27 / 266
第一章 聖者降臨
〇二六 天皇と醤油
しおりを挟む
昨夜は気付けば昼食も夕食も抜いてポーション飲んだだけなのに、今もあんまり空腹は感じていない。
もしかしてポーションて物凄くカロリー高いんじゃないのか?
誰かポーションのカロリー事情に詳しい奴いないのか?
何気にプリン体量も高そうだしさ。
異世界でポーション飲んだら痛風になったんだが、とか笑えないぞ。
あとエナジードリンクっぽさもあるから肝臓や腎臓を痛めそうだし。
そんな心配をしているのには理由があって、高価なものなのに、フリッツもルッツもエリアスもホイホイ出してくるから、実は昨日一日だけで俺はポーションを三本も飲んでいたからだ。
わがままボディになったらどうしてくれるんだよ。
万が一身体を壊しても俺は自分で治癒できてしまうんだが、肥満は俺の治癒能力でどうにかなるものじゃないっぽいからドーピングもほどほどにして欲しい。
陛下の使いに先導されて、エリアスと供に謁見の間を訪問すると、更に奥の部屋へ通され、そこも通り過ぎて最終的に中庭へ案内された。
色とりどりの花が幻想的に咲き乱れる中庭には、ラデュレカラーの房飾りが沢山ついた、サーカスのような天幕が張ってあり、四人掛けの円卓に朝食の用意が整っている。
盗み聞き用の仕掛けがあちこちにある城内では出来ない話をするとき、趣向を凝らした振りを装ってこういった天幕を使用するらしい。
フリッツことフリードリヒ陛下とルッツことルートヴィヒ殿下はすでに着席していたが、俺たちが到着すると立ち上がって出迎えてくれた。
「おお、来たな。エリアス昨日は大義であった。ナナセ、余が選んだその服、良く似合っておるのォ」
「お早うございます、陛下。痛み入ります」
「おは……え、これフリッツが自分で選んだの? ありがとう」
「よいよい。ここまで着こなしてくれると贈り甲斐がある」
一式贈っとけってざっくりした指示を出しただけだと思ってたからあんまり気にせず着てしまったが、フリードリヒ陛下が自ら選んだとなると下着まで入ってたのは問題だぞ。
フリードリヒ陛下は俺のリボンタイとエリアスのクラバットをチラリと一瞥したものの、それについてはまるっと無視した。強い。
平然と受け止めてしれっとしてるエリアスも強い。
「昨夜はよく寝られたか、エリアス。ナナセ、身体の調子はどうだ?」
「お早うございます、殿下。お陰様で。今朝もご機嫌麗しく何より」
「おはよう、ルッツ。一晩寝たらもうすっかり元通りだよ」
軽い挨拶の後、フリードリヒ陛下が着席するように促したので、俺は一番身分の高い陛下が先に座るのを待っていたら、三人がじっと俺を見ていた。
顔面偏差値が異常に高い。
待って♡
どういうパワーバランスだよって思ったが、これってつまり、俺はどうも女性扱いされてる気が、する。
無言の圧力に負けて俺が腰を下ろすと、三人も着席した。
やっぱり……!
しかもこれ、割と近代のマナーじゃなかったか?
時代考証どうなってるんだとこのときは思っていたのだが、これはこっちの世界の独自の作法で、ホモセックスの相手が同席している場合に限ったものだと後で知った……。
つまり、この中に全員と寝てる人が一人います。
そう、俺です。
王様とか王子様とか勇者様とか知らないけど、全員抱かれたよ。
み、身分よりホモセ優先かよ!
だったら身分制度いらなくない!?
逆ギレすんぞ!
しかし、このときはまだそんなことは知らなかったので、俺は別の理由でちょっと憤慨していた。
俺は歴とした男の子なんですが!
ちゃんと付いてるの、みんなも知ってるよな!?
見たし触ったし擦ったし、なんならしゃぶった人もいるよな!?
敢えて誰とは言わないが!
