90 / 266
第二章 魔王復活
〇〇九 ナナセ①
しおりを挟む
エリアスは単独で先行してここまで到達したようで、中央塔の外ではまだ他の隊員たちが交戦しているのであろう喧騒が聞こえた。
「これはこれは。勇者ではないか。せっかく足を運んで貰ったのだが、見ての通り、取込み中でな」
魔王は悠然と玉座に腰掛け、膝の上に乗せた俺を背面座位で犯しながら、わざとらしくエリアスを挑発する。
会いたくて会いたくて、待ち焦がれていた相手だというのに、今は状況が悪すぎた。
「嫌だっ、エリー、見るなっ! おねがっ……見るなっ!」
俺はエリアスをまともに見られなくて、目をぎゅっと閉じて顔を逸らしたまま叫んだ。
「見るなとはつれないことを。勇者がお前のためにせっかく来てくれたんだ、聖者殿の淫らな姿を存分に見せてやらなくてどうする。ほら」
更に魔王は結合部を見せつけるように俺の両脚を大きく開かせる。
魔王は余程興奮しているのか、俺の中に挿入されたチンコを今までにないくらい硬く大きく勃起させていた。
「……み、見るなエリー、見るな、エリー……うっ……ひっく……」
しゃくりあげる度に魔王を締め付けてしまって、余計に感じてしまう。
魔王に犯されて感じているなんて、こんな恥ずかしくて惨めな姿、エリアスだけには見られたくなかった。
「おっと、凄い締め付けだ。俺に犯されているところを勇者に見られて興奮したか? ああ、泣かせてしまったな?」
「貴様ッ……! ナナセから離れろッ!」
刹那、空気がビリビリと震え、重く圧し掛かる。
これ、エリアスがやっているのか。
何をどうやっているのか仕組みは分からないけど、物凄く怒っているのだけは分かる。
「ああ、これの名はナナセというのか。お前の調教のお陰で楽しませて貰っているぞ。大儀であったな」
魔王は俺の乳首を手慰みに弄びながら、俺を無理矢理上向かせ、これ見よがしに唇全体を食むかのように奪う。
「っう、んむッ……」
「また締まったぞ。中に子種が欲しくて堪らないのだろう? これほど強請られたらくれてやらねばな? そら!」
「ひっ……あっ……! やっ、見んなっ、エリッ……! やあっ、ああっ……!」
魔王は射精して、俺の腹の中に大量の子種を注ぎ込んだ。
ぎゅっと目を瞑ったが、全身に痛いほどエリアスの視線を感じながら俺はイッた。
堪えようのない快感が全身を駆け抜け、挿入された魔王のチンコから更に子種を搾り取ろうと雄膣が波打つのが自分でもわかる。
快楽をやり過ごすために玉座の肘掛けに縋りつく。
羞恥と惨めさで顔が上げられないのでエリアスがどんな顔をしているのか分からないが、見られた。
魔王に中出しされてイクところをエリアスに見られてしまった。
「やめろっ! やめろ、やめろ、やめろ、やめろっ!」
エリアスが声を荒げると、空気がパンッと張り裂けて次々に凍り付き、そこかしこでバチバチと火花が散り、床の敷石に亀裂が入り割れてゆく。
大気中の精霊たちがエリアスの怒りに呼応しているのだろう。
だが、その光景を見ても魔王は余裕を崩さず、ますます愉快そうに続ける。
「最初のうちは俺に犯されながら、お前の名を呼び、泣いて助けを乞うていたのだぞ? だが、可哀想に、それでも助けが来ないと知るや……」
「黙れ……」
エリアスが低く唸った。
俺がただ魔王に犯されるだけなら耐えられる。
だけど、俺のことでエリアスが苦しむのはこれ以上耐えられない。
俺は頭を振って、魔王の膝の上で肘掛けに突っ伏して縋りつき、目を瞑り、両手で耳を塞ぐ。
嫌だッ!
もう聞きたくないッ!
――刹那、ドン、と一際大きく空気が揺れた。
「これはこれは。勇者ではないか。せっかく足を運んで貰ったのだが、見ての通り、取込み中でな」
魔王は悠然と玉座に腰掛け、膝の上に乗せた俺を背面座位で犯しながら、わざとらしくエリアスを挑発する。
会いたくて会いたくて、待ち焦がれていた相手だというのに、今は状況が悪すぎた。
「嫌だっ、エリー、見るなっ! おねがっ……見るなっ!」
俺はエリアスをまともに見られなくて、目をぎゅっと閉じて顔を逸らしたまま叫んだ。
「見るなとはつれないことを。勇者がお前のためにせっかく来てくれたんだ、聖者殿の淫らな姿を存分に見せてやらなくてどうする。ほら」
更に魔王は結合部を見せつけるように俺の両脚を大きく開かせる。
魔王は余程興奮しているのか、俺の中に挿入されたチンコを今までにないくらい硬く大きく勃起させていた。
