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第一章 聖者降臨
〇一八 コントが始まると思っていたら獣姦マナー講座が始まった
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獣人領の王室所有の贅を極めた帆船は、ここが船であることを忘れる豪華さだった。
こんな状況でなかったら、大喜びできくうしごっこしたのにな。
その豪奢な船室の天蓋付きのベッドからリポーター・ナナセが全裸に剥かれてお送りしています。
いや、片やあれだけ断り続けていた相手と片や初対面の獣人の王様だし、あっさりベッドインしてしまうこの流れは流石にどうかとは当事者の俺も思うんだけどな。
一度発情が始まってしまうと贄を捧げるまで治まらないし、先日のエリアスとの一件で、すでに子種の味を知ってしまった俺の身体はどうしようもなく男の精を求めてやまない。
あの後、嗅覚の鋭い獣人の王様は俺の異変にすぐに気付いて迎えの帆船から降りてきた近衛兵に船内の部屋を用意させるように命じ、それに呼応するように妙な連携を発揮したルッツに姫抱きされたまま乗船することになった俺はベッドへ直行して今に至る。
勇者様に次いで王子様にまでお姫様抱っこされて心に深い傷を負ったが、発情中の俺は足腰が生まれたての小鹿みたいになっちゃうから甘んじて受けるしかない。
どうしてこうなったのか下半身事情を問い質された際は、失伝したはずだという闇魔法はこの世界でどういう扱いなのか分からないから、その部分は伏せて治癒の弊害だと俺はミニマムに説明した。
そうして俺がベッドの上でルッツに服を剥かれていると、何か物凄く見覚えのある銀色の鬣みたいなセミロングの髪にブルーグレーの瞳をした見た目年齢二十代後半か三十代前半くらいの美丈夫が裸に白貂の毛皮のマントを羽織っただけの姿で遅れて部屋に入ってきて「どちら様!?」ってなったよね……。
まさかと思ったけど残念ながら、銀髪の間から生える、先が少し黒っぽくなってる二つの丸いライオン耳には既視感があり過ぎた。
そう、まさかのフリードリヒ陛下だった。
あのごめん寝銀獅子が擬人化するとこんなイケメンになるのか!
こちとらフツメンの擬人化やぞ!
それでなくてもこの相当な場数を踏んでいそうなイケメン王族二人相手に、つい先日脱処女したばかりの童貞の俺がどうやって抗えるっていうんだよ。
「へ、いかっ……、でん、か……おれはへ、き……だか……んむっ」
最後の抵抗を試みるも、今俺は自分のチンコを扱いていた手を押さえられ、二人に競うように唇を塞がれて敢え無く撃沈してしまう。
左右の乳首をそれぞれ吸われながら、膝を曲げた状態で脚を大きく開かされ、二人に一本ずつ指を|入れられて尻の穴を解されているわけだが、口では平気といいつつ指だけでイッたし、乳首と尻穴を同時に弄られるのが気持ち良すぎて腰が揺れるのを止められない。
「いやいや、遠慮するな。俺としては役得だ」
「なんだ、つれないことを言うと思ったら其方遠慮しておったのか。そもそも其方は余を治癒するためこうなったのであろう? だったら余が介抱するのが道理。完全に合法。何も気負うことはない」
「あれだけの大怪我だったんだ。ここは俺に任せてフリッツは大事を取って休んでいろよ」
「笑止、何を世迷言を。ナナセの治癒が如何に完璧であったか余が証拠を見せてやるとしよう。ナナセ、ベッドの上では余のことはフリッツと呼ぶがいい。許す」
「なんだと? では俺のことはルッツで……いや、ナナセにならルーイでもルーでもいいな」
な、なんなんだこの王族ども。
お笑い芸人コンビかよ。
ルッツ&フリッツのコントでも始まるのか。
この二人、口を開いた途端、キラッキラした見た目を裏切って一気に小物感マシマシなんだけど、仮にも王様と王子様を俺ごときがそんな気軽に呼んでいいいのかよ。
ベッドの上なら不敬罪に問われないのか?
できればベッドの上でコントは止めて欲しいんだが。
「フリッ……ツ、ル……ッツ!」
「どうしたおねだりか? 愛い奴め。どれ、子種を腹いっぱいくれてやろう」
「おい、まさかその獣化したものをナナセに突っ込むつもりか?」
「む……」
「ナナセは人族なのだからせめて己も人化するのがマナーだろう」
今起こったことをありのまま話すぜ。
コントが始まると思っていたら獣姦マナー講座が始まった。
予想の斜め上を行く。
平たい顔族も人族に分類されるけど、その前に俺はフツメンの擬人化だ。
やはり獣姦みは否めない。
だが寧ろフリッツはガチケモか。
ということは、どうなるんだ?
にちにちと尻穴を広げられながら、気になって陛下の股間を見て絶句する。
待って♡
詳細は省くが形状が以下略!
前略中略後略だ!
各自、自己責任でぐぐってくれ!
それ、獣姦みじゃなくてガチ獣姦だから!
俺このまま獣姦デビューしちゃうの?
救いがあるとすればネコ科の動物の中でもライオンだけはチンコにトゲがないってことくらいだろう。
「ふむ。確かにこのままではナナセの腹を突き破りかねないな……。ナナセよ、暫し待て。興奮すると部分的に獣化してしまうのだ」
突き破るとかちょっと不穏な単語が聞こえた気がするが、じゃあ手に肉球出したり出来るのかな?
ライオンの肉球に興味がないやつなんているのかよ?
「余所見とは余裕だな、ナナセ。……悪いな陛下」
フリッツの肉球問題に気を取られて油断していた隙に、ルッツが俺の雄膣を貫いた。
こんな状況でなかったら、大喜びできくうしごっこしたのにな。
その豪奢な船室の天蓋付きのベッドからリポーター・ナナセが全裸に剥かれてお送りしています。
いや、片やあれだけ断り続けていた相手と片や初対面の獣人の王様だし、あっさりベッドインしてしまうこの流れは流石にどうかとは当事者の俺も思うんだけどな。
一度発情が始まってしまうと贄を捧げるまで治まらないし、先日のエリアスとの一件で、すでに子種の味を知ってしまった俺の身体はどうしようもなく男の精を求めてやまない。
あの後、嗅覚の鋭い獣人の王様は俺の異変にすぐに気付いて迎えの帆船から降りてきた近衛兵に船内の部屋を用意させるように命じ、それに呼応するように妙な連携を発揮したルッツに姫抱きされたまま乗船することになった俺はベッドへ直行して今に至る。
勇者様に次いで王子様にまでお姫様抱っこされて心に深い傷を負ったが、発情中の俺は足腰が生まれたての小鹿みたいになっちゃうから甘んじて受けるしかない。
どうしてこうなったのか下半身事情を問い質された際は、失伝したはずだという闇魔法はこの世界でどういう扱いなのか分からないから、その部分は伏せて治癒の弊害だと俺はミニマムに説明した。
そうして俺がベッドの上でルッツに服を剥かれていると、何か物凄く見覚えのある銀色の鬣みたいなセミロングの髪にブルーグレーの瞳をした見た目年齢二十代後半か三十代前半くらいの美丈夫が裸に白貂の毛皮のマントを羽織っただけの姿で遅れて部屋に入ってきて「どちら様!?」ってなったよね……。
まさかと思ったけど残念ながら、銀髪の間から生える、先が少し黒っぽくなってる二つの丸いライオン耳には既視感があり過ぎた。
そう、まさかのフリードリヒ陛下だった。
あのごめん寝銀獅子が擬人化するとこんなイケメンになるのか!
こちとらフツメンの擬人化やぞ!
それでなくてもこの相当な場数を踏んでいそうなイケメン王族二人相手に、つい先日脱処女したばかりの童貞の俺がどうやって抗えるっていうんだよ。
「へ、いかっ……、でん、か……おれはへ、き……だか……んむっ」
最後の抵抗を試みるも、今俺は自分のチンコを扱いていた手を押さえられ、二人に競うように唇を塞がれて敢え無く撃沈してしまう。
左右の乳首をそれぞれ吸われながら、膝を曲げた状態で脚を大きく開かされ、二人に一本ずつ指を|入れられて尻の穴を解されているわけだが、口では平気といいつつ指だけでイッたし、乳首と尻穴を同時に弄られるのが気持ち良すぎて腰が揺れるのを止められない。
「いやいや、遠慮するな。俺としては役得だ」
「なんだ、つれないことを言うと思ったら其方遠慮しておったのか。そもそも其方は余を治癒するためこうなったのであろう? だったら余が介抱するのが道理。完全に合法。何も気負うことはない」
「あれだけの大怪我だったんだ。ここは俺に任せてフリッツは大事を取って休んでいろよ」
「笑止、何を世迷言を。ナナセの治癒が如何に完璧であったか余が証拠を見せてやるとしよう。ナナセ、ベッドの上では余のことはフリッツと呼ぶがいい。許す」
「なんだと? では俺のことはルッツで……いや、ナナセにならルーイでもルーでもいいな」
な、なんなんだこの王族ども。
お笑い芸人コンビかよ。
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できればベッドの上でコントは止めて欲しいんだが。
「フリッ……ツ、ル……ッツ!」
「どうしたおねだりか? 愛い奴め。どれ、子種を腹いっぱいくれてやろう」
「おい、まさかその獣化したものをナナセに突っ込むつもりか?」
「む……」
「ナナセは人族なのだからせめて己も人化するのがマナーだろう」
今起こったことをありのまま話すぜ。
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平たい顔族も人族に分類されるけど、その前に俺はフツメンの擬人化だ。
やはり獣姦みは否めない。
だが寧ろフリッツはガチケモか。
ということは、どうなるんだ?
にちにちと尻穴を広げられながら、気になって陛下の股間を見て絶句する。
待って♡
詳細は省くが形状が以下略!
前略中略後略だ!
各自、自己責任でぐぐってくれ!
それ、獣姦みじゃなくてガチ獣姦だから!
俺このまま獣姦デビューしちゃうの?
救いがあるとすればネコ科の動物の中でもライオンだけはチンコにトゲがないってことくらいだろう。
「ふむ。確かにこのままではナナセの腹を突き破りかねないな……。ナナセよ、暫し待て。興奮すると部分的に獣化してしまうのだ」
突き破るとかちょっと不穏な単語が聞こえた気がするが、じゃあ手に肉球出したり出来るのかな?
ライオンの肉球に興味がないやつなんているのかよ?
「余所見とは余裕だな、ナナセ。……悪いな陛下」
フリッツの肉球問題に気を取られて油断していた隙に、ルッツが俺の雄膣を貫いた。
10
異世界で聖者やってたら勇者に求婚されたんだが
第一章 聖者降臨
📖文庫版(紙の書籍)
📖Kindle(電子書籍)
📖BOOK☆WALKER(電子書籍)
次章続巻も順次刊行予定
OLOLON
※この作品の出版権は作者本人に帰属しています。詳しくはこちらを参照してください。
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