そんな思いを込めてエリアスを軽く睨むと、にこりと本日一番の勇者スマイルを返されてしまい、今朝起きてからというもの意識し過ぎなくらいエリアスを意識しまくっている俺がそれを見て赤面しない訳がない。
すぐにルートヴィヒ殿下に「イチャつくのは後にしてくれ」と嗜められ、フリードリヒ陛下にはクソデカ溜息を吐かれ、俺のストレスがマッハだった。
そんな複雑な気持ちを抱え、俺としては遅いが、王侯貴族としては普通の時間の朝食を食べながらの会談となった。
俺もエリアスに訊きたいことがたくさんあったのに、昨夜は寝落ちしてほとんど何も訊けていないので丁度いい。
会談は、陛下と殿下の質問にエリアスが答えるスタイルで行われ、俺は気を取り直して、サクサクパリパリで噛むごとにバターが染み出してくるクロワッサンを頬張りながら専ら聞き手側に回っていた。
飲み物は何にするか聞かれたとき、テーブルの上を見た感じフレンチだったからカフェ・アロンジェにしたんだけど正解だな。
これはエスプレッソと同量の豆を倍の湯を使って薄めに淹れたコーヒーなんだが、俺、牛乳嫌いだからカフェ・クレームは飲めないし、エスプレッソは胃が荒れるからこれくらいが丁度いい。
気を利かせて添えられていたミルクピッチャーは、気付かれないようにエリアスの方へそぉっと押し遣っておく。
うちの親は俺以上に酷い中二病だが、テーブルマナーだけは煩くて、なんと俺はこういう席でも困らない程度の訓練を受けている。
中二病テーブルマナーの代名詞である「手掴み春巻き」にNGが出される中二病家庭は、うちくらいのものだろう。
親から叩きこまれたのは、カトラリーの使い方は勿論、王侯貴族の正餐に呼ばれたときの所作から会話に至るまで一切合切だ。
庶民にとって最高難易度である「天皇陛下に醤油を取って貰うにはどう頼むか」問題にも俺なら対応できるぜ。
「天皇と醤油」問題とは、もしも天皇陛下とお食事をする幸運に恵まれたとき、陛下の目の前に置かれた醤油はどうやって取って貰えばいいのかという庶民の頭を悩ませるあの由々しき問題のことだ。
この場合、極端に身分の高い人に向かって自分からお願いをするのは失礼に当たるから、会話中に「少しお味が薄いようですね」と言って察して貰うのが正解だ。
上流階級の人たちは大抵帝王学を修めているから、人心を察することに長けていて、それでまず気付いてくれるから大丈夫なはずだ。知らんけど。
だが、テーブルマナーで一番大事なのは食事を楽しむことなので、俺は大好きな海老の入ったテリーヌを真っ先に平らげ、大いに楽しんだ。
そうして、俺はついうっかり言ってしまった。
「海老旨い!」
最初に反応したのはルートヴィヒ殿下だった。
「俺のも食べるか?」
差し出されたフォークの先にはテリーヌの中に入っていた海老だ。
そうか。ルートヴィヒ殿下も一応、王子様だから帝王学を修めていたか。
そして俺の「海老旨い!」発言を違う方向へ察しちゃったか。
でも違うんだ。俺は殿下の海老が欲しかったわけじゃないんだ。
だがしかし、お行儀的にはナシだが、一国の王子様に差し出されたものを食べないのは言語道断だろう。
「あ、うん、ありがとルッツ……」
困惑しながらもフォークの先の海老にかぶりつくと、今度は逆側から海老の刺さったフォークが差し出される。
フォークの持ち主を辿れば、その先には、うっとりするような笑顔を浮かべているエリアスが。
エリアス、お前もか。
「私のもどうぞ、ナナセ」
「……ありがとう、ごさい、マス」
お行儀的にはナシだが、救世の英雄である勇者様に差し出されたものを食べないのは言語道断だろう。
また顔が熱くなるのを感じて、ええい、ままよと目を瞑って食べた。
「余のも! 余のも!」
「お、おう。フリッツもありがとな」
子供かあんた!
お行儀的にはナシだが、一国の王様に差し出されたものを食べないのは言語道断だろう。
フリードリヒ陛下は円形のテーブルの真向かいに座っていたので遠かったから、俺が腰を浮かせて身を乗り出した途端、三人が一斉に椅子から立ち上がったのがおかしかった。
あったなーこういうの。
プリティ・ウーマンとかダウントン・アビーとかで。
まさか「天皇と醤油」問題にこんなオチがつくなんて誰が予想できただろう。
もしもまた生きて両親に会うことが出来たら言いたい。「教えて貰ったテーブルマナー、全く役に立たなかったよ」と。そして手掴みで春巻きを食ってやる。
今度は「王族に『あ~ん』されたときの対処方」とか実用的なのを教えてくれ。
恐ろしいことに、それが今の俺のリアルなんだ。
もしかしてポーションて物凄くカロリー高いんじゃないのか?
誰かポーションのカロリー事情に詳しい奴いないのか?
何気にプリン体量も高そうだしさ。
異世界でポーション飲んだら痛風になったんだが、とか笑えないぞ。
あとエナジードリンクっぽさもあるから肝臓や腎臓を痛めそうだし。
そんな心配をしているのには理由があって、高価なものなのに、フリッツもルッツもエリアスもホイホイ出してくるから、実は昨日一日だけで俺はポーションを三本も飲んでいたからだ。
わがままボディになったらどうしてくれるんだよ。
万が一身体を壊しても俺は自分で治癒できてしまうんだが、肥満は俺の治癒能力でどうにかなるものじゃないっぽいからドーピングもほどほどにして欲しい。
陛下の使いに先導されて、エリアスと供に謁見の間を訪問すると、更に奥の部屋へ通され、そこも通り過ぎて最終的に中庭へ案内された。
色とりどりの花が幻想的に咲き乱れる中庭には、ラデュレカラーの房飾りが沢山ついた、サーカスのような天幕が張ってあり、四人掛けの円卓に朝食の用意が整っている。
盗み聞き用の仕掛けがあちこちにある城内では出来ない話をするとき、趣向を凝らした振りを装ってこういった天幕を使用するらしい。
フリッツことフリードリヒ陛下とルッツことルートヴィヒ殿下はすでに着席していたが、俺たちが到着すると立ち上がって出迎えてくれた。
「おお、来たな。エリアス昨日は大義であった。ナナセ、余が選んだその服、良く似合っておるのォ」
「お早うございます、陛下。痛み入ります」
「おは……え、これフリッツが自分で選んだの? ありがとう」
「よいよい。ここまで着こなしてくれると贈り甲斐がある」
一式贈っとけってざっくりした指示を出しただけだと思ってたからあんまり気にせず着てしまったが、フリードリヒ陛下が自ら選んだとなると下着まで入ってたのは問題だぞ。
フリードリヒ陛下は俺のリボンタイとエリアスのクラバットをチラリと一瞥したものの、それについてはまるっと無視した。強い。
平然と受け止めてしれっとしてるエリアスも強い。
「昨夜はよく寝られたか、エリアス。ナナセ、身体の調子はどうだ?」
「お早うございます、殿下。お陰様で。今朝もご機嫌麗しく何より」
「おはよう、ルッツ。一晩寝たらもうすっかり元通りだよ」
軽い挨拶の後、フリードリヒ陛下が着席するように促したので、俺は一番身分の高い陛下が先に座るのを待っていたら、三人がじっと俺を見ていた。
顔面偏差値が異常に高い。
待って♡
どういうパワーバランスだよって思ったが、これってつまり、俺はどうも女性扱いされてる気が、する。
無言の圧力に負けて俺が腰を下ろすと、三人も着席した。
やっぱり……!
しかもこれ、割と近代のマナーじゃなかったか?
時代考証どうなってるんだとこのときは思っていたのだが、これはこっちの世界の独自の作法で、ホモセックスの相手が同席している場合に限ったものだと後で知った……。
つまり、この中に全員と寝てる人が一人います。
そう、俺です。
王様とか王子様とか勇者様とか知らないけど、全員抱かれたよ。
み、身分よりホモセ優先かよ!
だったら身分制度いらなくない!?
逆ギレすんぞ!
しかし、このときはまだそんなことは知らなかったので、俺は別の理由でちょっと憤慨していた。
俺は歴とした男の子なんですが!
ちゃんと付いてるの、みんなも知ってるよな!?
見たし触ったし擦ったし、なんならしゃぶった人もいるよな!?
敢えて誰とは言わないが!