「……み、見るなエリー、見るな、エリー……うっ……ひっく……」
しゃくりあげる度に魔王を締め付けてしまって、余計に感じてしまう。
魔王に犯されて感じているなんて、こんな恥ずかしくて惨めな姿、エリアスだけには見られたくなかった。
「おっと、凄い締め付けだ。俺に犯されているところを勇者に見られて興奮したか? ああ、泣かせてしまったな?」
「貴様ッ……! ナナセから離れろッ!」
刹那、空気がビリビリと震え、重く圧し掛かる。
これ、エリアスがやっているのか。
何をどうやっているのか仕組みは分からないけど、物凄く怒っているのだけは分かる。
「ああ、これの名はナナセというのか。お前の調教のお陰で楽しませて貰っているぞ。大儀であったな」
魔王は俺の乳首を手慰みに弄びながら、俺を無理矢理上向かせ、これ見よがしに唇全体を食むかのように奪う。
「っう、んむッ……」
「また締まったぞ。中に子種が欲しくて堪らないのだろう? これほど強請られたらくれてやらねばな? そら!」
「ひっ……あっ……! やっ、見んなっ、エリッ……! やあっ、ああっ……!」
魔王は射精して、俺の腹の中に大量の子種を注ぎ込んだ。
ぎゅっと目を瞑ったが、全身に痛いほどエリアスの視線を感じながら俺はイッた。
堪えようのない快感が全身を駆け抜け、挿入された魔王のチンコから更に子種を搾り取ろうと雄膣が波打つのが自分でもわかる。
快楽をやり過ごすために玉座の肘掛けに縋りつく。
羞恥と惨めさで顔が上げられないのでエリアスがどんな顔をしているのか分からないが、見られた。
魔王に中出しされてイクところをエリアスに見られてしまった。
「やめろっ! やめろ、やめろ、やめろ、やめろっ!」
エリアスが声を荒げると、空気がパンッと張り裂けて次々に凍り付き、そこかしこでバチバチと火花が散り、床の敷石に亀裂が入り割れてゆく。
大気中の精霊たちがエリアスの怒りに呼応しているのだろう。
だが、その光景を見ても魔王は余裕を崩さず、ますます愉快そうに続ける。
「最初のうちは俺に犯されながら、お前の名を呼び、泣いて助けを乞うていたのだぞ? だが、可哀想に、それでも助けが来ないと知るや……」
「黙れ……」
エリアスが低く唸った。
俺がただ魔王に犯されるだけなら耐えられる。
だけど、俺のことでエリアスが苦しむのはこれ以上耐えられない。
俺は頭を振って、魔王の膝の上で肘掛けに突っ伏して縋りつき、目を瞑り、両手で耳を塞ぐ。
嫌だッ!
もう聞きたくないッ!
――刹那、ドン、と一際大きく空気が揺れた。
0
異世界で聖者やってたら勇者に求婚されたんだが
第一章 聖者降臨
📖文庫版(紙の書籍)
📖Kindle(電子書籍)
📖BOOK☆WALKER(電子書籍)
次章続巻も順次刊行予定
OLOLON
※この作品の出版権は作者本人に帰属しています。詳しくはこちらを参照してください。
第一章 聖者降臨
📖文庫版(紙の書籍)
📖Kindle(電子書籍)
📖BOOK☆WALKER(電子書籍)
次章続巻も順次刊行予定
OLOLON
※この作品の出版権は作者本人に帰属しています。詳しくはこちらを参照してください。
お気に入りに追加
1,326
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


神官、触手育成の神託を受ける
彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。
(誤字脱字報告不要)


身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

被虐趣味のオメガはドSなアルファ様にいじめられたい。
かとらり。
BL
セシリオ・ド・ジューンはこの国で一番尊いとされる公爵家の末っ子だ。
オメガなのもあり、蝶よ花よと育てられ、何不自由なく育ったセシリオには悩みがあった。
それは……重度の被虐趣味だ。
虐げられたい、手ひどく抱かれたい…そう思うのに、自分の身分が高いのといつのまにかついてしまった高潔なイメージのせいで、被虐心を満たすことができない。
だれか、だれか僕を虐げてくれるドSはいないの…?
そう悩んでいたある日、セシリオは学舎の隅で見つけてしまった。
ご主人様と呼ぶべき、最高のドSを…
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる