず呆けているうちに、エリアスが俺の顔に飛び散った子種を指で拭ってくれる。
「口腔内に出すつもりはなかった。剰え顔に掛けるなど……」
射精するのと同時に引き抜いたから、口の中だけじゃなく顔にも掛かってしまったらしい。
なんだか勿体無い気がして、顔を拭ってくれていたエリアスの手を掴んで、子種の付いた指を舐めとって、口の中に残った子種と一緒に飲み込むと、エリアスはその様子を瞬きもせず穴の開くほど見ていた。
「エリーのは量が多いから飲めるか分かんないけど、全部飲みたかったのにな……。もう一回しようぜ」
「ナナセ……いいのか?」
口では言い淀んでいるが、エリアスのチンコはやる気満々のようで、萎えるどころかさっきよりも大きくなっている。
俺は返事をする代わりに行動に移して、再びそれを口に咥え込んだ。
「……うっ」
二回目なので勝手が分かって来て、さっきエリアスが強く反応した場所に重点的に奉仕すると、エリアスはまた俺の頭を撫でながら、今度は俺の動きに合わせて腰を揺すってくる。
喉の奥はやっぱり苦しいけど、俺でもエリアスを気持ち良くさせられるんだと思ったら嬉しくなって、タイミングを見計らって亀頭が喉奥深くに挿入されたときに、強く吸った。
「く、……ナナセッ……! 出るっ……!」
刹那、喉奥に大量の子種が流れ込んできて、どう考えても一度では飲み込みきれない量のそれを、俺は必死で飲み込んだ。
「ナナセ! 大丈夫か?」
途中で咳き込んで零してしまったけど、エリアスに頭を撫でられながら労わるように抱き締められて悪い気はしない。
「無理に飲まなくてもいいんだ。無理をするな」
「俺がエリーの子種を飲みたかったんだよ」
そう言ったら、エリアスは一度身体を離して切なそうに眉根を寄せて俺を見詰めてから再び抱き締めてきた。
「ありがとう、ナナセ」
まさかお礼まで言われると思ってなかったので驚いたけど、エリアスにこんなに喜んで貰えるならもっと練習してもう少し上手に飲めるようになりたいな。
「続きをしてもいいか?」
「うん」
やっぱりケツにも突っ込んで欲しい。
それに、そろそろ治癒に伴う例の発情が始まりそうだ。
今日は救護院での久しぶりの治癒で、患者が多かったから贄となる子種も沢山必要だろう。
ベッドの上へ仰向けに転がされると、身体が闇魔法の贄を欲しがって疼いてくる。
両脚を開かせようとするエリアスに素直に従って、魔王に陰毛を剃られて以来、未だ毛の生えてくる気配のない下腹部をエリアスの眼前に曝した。
「教えてくれ。魔王はどうやってナナセのここを解した?」
エリアスにケツの割れ目に指を這わせながら問われて、俺は思い出したくないものを思い出してしまう。
ケツの穴に舌を入れられて、皺の間や腸内まで舐め回されて、じゅるじゅる吸われるという最悪な体験を。
その後も俺の中で最悪記録が更新することを次々にされて、最終的に玉座の間で、助けに来てくれたエリアスの目の前で犯されたやつな。
「えっと……」
言葉に詰まりながら見上げれば、誤魔化すことを許さない眼でエリアスが俺を見ている。
や、エリアスには誠実でありたいから誤魔化すつもりはないんだけど、それを話したら、これから俺は、あのとき魔王にされた以上のことをエリアスにされちゃうんだよな!?
余りの恐ろしさに身震いした俺をエリアスはどう受け取ったのか、見当違いな慰め方をしてくる。
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さっきまで幸せな気分だったのに!
おのれ、魔王め!
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異世界で聖者やってたら勇者に求婚されたんだが
第一章 聖者降臨
📖文庫版(紙の書籍)
📖Kindle(電子書籍)
📖BOOK☆WALKER(電子書籍)
次章続巻も順次刊行予定
OLOLON
※この作品の出版権は作者本人に帰属しています。詳しくはこちらを参照してください。
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