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第一章 聖者降臨
〇三三 異世界にも大島てるが欲しい
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エリアスと仲良くなった。
ソファーの上で一回仲良くなって、ベッドの上でもう何回か仲良くなった。
それ以降は数えていないけど、その後もまたもうちょっと仲良くなった。
治癒の弊害の緊急避難としてではない。
間違いなく俺の意思でなのだが、覚えたてのセックスに夢中になっているだけと言われたら否定できない。
夜半過ぎ、バスタブの縁に手をついてケツを突き出す姿勢を取ると、絡みつくような視線を感じて内股をとろりと生温い白濁が伝った。
ゾクゾクするほど感じているのは、内股を伝う白濁になのか見られているからなのか俺には分からない。
中にいっぱい出されたから腹がくちくて堪らなかった。
こっちの人たちは多分みんなそうらしいのだが、エリアスは性欲が強い分、精液量も多くて、抜かずにヤッてると一度のセックスが終わる頃には下腹がぽっこり膨れるほど出されている。
こんな量出されたら女だったら絶対一発で妊娠してるだろう。
対して俺はというと一回の射精で普通に小さじ一杯程度しか出ないし二回目からは時間もかかるし三回目ともなれば水みたいに薄いのしか出なくなるから、エリアスは俺が毎回ちゃんとイッてるのか不安だったみたいだが、もうすっかりメスイキがメインなこともあってチンコのほうは余り触らず中で俺をイかせる方向で励んでいる。
一度も勃起せずにメスイキだけでイキにイキ捲って終わったこともあるくらいだ。
ケツが性器になった代わりに俺のチンコはただの排泄器官と成り下がってしまった。
これがメス堕ちか。
エリアスの手が俺のケツの双丘を一度持ち上げるようにしてから左右に割り開いいた。
「んっ……あっ……ああっ……」
腹に力を入れると漏らしたみたいに勢いよく精液が流れ出て、生温いものが体外へ排出される喪失感に身を震わせながら俺はそこでまたイッてしまう。
そうして俺が滅茶苦茶に喘ぎながら腹の中の精液を出し切るのを、エリアスは興奮した様子で見守った後、そこにまた勃起したチンコを挿入して奥に残ったものまで掻き出した。
どうも自力で出すよりチンコを挿入されたときのほうが締め付けが強くなるようでこれが一番効率が良い。
エリアスは何度かピストンして引き抜くと俺の背中に出した。
熱い精液が背中に掛かるのを感じて俺はまたイく。
膝がガクガクで崩れ落ちそうになるのを後ろから支えて貰いながら二人でシャワーを浴びて、いっぱいキスをした。
俺、自分がこんなに快楽に流され易いなんて知らなかった。
ケツにチンコ挿入れられたらもう駄目で、即堕ち。
こんなの知っちゃったら俺もうオナニーだけじゃ満足できないと思う。
元の世界へ帰るか、またこっちへ戻ってくるか迷ってる理由の一つがこれなんだよな。
こんな身体になっちまって普通の生活に戻れるとは思えない。
チンコが欲しくて新宿二丁目の街角に立つ未来が見える。
それでも勇者チンコと王族チンコを知ってしまった俺の身体があっちの男で満足できる気がしないんだよ。
エリアスのチンコは好きだ。それは間違いない。
今エリアスのチンコに求婚されたら秒で受ける。
でも俺がエリアスのチンコと結婚するとエリアス本体が漏れなく付いてくるのかって考えた時に気付いてしまった。エリアスがとんでもない優良物件だということに。
まず体力あるから中折れしないんだよ。
あと顔が良い。身体も良い。性格も頭も良いと思う。
善に全振りな聖人君子ってわけじゃなく中庸寄りなとこもなかなかいい。
役職や肩書を見てみれば、救世の英雄で勇者だし、辺境伯家の末息子だし、王立騎士団の精鋭部隊である白騎士隊の隊長だし、それって謂わば国家公務員だから将来は安泰だろう。
収入面で見てみれば、恐らく物凄い高給取りだ。
爵位と領地は親から貰ったものの他に、武勲を立てるごとに褒賞で貰ったものもあると思うし、領地からの収入もかなりのものになるのではないだろうか。
結婚したら一生楽して暮らせる優良物件だ。
だったらどうしてすぐに受けないんだって思うだろ?
だがしかし、良いところがあれば悪いところだってあるんだ。
一言で言うと「面倒臭い」んだよ、エリアスって男は。
時々突拍子もないことをするし何考えてるか分からないとこがあるのは、多分言葉が足りないせいだろう。
順を追って言葉で説明して貰わなければ分からないことをエリアスはよくすっ飛ばす。
例えば、求婚されて断ったにも関わらず翌日迎えに来ると言ったりしたことなんかがそうだ。
今ならあれは、何も俺を強引に式典に引っ張り出して結婚しようとしてた訳じゃなくて、求婚の返事はどうあれ最初から俺を一旦元の世界へ帰してくれるつもりでいたんだなってことは大体予想はつくが、あのときのあの言葉の通じなさはマジで意味が分からなくて、それが脳筋でアグレッシブな面と共存してて恐怖しかなかった。
それに今回、勝手に自分の部屋を引き上げて俺に断りなくこの部屋に来たこととかもな。
恐らく護衛のためだってことは薄々理解はしているが、普通は事前に一言あって然る可しだし、事後でもいいからせめて説明が欲しい。
そう考えると結構な事故物件に思えて来たな。
誰だよ優良物件なんて言ったの。
俺か。俺だな。
異世界にも大島てるが欲しいな。家じゃなくそっち系のだが。
この短期間にこれだけやらかしてて、エリアスが意味不明な言動を取るたびに俺は振り回されて、その結果俺もエリアスを振り回す行動に出ちゃったりもした。
それを避けるためには、理由をいちいち問い質さなきゃならないんだ。
俺がそんな面倒臭いことするわけがない。
その結果、誤解が生じる。
つまり面倒臭いことには関わらない主義の俺とは性格が合わないってことだ。
それにもうひとつ重要なことがある。
エリアス本体から寄せられる愛が重すぎて、とてもじゃないが俺には同じ量を返せる気がしないんだ。
チンコからの愛なら充分に返せてると思うんだがな。
エリアス自身は自分が勇者であるがために俺が躊躇らっていると思ってるようだが、勇者なんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです。
チンコは最高なのに本体が残念。非常に残念。
ソファーの上で一回仲良くなって、ベッドの上でもう何回か仲良くなった。
それ以降は数えていないけど、その後もまたもうちょっと仲良くなった。
治癒の弊害の緊急避難としてではない。
間違いなく俺の意思でなのだが、覚えたてのセックスに夢中になっているだけと言われたら否定できない。
夜半過ぎ、バスタブの縁に手をついてケツを突き出す姿勢を取ると、絡みつくような視線を感じて内股をとろりと生温い白濁が伝った。
ゾクゾクするほど感じているのは、内股を伝う白濁になのか見られているからなのか俺には分からない。
中にいっぱい出されたから腹がくちくて堪らなかった。
こっちの人たちは多分みんなそうらしいのだが、エリアスは性欲が強い分、精液量も多くて、抜かずにヤッてると一度のセックスが終わる頃には下腹がぽっこり膨れるほど出されている。
こんな量出されたら女だったら絶対一発で妊娠してるだろう。
対して俺はというと一回の射精で普通に小さじ一杯程度しか出ないし二回目からは時間もかかるし三回目ともなれば水みたいに薄いのしか出なくなるから、エリアスは俺が毎回ちゃんとイッてるのか不安だったみたいだが、もうすっかりメスイキがメインなこともあってチンコのほうは余り触らず中で俺をイかせる方向で励んでいる。
一度も勃起せずにメスイキだけでイキにイキ捲って終わったこともあるくらいだ。
ケツが性器になった代わりに俺のチンコはただの排泄器官と成り下がってしまった。
これがメス堕ちか。
エリアスの手が俺のケツの双丘を一度持ち上げるようにしてから左右に割り開いいた。
「んっ……あっ……ああっ……」
腹に力を入れると漏らしたみたいに勢いよく精液が流れ出て、生温いものが体外へ排出される喪失感に身を震わせながら俺はそこでまたイッてしまう。
そうして俺が滅茶苦茶に喘ぎながら腹の中の精液を出し切るのを、エリアスは興奮した様子で見守った後、そこにまた勃起したチンコを挿入して奥に残ったものまで掻き出した。
どうも自力で出すよりチンコを挿入されたときのほうが締め付けが強くなるようでこれが一番効率が良い。
エリアスは何度かピストンして引き抜くと俺の背中に出した。
熱い精液が背中に掛かるのを感じて俺はまたイく。
膝がガクガクで崩れ落ちそうになるのを後ろから支えて貰いながら二人でシャワーを浴びて、いっぱいキスをした。
俺、自分がこんなに快楽に流され易いなんて知らなかった。
ケツにチンコ挿入れられたらもう駄目で、即堕ち。
こんなの知っちゃったら俺もうオナニーだけじゃ満足できないと思う。
元の世界へ帰るか、またこっちへ戻ってくるか迷ってる理由の一つがこれなんだよな。
こんな身体になっちまって普通の生活に戻れるとは思えない。
チンコが欲しくて新宿二丁目の街角に立つ未来が見える。
それでも勇者チンコと王族チンコを知ってしまった俺の身体があっちの男で満足できる気がしないんだよ。
エリアスのチンコは好きだ。それは間違いない。
今エリアスのチンコに求婚されたら秒で受ける。
でも俺がエリアスのチンコと結婚するとエリアス本体が漏れなく付いてくるのかって考えた時に気付いてしまった。エリアスがとんでもない優良物件だということに。
まず体力あるから中折れしないんだよ。
あと顔が良い。身体も良い。性格も頭も良いと思う。
善に全振りな聖人君子ってわけじゃなく中庸寄りなとこもなかなかいい。
役職や肩書を見てみれば、救世の英雄で勇者だし、辺境伯家の末息子だし、王立騎士団の精鋭部隊である白騎士隊の隊長だし、それって謂わば国家公務員だから将来は安泰だろう。
収入面で見てみれば、恐らく物凄い高給取りだ。
爵位と領地は親から貰ったものの他に、武勲を立てるごとに褒賞で貰ったものもあると思うし、領地からの収入もかなりのものになるのではないだろうか。
結婚したら一生楽して暮らせる優良物件だ。
だったらどうしてすぐに受けないんだって思うだろ?
だがしかし、良いところがあれば悪いところだってあるんだ。
一言で言うと「面倒臭い」んだよ、エリアスって男は。
時々突拍子もないことをするし何考えてるか分からないとこがあるのは、多分言葉が足りないせいだろう。
順を追って言葉で説明して貰わなければ分からないことをエリアスはよくすっ飛ばす。
例えば、求婚されて断ったにも関わらず翌日迎えに来ると言ったりしたことなんかがそうだ。
今ならあれは、何も俺を強引に式典に引っ張り出して結婚しようとしてた訳じゃなくて、求婚の返事はどうあれ最初から俺を一旦元の世界へ帰してくれるつもりでいたんだなってことは大体予想はつくが、あのときのあの言葉の通じなさはマジで意味が分からなくて、それが脳筋でアグレッシブな面と共存してて恐怖しかなかった。
それに今回、勝手に自分の部屋を引き上げて俺に断りなくこの部屋に来たこととかもな。
恐らく護衛のためだってことは薄々理解はしているが、普通は事前に一言あって然る可しだし、事後でもいいからせめて説明が欲しい。
そう考えると結構な事故物件に思えて来たな。
誰だよ優良物件なんて言ったの。
俺か。俺だな。
異世界にも大島てるが欲しいな。家じゃなくそっち系のだが。
この短期間にこれだけやらかしてて、エリアスが意味不明な言動を取るたびに俺は振り回されて、その結果俺もエリアスを振り回す行動に出ちゃったりもした。
それを避けるためには、理由をいちいち問い質さなきゃならないんだ。
俺がそんな面倒臭いことするわけがない。
その結果、誤解が生じる。
つまり面倒臭いことには関わらない主義の俺とは性格が合わないってことだ。
それにもうひとつ重要なことがある。
エリアス本体から寄せられる愛が重すぎて、とてもじゃないが俺には同じ量を返せる気がしないんだ。
チンコからの愛なら充分に返せてると思うんだがな。
エリアス自身は自分が勇者であるがために俺が躊躇らっていると思ってるようだが、勇者なんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです。
チンコは最高なのに本体が残念。非常に残念。
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異世界で聖者やってたら勇者に求婚されたんだが
第一章 聖者降臨
📖文庫版(紙の書籍)
📖Kindle(電子書籍)
📖BOOK☆WALKER(電子書籍)
次章続巻も順次刊行予定
OLOLON
※この作品の出版権は作者本人に帰属しています。詳しくはこちらを参照してください。
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