そんな思いを込めてエリアスを軽く睨むと、にこりと本日一番の勇者スマイルを返されてしまい、今朝起きてからというもの意識し過ぎなくらいエリアスを意識しまくっている俺がそれを見て赤面しない訳がない。
すぐにルートヴィヒ殿下に「イチャつくのは後にしてくれ」と嗜められ、フリードリヒ陛下にはクソデカ溜息を吐かれ、俺のストレスがマッハだった。
そんな複雑な気持ちを抱え、俺としては遅いが、王侯貴族としては普通の時間の朝食を食べながらの会談となった。
俺もエリアスに訊きたいことがたくさんあったのに、昨夜は寝落ちしてほとんど何も訊けていないので丁度いい。
会談は、陛下と殿下の質問にエリアスが答えるスタイルで行われ、俺は気を取り直して、サクサクパリパリで噛むごとにバターが染み出してくるクロワッサンを頬張りながら専ら聞き手側に回っていた。
飲み物は何にするか聞かれたとき、テーブルの上を見た感じフレンチだったからカフェ・アロンジェにしたんだけど正解だな。
これはエスプレッソと同量の豆を倍の湯を使って薄めに淹れたコーヒーなんだが、俺、牛乳嫌いだからカフェ・クレームは飲めないし、エスプレッソは胃が荒れるからこれくらいが丁度いい。
気を利かせて添えられていたミルクピッチャーは、気付かれないようにエリアスの方へそぉっと押し遣っておく。
うちの親は俺以上に酷い中二病だが、テーブルマナーだけは煩くて、なんと俺はこういう席でも困らない程度の訓練を受けている。
中二病テーブルマナーの代名詞である「手掴み春巻き」にNGが出される中二病家庭は、うちくらいのものだろう。
親から叩きこまれたのは、カトラリーの使い方は勿論、王侯貴族の正餐に呼ばれたときの所作から会話に至るまで一切合切だ。
庶民にとって最高難易度である「天皇陛下に醤油を取って貰うにはどう頼むか」問題にも俺なら対応できるぜ。
「天皇と醤油」問題とは、もしも天皇陛下とお食事をする幸運に恵まれたとき、陛下の目の前に置かれた醤油はどうやって取って貰えばいいのかという庶民の頭を悩ませるあの由々しき問題のことだ。
この場合、極端に身分の高い人に向かって自分からお願いをするのは失礼に当たるから、会話中に「少しお味が薄いようですね」と言って察して貰うのが正解だ。
上流階級の人たちは大抵帝王学を修めているから、人心を察することに長けていて、それでまず気付いてくれるから大丈夫なはずだ。知らんけど。
だが、テーブルマナーで一番大事なのは食事を楽しむことなので、俺は大好きな海老の入ったテリーヌを真っ先に平らげ、大いに楽しんだ。
そうして、俺はついうっかり言ってしまった。
「海老旨い!」
最初に反応したのはルートヴィヒ殿下だった。
「俺のも食べるか?」
差し出されたフォークの先にはテリーヌの中に入っていた海老だ。
そうか。ルートヴィヒ殿下も一応、王子様だから帝王学を修めていたか。
そして俺の「海老旨い!」発言を違う方向へ察しちゃったか。
でも違うんだ。俺は殿下の海老が欲しかったわけじゃないんだ。
だがしかし、お行儀的にはナシだが、一国の王子様に差し出されたものを食べないのは言語道断だろう。
「あ、うん、ありがとルッツ……」
困惑しながらもフォークの先の海老にかぶりつくと、今度は逆側から海老の刺さったフォークが差し出される。
フォークの持ち主を辿れば、その先には、うっとりするような笑顔を浮かべているエリアスが。
エリアス、お前もか。
「私のもどうぞ、ナナセ」
「……ありがとう、ごさい、マス」
お行儀的にはナシだが、救世の英雄である勇者様に差し出されたものを食べないのは言語道断だろう。
また顔が熱くなるのを感じて、ええい、ままよと目を瞑って食べた。
「余のも! 余のも!」
「お、おう。フリッツもありがとな」
子供かあんた!
お行儀的にはナシだが、一国の王様に差し出されたものを食べないのは言語道断だろう。
フリードリヒ陛下は円形のテーブルの真向かいに座っていたので遠かったから、俺が腰を浮かせて身を乗り出した途端、三人が一斉に椅子から立ち上がったのがおかしかった。
あったなーこういうの。
プリティ・ウーマンとかダウントン・アビーとかで。
まさか「天皇と醤油」問題にこんなオチがつくなんて誰が予想できただろう。
もしもまた生きて両親に会うことが出来たら言いたい。「教えて貰ったテーブルマナー、全く役に立たなかったよ」と。そして手掴みで春巻きを食ってやる。
今度は「王族に『あ~ん』されたときの対処方」とか実用的なのを教えてくれ。
恐ろしいことに、それが今の俺のリアルなんだ。
0
異世界で聖者やってたら勇者に求婚されたんだが
第一章 聖者降臨
📖文庫版(紙の書籍)
📖Kindle(電子書籍)
📖BOOK☆WALKER(電子書籍)
次章続巻も順次刊行予定
OLOLON
※この作品の出版権は作者本人に帰属しています。詳しくはこちらを参照してください。
第一章 聖者降臨
📖文庫版(紙の書籍)
📖Kindle(電子書籍)
📖BOOK☆WALKER(電子書籍)
次章続巻も順次刊行予定
OLOLON
※この作品の出版権は作者本人に帰属しています。詳しくはこちらを参照してください。
お気に入りに追加
1,326
あなたにおすすめの小説


身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)



神官、触手育成の神託を受ける
彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。
(誤字脱字報告不要)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる