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第二章 魔王復活
〇〇六 魔王様のイラマチオ
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「嫌だッ! エ、エリ、助けっ……エリーッ!」
追い詰められた俺が最終的に助けを求めて呼ぶ名は、やっぱりエリアスしかいなかった。
「この期に及んで勇者に助けを乞うか? 『他者への共感』という最も人間らしい部分が欠如したあの男のどこがいいのか甚だ疑問だな。勇者としては一級品だが、人間としては欠陥品だろうに?」
「な、なに……言って……?」
「おや? 気付いていなかったのか? あんな分かりやすい性質に気付かんとは、愛が足りぬのかも知れんなあ?」
魔王は歌うようにそう言って、己の昂りを俺に宛がう。
火の中に焼べた鉄の棒でも押し当てられたのかと思った刹那、それをケツから捻じ込まれた。
「やめろっ! エリー! 助けて! エリーッ! 助け……ひッ……!」
「……っく、狭いな……だが、これは良く締まる!」
根元まで一気に貫かれて、魔王の下腹部が俺のケツに当たってパンッと音を立てる。
硬くて火傷しそうに熱いそれは、ただ己の快楽だけを求めてすぐに動き出し、俺の雄膣の粘膜を身勝手に擦り上げた。
「エ、エリー、エリ……」
嘘だ。
嘘だ。
魔王のチンコが俺の中に入ってる。
俺、魔王に犯されてる。
魔王が俺を犯してる。
こんなの嘘だ。
こんなの信じない。
だって、俺がピンチのときは、いつだってエリアスが助けに来てくれた。
エリアスは勇者だもの、凄く強いんだ。
魔王になんて負けない。
今回だってきっと、助けに来てくれる、はず……。
激しい抽挿にガクガクと全身を揺さぶられながら、俺はまだ自分の身に起こっていることが信じられずにいた。
「くっ……締め過ぎ、だ! 喰い千切ってくれるなよ……?」
やがて魔王が俺の最奥を穿ち、結腸まで届いたそれが俺の中に子種を放つ。
勢いよく放出されたそれが俺の中に快楽として広がっていくのと同時に、それで漸く治癒の贄を捧げ終わったのを感じ、俺は絶望した。
こんなに穢れ切ってしまった俺では、もうエリアスには相応しくないかもしれない。
例えエリアスが許しても、俺が俺を許せないだろう。
ただただ、涙が止め処なく流れ落ちた。
「急に大人しくなったな。どうした、もっと泣き叫べ。つまらぬだろう」
魔王は俺の中からチンコを引き抜くと、徐に俺の髪を掴んで引き起こした。
痛みに呻いているうちに、ベッドの上で膝立ちになった魔王の前に拘束された手足のまま、みっともなく四つん這いにさせられる。
「仕方がない。今度は上の口で楽しませて貰おうか。小さい口だが勇者のものを咥えられるのなら俺のも咥えられるだろう」
魔王は、俺の中から引き抜いたばかりのまだ濡れそぼったチンコで俺の頬をペチペチと叩きながら口を開けろと催促するが、そんなの絶対にお断りだ。
フェラチオなんて、俺はまだエリアスにもしたことがない。
でもこれ、どう考えても俺が魔王様にイラマチオさせられる展開だ。
俺が口を引き結んで顔を背けると、さっき無理矢理口付けられたときと同様に顎を掴んでこじ開けられて、口の中に魔王のチンコを突っ込まれてしまう。
「ん、ぐっ……!?」
「ほら、聖者殿の大好きな陰茎だ。好きなだけ舐めていいぞ?」
反射的に逃れようと身を捩るが、頭を抑え付けられて亀頭を喉奥まで押し込まれた。
そこで噛み付きでもすればよかったんだが、いきなり喉の奥に突っ込まれたものだから嘔吐反射が優先してそれどころじゃない。
えぐみのあるガマン汁と精液の混ざった酷い味が口の中いっぱいに広がって、それでなくても吐きそうだった。
「ん? どうした? いつも勇者にしてやっているように俺にもしてみろ。できんのか? こうやるんだ」
嘔吐感と息が出来ない苦しさに藻掻いていると、魔王は痺れを切らしたのか、俺の頭を掴んで前後に揺すり、イラマチオを始める。
ガチガチに硬くなったチンコを喉の奥に何度も抜き挿しされ、死ぬほど苦しい。
涙と涎と鼻水で一層呼吸困難になっていると、口の中のものがビクビクと動いて更に喉奥へ突っ込まれ、そこで射精された。
「……下手糞め。勇者は口淫させていなかったのか? だったら調教前の初物を頂いてしまって勇者に悪いことをしたな」
射精と同時に、魔王は俺の頭を掴んでいた手を離し解放したので、魔王の精液は半分は口の中に、もう半分は顔に掛かる。
気管に入った精液に激しく咽ながら、飲み込みたくなくて、げえげえと吐き出そうとするも、喉に絡みついてちょっとやそっとじゃ吐き出せない。
苦しさに喘ぎながら無駄に体力を消耗して俺は這う這うの体でその場に崩れる。
「なに、心配はいらん。勇者には今度会ったときに俺の方から謝っておこう」
勝手なことを言って、魔王は蹲っている俺の脚を掴んで自分の方へ引き寄せると、今度は後ろから俺を犯した。
何度も、何度も。
拘束はもうほとんど襤褸布になって解けていたが、俺は疲労困憊していて、早く終わってくれることだけを願っていた。
「この、締め付けが、衰え、ない、のは、素晴らしい、な!」
途中、何度も失神したが、その度に鎖を引かれて起こされるので休む暇もない。
絶倫過ぎる魔王はもうほとんど何の反応も示さなくなった俺を、それでも繰り返し犯し続けた。
「大した名器だ。この俺が枯れるまで搾り取られたのは初めてだ。このまま俺の愛妾にしてやろう。有難く思うがいい」
意識を失う直前に耳に届いたのはそんな身勝手な言葉だった。
追い詰められた俺が最終的に助けを求めて呼ぶ名は、やっぱりエリアスしかいなかった。
「この期に及んで勇者に助けを乞うか? 『他者への共感』という最も人間らしい部分が欠如したあの男のどこがいいのか甚だ疑問だな。勇者としては一級品だが、人間としては欠陥品だろうに?」
「な、なに……言って……?」
「おや? 気付いていなかったのか? あんな分かりやすい性質に気付かんとは、愛が足りぬのかも知れんなあ?」
魔王は歌うようにそう言って、己の昂りを俺に宛がう。
火の中に焼べた鉄の棒でも押し当てられたのかと思った刹那、それをケツから捻じ込まれた。
「やめろっ! エリー! 助けて! エリーッ! 助け……ひッ……!」
「……っく、狭いな……だが、これは良く締まる!」
根元まで一気に貫かれて、魔王の下腹部が俺のケツに当たってパンッと音を立てる。
硬くて火傷しそうに熱いそれは、ただ己の快楽だけを求めてすぐに動き出し、俺の雄膣の粘膜を身勝手に擦り上げた。
「エ、エリー、エリ……」
嘘だ。
嘘だ。
魔王のチンコが俺の中に入ってる。
俺、魔王に犯されてる。
魔王が俺を犯してる。
こんなの嘘だ。
こんなの信じない。
だって、俺がピンチのときは、いつだってエリアスが助けに来てくれた。
エリアスは勇者だもの、凄く強いんだ。
魔王になんて負けない。
今回だってきっと、助けに来てくれる、はず……。
激しい抽挿にガクガクと全身を揺さぶられながら、俺はまだ自分の身に起こっていることが信じられずにいた。
「くっ……締め過ぎ、だ! 喰い千切ってくれるなよ……?」
やがて魔王が俺の最奥を穿ち、結腸まで届いたそれが俺の中に子種を放つ。
勢いよく放出されたそれが俺の中に快楽として広がっていくのと同時に、それで漸く治癒の贄を捧げ終わったのを感じ、俺は絶望した。
こんなに穢れ切ってしまった俺では、もうエリアスには相応しくないかもしれない。
例えエリアスが許しても、俺が俺を許せないだろう。
ただただ、涙が止め処なく流れ落ちた。
「急に大人しくなったな。どうした、もっと泣き叫べ。つまらぬだろう」
魔王は俺の中からチンコを引き抜くと、徐に俺の髪を掴んで引き起こした。
痛みに呻いているうちに、ベッドの上で膝立ちになった魔王の前に拘束された手足のまま、みっともなく四つん這いにさせられる。
「仕方がない。今度は上の口で楽しませて貰おうか。小さい口だが勇者のものを咥えられるのなら俺のも咥えられるだろう」
魔王は、俺の中から引き抜いたばかりのまだ濡れそぼったチンコで俺の頬をペチペチと叩きながら口を開けろと催促するが、そんなの絶対にお断りだ。
フェラチオなんて、俺はまだエリアスにもしたことがない。
でもこれ、どう考えても俺が魔王様にイラマチオさせられる展開だ。
俺が口を引き結んで顔を背けると、さっき無理矢理口付けられたときと同様に顎を掴んでこじ開けられて、口の中に魔王のチンコを突っ込まれてしまう。
「ん、ぐっ……!?」
「ほら、聖者殿の大好きな陰茎だ。好きなだけ舐めていいぞ?」
反射的に逃れようと身を捩るが、頭を抑え付けられて亀頭を喉奥まで押し込まれた。
そこで噛み付きでもすればよかったんだが、いきなり喉の奥に突っ込まれたものだから嘔吐反射が優先してそれどころじゃない。
えぐみのあるガマン汁と精液の混ざった酷い味が口の中いっぱいに広がって、それでなくても吐きそうだった。
「ん? どうした? いつも勇者にしてやっているように俺にもしてみろ。できんのか? こうやるんだ」
嘔吐感と息が出来ない苦しさに藻掻いていると、魔王は痺れを切らしたのか、俺の頭を掴んで前後に揺すり、イラマチオを始める。
ガチガチに硬くなったチンコを喉の奥に何度も抜き挿しされ、死ぬほど苦しい。
涙と涎と鼻水で一層呼吸困難になっていると、口の中のものがビクビクと動いて更に喉奥へ突っ込まれ、そこで射精された。
「……下手糞め。勇者は口淫させていなかったのか? だったら調教前の初物を頂いてしまって勇者に悪いことをしたな」
射精と同時に、魔王は俺の頭を掴んでいた手を離し解放したので、魔王の精液は半分は口の中に、もう半分は顔に掛かる。
気管に入った精液に激しく咽ながら、飲み込みたくなくて、げえげえと吐き出そうとするも、喉に絡みついてちょっとやそっとじゃ吐き出せない。
苦しさに喘ぎながら無駄に体力を消耗して俺は這う這うの体でその場に崩れる。
「なに、心配はいらん。勇者には今度会ったときに俺の方から謝っておこう」
勝手なことを言って、魔王は蹲っている俺の脚を掴んで自分の方へ引き寄せると、今度は後ろから俺を犯した。
何度も、何度も。
拘束はもうほとんど襤褸布になって解けていたが、俺は疲労困憊していて、早く終わってくれることだけを願っていた。
「この、締め付けが、衰え、ない、のは、素晴らしい、な!」
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異世界で聖者やってたら勇者に求婚されたんだが
第一章 聖者降臨
📖文庫版(紙の書籍)
📖Kindle(電子書籍)
📖BOOK☆WALKER(電子書籍)
次章続巻も順次刊行予定
OLOLON
※この作品の出版権は作者本人に帰属しています。詳しくはこちらを参照してください。
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