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第一章 聖者降臨
〇二七 ヨハネスブルグ
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エリアスは、俺とのことは闇魔法のことは伏せつつ、求婚から俺が逃亡を図ったことまでほぼ真実を話し、王都を出てからの話はルーヴィヒ殿下が引き継いだ。
俺の知らない新情報も多々あった。
エリアスが祝勝祭の式典で皇帝陛下に褒賞に何を欲しいか問われたとき、「婚約者が何者かに誘拐されたので今すぐ捜しに行きたい」と答えたのだと言う。
その無欲さと一途な想いに感激した皇帝陛下と女王陛下から、転移門の使用許可と白騎士隊の全指揮権に、ついでにエリアスの中で俺がアルビオンに残してきたことになってる非実在想い人との決闘許可までをもそれぞれ捥ぎ取ってきたのだそうだ。
救世の英雄である勇者とアルビオンから来た聖者という実にキャッチーなカップルのラブロマンスの行方を案じて世界中が見守る中、昨日、勇者が聖者を無事保護したという一報が齎されると、惑星ヴェイラのみならず東の宇宙ルヴァ全土が熱狂し、現在、貴族から庶民までその噂で持ち切りだという話を聞かされ、俺は飲んでいたカフェ・アロンジェを吹いた。
「おまっ……勇者様っ、何てことをっ!」
すかさずナプキンを差し出す宮廷仕えの給仕の手際の良さに関心しつつ、鼻から垂れるカフェ・アロンジェを拭って抗議する。
しかしフリードリヒ陛下とルートヴィヒ殿下は真面目な顔で俺の反論を全面的に否定した。
「エリアスの判断は正しいぞ。俺がエリアスの立場でも同じことをしただろうな」
「ナナセの身の安全を確保するためには、そうするしかあるまい。よくぞやってくれた。余からも褒めて遣わす」
本気で意味が分からないという顔をしている俺を見かねて、フリードリヒ陛下とルートヴィヒ殿下が語ってくれた解説によると、もしも王都で殿下の隊商に声を掛けていなかったら、俺は相当無防備で危険な状況だったらしいのだ。
俺の容姿がこの世界の人々にどう映るかについては昨夜エリアスから嫌というほど聞かされたが、何も全てを鵜呑みにしたわけではない。
欧米人が東洋の陶磁器や浮世絵に夢中になるのと同じ、一種のシノワズリやジャポネズリみたいなものなんだろうと受け止めるている。
警備がガチガチで治安の良い王都の中にいると分からないが、俺みたいなのが一歩王都の外に出て一人でフラフラしていたら、すぐに攫われて輪姦されて、よくて男娼堕ち、悪くて性奴隷堕ち、最悪、楽しんだ後は証拠隠滅のため殺されて魔物の餌になっていただろう、と。
それ何てヨハネスブルグ?
勇者様が魔王倒したから治安が良くなったんじゃないのか?
そもそも治安の良し悪しの基準が違うのか?
兎にも角にも、それを聞いた当初俺は、二人が俺を脅かそうと冗談を言っているのだと思い、「またまたー」って感じで笑ったのだが、フリードリヒ陛下とルートヴィヒ殿下だけでなくエリアスまで一層深刻な顔をして可哀想なものを見る目で黙り込んでしまったので俺も即座に閉口した。
だが、そういった状況も俺が勇者の婚約者という噂が広まれば話は変わってくるのだという。
救世の英雄である勇者の婚約者に危害を加えたとなれば勇者本人はもとより、文字通り世界を敵に回すことになるのだ。
「南の砦に到着された殿下からの定時連絡と供にナナセが同行されているという情報が齎され、それまでの見当違いな捜索を打ち切って急ぎ王都へ戻り、転移門でこちらへ先回りしました」
「えええ……ルッツもグルだったのかよ……」
俺がそう零すとルッツことルートヴィヒ殿下は面白そうに身を乗り出した。
「俺は寧ろナナセが俺の隊商に偶然声を掛けて来たことのほうが驚きだったぞ。最初は何かの策略かと思って疑心暗鬼だったが、数ある隊商の中で、よくぞ俺を引き当てたな」
これは純然たる自慢だが、俺は引きの強さには定評がある。
だからそこのところは、俺にとっては必然であって何も不思議なことではない。
それが俺なのだとしか言いようがなく、他人に説明したところで分かって貰えないだろう。
「それに南の砦で『王子様』と呼ばれたときは、どこまで知っていて何が目的なのか分からず、同行した部下も騒然としていたぞ。まあ、暫く白を切り通すことにして様子を見ていたら、ブラフですらなく、ただのド天然だということはすぐに分かったがな」
「ぐっ……」
王都を出てからは移動中だったため、ルートヴィヒ殿下も王都内の情報を知る術がなく、南の砦に到着するまでは勇者の婚約者云々の件は知らなかったのだそうだ。
「正直、殿下からの連絡を受けても、このアルブム城でナナセの顔を見るまで生きた心地がしませんでした」
それは本気ですまんかった。
エリアスは俺が東へ向かったと見当をつけ、そちらを捜索していたので、転移門を使うためすぐに王都へ引き返したが、かなりのタイムロスを食らって、アルブム城への到着は、俺たちが入城する直前ギリギリというタイトな感じだったらしい。
何故俺が東へ向かったと思ったのか理由を訊ねれば、俺が牛乳が嫌いで海老が好きだから陸地より海を目指すに違いないと考えたという身も蓋もない答えが返ってきて、つい今しがたミルクピッチャーをエリアスの方へ押し遣って、他人の海老まで食いまくってた記憶も新しい俺は、心当たりがあり過ぎて居た堪れなくなりテーブルの上から視線を逸らした。
確かに日本人は他の民族と比べ食べ物に対する執着は並々ならないが、エリアスは俺をどんだけ食い意地の張ったキャラだと思ってんだよ。
ルッツが深く頷いて納得していたのも腹立たしいな。
てか、何で俺が牛乳が嫌いで海老が好きなことをエリアスが知ってるんだよ。
私塾で配るおやつは別として、一緒に食事したのだって今が初めてだろ。怖えよ。
そして話題は遂に俺の帰郷問題へ移る。
フリードリヒ陛下は始めに、「アルブム城の転移門は何時でもナナセの前に開かれている」と前置きして約束してくれた。
これでまずはアルブム城の転移門でルヴァ魔導王国へ行き、そこから更に転移門でアルビオンへ渡ることが出来る。
ここへきて俺の帰郷がやっと現実味を帯びてきた瞬間だった。
そして新たな問題にぶち当たる。
否、寧ろ当初からあった問題というべきか。
ルヴァ魔導帝国からアルビオンへの転移門使用許可はエリアスが皇帝陛下から捥ぎ取ってくれたらしいから、エリアスは勿論その権利を俺のために有効に行使するつもりでいるようだが、それは即ち、俺がエリアスとの結婚を承諾するということになるのではないだろうか。
――俺はどうしたらいいんだろう?
流石に当初予定していた、ルヴァ魔導帝国で職を探して自力で転移門の使用料を稼ぐなんて馬鹿な考えはもう消え失せている。
この世界で俺は、無知で無力で想像力の足りない馬鹿でしかない。
それを自分で認めることは辛いが、事実だ。
認めたくなくても、認めなければ俺は馬鹿のままなんだ。
俺は今までなんでも自力で解決しようと思っていたが、それこそが愚の骨頂だった。
自分の弱さや無力さを認め、他者の協力や助力を受け入れる柔軟さを持つことこそが本当の強さだ。
俺はこれからエリアスのことをもっと知って、そうして真摯に答えを出そうと決めたばかりで、今はまだ自分の気持ちに向き合えていない。
ただ、現段階で分かっていることは、今の状態で承諾するのはエリアスに対して失礼だということだ。
エリアスの求婚は、最初からこの求婚を俺の帰郷に利用すればいいという切り込み方だったが、そこまで全面的に甘えて飛び込んでいく勇気は俺にはない。
更に今後も治癒能力を使うのであれば、例の使用後の弊害がどこまでも付き纏う。
要するに贄として子種を捧げなければならないのだが、どういうわけか贄として有効なのは今のところエリアスの子種だけだ。
以前は自慰でも十分だったのに、何故か突然そうなってしまった。
その切欠として心当たりがあるとすれば、あの日、エリアスに求婚された直後の初セックスだろう。
他にも有効な贄を提供できる者が存在するかも知れないが、だからといって手当たり次第に試してみる気は俺には毛頭ない。
いずれにしても俺は今後、エリアスの協力なくして治癒能力は使えないのだ。
それらの問題をどう落とし込むか、これは俺一人ではなくエリアスと膝を交えて話し合わなければならないだろう。
そして確認しておきたいことがもう一つある。
とても大事なことだ。
「あの、大事なことを確認しておきたいんだけど、ルヴァの転移門ってアルビオンのどこに出るんだ?」
現実問題として転移先がヨハネスブルグだったら詰む。
俺の知らない新情報も多々あった。
エリアスが祝勝祭の式典で皇帝陛下に褒賞に何を欲しいか問われたとき、「婚約者が何者かに誘拐されたので今すぐ捜しに行きたい」と答えたのだと言う。
その無欲さと一途な想いに感激した皇帝陛下と女王陛下から、転移門の使用許可と白騎士隊の全指揮権に、ついでにエリアスの中で俺がアルビオンに残してきたことになってる非実在想い人との決闘許可までをもそれぞれ捥ぎ取ってきたのだそうだ。
救世の英雄である勇者とアルビオンから来た聖者という実にキャッチーなカップルのラブロマンスの行方を案じて世界中が見守る中、昨日、勇者が聖者を無事保護したという一報が齎されると、惑星ヴェイラのみならず東の宇宙ルヴァ全土が熱狂し、現在、貴族から庶民までその噂で持ち切りだという話を聞かされ、俺は飲んでいたカフェ・アロンジェを吹いた。
「おまっ……勇者様っ、何てことをっ!」
すかさずナプキンを差し出す宮廷仕えの給仕の手際の良さに関心しつつ、鼻から垂れるカフェ・アロンジェを拭って抗議する。
しかしフリードリヒ陛下とルートヴィヒ殿下は真面目な顔で俺の反論を全面的に否定した。
「エリアスの判断は正しいぞ。俺がエリアスの立場でも同じことをしただろうな」
「ナナセの身の安全を確保するためには、そうするしかあるまい。よくぞやってくれた。余からも褒めて遣わす」
本気で意味が分からないという顔をしている俺を見かねて、フリードリヒ陛下とルートヴィヒ殿下が語ってくれた解説によると、もしも王都で殿下の隊商に声を掛けていなかったら、俺は相当無防備で危険な状況だったらしいのだ。
俺の容姿がこの世界の人々にどう映るかについては昨夜エリアスから嫌というほど聞かされたが、何も全てを鵜呑みにしたわけではない。
欧米人が東洋の陶磁器や浮世絵に夢中になるのと同じ、一種のシノワズリやジャポネズリみたいなものなんだろうと受け止めるている。
警備がガチガチで治安の良い王都の中にいると分からないが、俺みたいなのが一歩王都の外に出て一人でフラフラしていたら、すぐに攫われて輪姦されて、よくて男娼堕ち、悪くて性奴隷堕ち、最悪、楽しんだ後は証拠隠滅のため殺されて魔物の餌になっていただろう、と。
それ何てヨハネスブルグ?
勇者様が魔王倒したから治安が良くなったんじゃないのか?
そもそも治安の良し悪しの基準が違うのか?
兎にも角にも、それを聞いた当初俺は、二人が俺を脅かそうと冗談を言っているのだと思い、「またまたー」って感じで笑ったのだが、フリードリヒ陛下とルートヴィヒ殿下だけでなくエリアスまで一層深刻な顔をして可哀想なものを見る目で黙り込んでしまったので俺も即座に閉口した。
だが、そういった状況も俺が勇者の婚約者という噂が広まれば話は変わってくるのだという。
救世の英雄である勇者の婚約者に危害を加えたとなれば勇者本人はもとより、文字通り世界を敵に回すことになるのだ。
「南の砦に到着された殿下からの定時連絡と供にナナセが同行されているという情報が齎され、それまでの見当違いな捜索を打ち切って急ぎ王都へ戻り、転移門でこちらへ先回りしました」
「えええ……ルッツもグルだったのかよ……」
俺がそう零すとルッツことルートヴィヒ殿下は面白そうに身を乗り出した。
「俺は寧ろナナセが俺の隊商に偶然声を掛けて来たことのほうが驚きだったぞ。最初は何かの策略かと思って疑心暗鬼だったが、数ある隊商の中で、よくぞ俺を引き当てたな」
これは純然たる自慢だが、俺は引きの強さには定評がある。
だからそこのところは、俺にとっては必然であって何も不思議なことではない。
それが俺なのだとしか言いようがなく、他人に説明したところで分かって貰えないだろう。
「それに南の砦で『王子様』と呼ばれたときは、どこまで知っていて何が目的なのか分からず、同行した部下も騒然としていたぞ。まあ、暫く白を切り通すことにして様子を見ていたら、ブラフですらなく、ただのド天然だということはすぐに分かったがな」
「ぐっ……」
王都を出てからは移動中だったため、ルートヴィヒ殿下も王都内の情報を知る術がなく、南の砦に到着するまでは勇者の婚約者云々の件は知らなかったのだそうだ。
「正直、殿下からの連絡を受けても、このアルブム城でナナセの顔を見るまで生きた心地がしませんでした」
それは本気ですまんかった。
エリアスは俺が東へ向かったと見当をつけ、そちらを捜索していたので、転移門を使うためすぐに王都へ引き返したが、かなりのタイムロスを食らって、アルブム城への到着は、俺たちが入城する直前ギリギリというタイトな感じだったらしい。
何故俺が東へ向かったと思ったのか理由を訊ねれば、俺が牛乳が嫌いで海老が好きだから陸地より海を目指すに違いないと考えたという身も蓋もない答えが返ってきて、つい今しがたミルクピッチャーをエリアスの方へ押し遣って、他人の海老まで食いまくってた記憶も新しい俺は、心当たりがあり過ぎて居た堪れなくなりテーブルの上から視線を逸らした。
確かに日本人は他の民族と比べ食べ物に対する執着は並々ならないが、エリアスは俺をどんだけ食い意地の張ったキャラだと思ってんだよ。
ルッツが深く頷いて納得していたのも腹立たしいな。
てか、何で俺が牛乳が嫌いで海老が好きなことをエリアスが知ってるんだよ。
私塾で配るおやつは別として、一緒に食事したのだって今が初めてだろ。怖えよ。
そして話題は遂に俺の帰郷問題へ移る。
フリードリヒ陛下は始めに、「アルブム城の転移門は何時でもナナセの前に開かれている」と前置きして約束してくれた。
これでまずはアルブム城の転移門でルヴァ魔導王国へ行き、そこから更に転移門でアルビオンへ渡ることが出来る。
ここへきて俺の帰郷がやっと現実味を帯びてきた瞬間だった。
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否、寧ろ当初からあった問題というべきか。
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――俺はどうしたらいいんだろう?
流石に当初予定していた、ルヴァ魔導帝国で職を探して自力で転移門の使用料を稼ぐなんて馬鹿な考えはもう消え失せている。
この世界で俺は、無知で無力で想像力の足りない馬鹿でしかない。
それを自分で認めることは辛いが、事実だ。
認めたくなくても、認めなければ俺は馬鹿のままなんだ。
俺は今までなんでも自力で解決しようと思っていたが、それこそが愚の骨頂だった。
自分の弱さや無力さを認め、他者の協力や助力を受け入れる柔軟さを持つことこそが本当の強さだ。
俺はこれからエリアスのことをもっと知って、そうして真摯に答えを出そうと決めたばかりで、今はまだ自分の気持ちに向き合えていない。
ただ、現段階で分かっていることは、今の状態で承諾するのはエリアスに対して失礼だということだ。
エリアスの求婚は、最初からこの求婚を俺の帰郷に利用すればいいという切り込み方だったが、そこまで全面的に甘えて飛び込んでいく勇気は俺にはない。
更に今後も治癒能力を使うのであれば、例の使用後の弊害がどこまでも付き纏う。
要するに贄として子種を捧げなければならないのだが、どういうわけか贄として有効なのは今のところエリアスの子種だけだ。
以前は自慰でも十分だったのに、何故か突然そうなってしまった。
その切欠として心当たりがあるとすれば、あの日、エリアスに求婚された直後の初セックスだろう。
他にも有効な贄を提供できる者が存在するかも知れないが、だからといって手当たり次第に試してみる気は俺には毛頭ない。
いずれにしても俺は今後、エリアスの協力なくして治癒能力は使えないのだ。
それらの問題をどう落とし込むか、これは俺一人ではなくエリアスと膝を交えて話し合わなければならないだろう。
そして確認しておきたいことがもう一つある。
とても大事なことだ。
「あの、大事なことを確認しておきたいんだけど、ルヴァの転移門ってアルビオンのどこに出るんだ?」
現実問題として転移先がヨハネスブルグだったら詰む。
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異世界で聖者やってたら勇者に求婚されたんだが
第一章 聖者降臨
📖文庫版(紙の書籍)
📖Kindle(電子書籍)
📖BOOK☆WALKER(電子書籍)
次章続巻も順次刊行予定
OLOLON
※この作品の出版権は作者本人に帰属しています。詳しくはこちらを参照してください。
第一章 聖者降臨
📖文庫版(紙の書籍)
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次章続巻も順次刊行予定
OLOLON
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