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酒場対決
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俺は1Fに向かうと、そこには先ほどの道具屋のおっさんがテーブルに座って食事をしていた。
「ようおっさん!もう店じまいかい?」
「あんたはさっきの・・客なんて大して来ないだろ。あんたは久しぶりの客だよ」
「そりゃあ商売あがったりだな」
「そう思うなら何か買って行っていけよ」
「当分は世話になると思うぜ。安くしてくれよな」
「値切りはなしだぜ。物々交換なら考えてやる」
「ふーん。何か欲しいものでもあるの?」
「レパートリーは多いほうがいい。その方が店っぽいだろ?」
「まぁそうだな」
おっさんと世間話をしていると、ウェイトレスの女の子が近付いてきた。
「あ、あのぉ・・」
「あっ!さっきの部屋のはだな!あれだあれ!は、発声練習なんだ!」
「発声練習?」
「ソソソ、俺はあれなんだ。実は役者志望なんだよ!ハハハハ!」
『ちょっとそれは無理があったんじゃねー?』
うるせージジイ。他に方法があるかよ。
彼女は瞳を大きく見開き驚いている。
やっぱり無理があったか。
「役者さん志望だったんですね!私、何か勘違いしてたみたいで・・素敵な夢・・ですね!」
彼女は自身の行いを謝罪し、顔を赤らめながらとても可愛らしい笑顔で応えてくれた。
「ハ、ハハハ。でも恥ずかしいからみんなには内緒な」
「フフ、はい。内緒です」
よかった。彼女は分かってくれたようだ。案外ちょろいぜ。
「あっ、あちらにお食事をご用意しておりますので、もう冷めちゃったかもしれませんがお早めにお食べください^^」
「俺、猫舌だから丁度いい温度になってるはずさ」
彼女はクスクスと笑いながら「ごゆっくり」と言ってキッチンに戻って行った。
「天使みたいないい子やわぁ」
『天使騙して心が痛まないんか?』
うぐっ!外にいる時は言われ放題だな。
なんで一方通行のテレパシーなんだよ。
俺は大人しく席に向かうと、テーブルの上にはパンとスープが用意してあった。やっぱり米はないか..しょうがない。
テーブルには他に木製のコップが置いてあり、そこからアルコールの強い匂いがする。
席に座り、異世界で初めての食事を取る。
う~ん..パンはモサモサしており、スープは味が薄い。
こんな村じゃ調味料も不足しているのかもしれない。あの子が料理が下手って風には見えないしな。
酒で誤魔化すってとこか。
俺にとっては久々の酒だ。20歳の頃、飲みの席で記憶が消し飛ぶまで飲みまくって以降、酒はあまり飲んでいない。
ま、異世界の酒だ。1杯だけなら大丈夫だろう。
ぐびっ。
甘酸っぱい..リンゴの風味を感じられる...シードル(リンゴ酒)か。田舎の割に酒は洒落たものを出す。
だがこの味気ない食事の中で一番旨い。すぐさまコップの酒は無くなってしまった。
「おーい!酒おかわり!」
「俺もだ」
道具屋のおっさんも便乗してきた。
「はーい」
キッチンからあの女の子が出て来た。
「これ美味しいね」
「ありがとうございます」
彼女は屈託のない笑顔を見せる。
「これしかこの村には自慢できるようなもんがねえからな」
「もう!ドグラさんったら、ネガティヴはだめですよネガティヴは」
道具屋のおっさんドグラって名前なんだ。道具屋のクセに見た目も名前も強そうだな。
「このお酒は君が作ったの?」
「ナナです」
「ナナ?」
「はい。私の名前!」
「あぁ、このお酒はナナちゃんが?」
「はい!その通りです。この村の伝統的な作り方で発酵させたもので、おじいちゃんに教わったんですよ」
「へー。ナナちゃん1人で作ってるなんてすごいな..」
「えっへん!..えへへ..」
彼女は得意気にふんぞり返るものの、恥ずかしくて直ぐに照れ笑いしている。
クソカワイイなコイツ。
「お客さんはお名前、なんて言うんですか?」
「俺は坂井..」
ピカッ!ゴロゴロゴロゴロ
「キャッ!」
その途端雨など降っていなかったはずの外で、大きな雷が鳴りだした。
『お主は勇者ビビンバと言ったはずじゃぞ!名前を偽るのであれば、この創造神が許しはせん!さぁ、真実の名を高らかに叫ぶのじゃ!』
謀ったなこんちくしょうテメー!ゲームでよく使う名前を聞いたんじゃねーのかよ!
てか強えじゃねーかよ。お前が魔王を倒せよ。
「急に雷なんて、ここ最近魔物が活発になってるとは聞きましたけど、何か悪いことの兆候でしょうか?」
ウチの神がお騒がせしてすんませんホント。
「俺は店が心配だから今日は帰るわ。またな」
「ありがとうございましたー」
「山火事になってなきゃいいんだけど..」
「大丈夫。その時は俺がどうにかするから」
後始末は神にやらせるから。
「お客さん頼りにしてますよ」
「ビビンバだ」
「びびんば?」
「俺の名前だ」
「フフ、変な名前」
やっぱりこの世界でも変なんだ。決め顔で言ったのに恥ずかしくなってきた。
「でもさっきまではカッコよかったですよ。ビビンバさん」
「バカにしてるでしょ」
すると彼女はクスクスと笑いながら小走りでキッチンに逃げてしまった。
だが俺は彼女を召喚する方法を知っている。
人を小馬鹿にしたのだ。このまま逃がすものか!
俺はコップに入った酒を一気に飲み干し「おかわり!」と叫んだ。
ナナは何事もなかったかのようにすまし顔で酒を持ってくる。
「お客さん、あっ、すいませんビビンバさん。お酒強いんですねー」
俺は何も答えない。ただ真顔で彼女の顔をマジマジと舐め回すように見つめるだけ。
謂わばこれはにらめっこ対決である。
俺が先に酔い潰れるか、彼女が無言に耐えられず先に謝るかの一本勝負!
彼女はまだルールが分かっていないようで、俺の行動に臆しているようだ。
「え、え~っとそれじゃあごゆっくり」
逃がしはするものか!すかさず酒を飲み干し、「おかわり!」と叫ぶ。
恐る恐る酒を持ってくる彼女は、確実に俺を気味悪がっている。
それでも俺は、退かぬ!媚びぬ!省みぬ!
今度は至近距離でジロジロと体中を舐め回すように見る。
でもその場から動かないのは、ルールをようやく理解したからだろう。
1~2分ほどにらめっこをした後、彼女はキッチンに戻った。
うむ。やるなぁ。
そろそろ俺も限界だ。シードルのアルコール度数は15%~18%。ビールの3倍以上だ。
次で決めなければヤバいだろう。
数回に分けてようやく酒を飲み干した俺は、最終ラウンドに挑んだ。
真顔で酒を持ってくる彼女。
既にコングは鳴っている。
どれだけプレッシャーを与えるかが勝利のカギだ。
酒を持ってきた彼女をもう一度至近距離でマジマジと見つめる。だけどこれはもお効かないらしい。
俺は動かない彼女をいいことに、首、脇、胸、お尻と見て回る。
胸はDカップくらいで割と大きい。お尻も小ぶりでいい形。見た目的に年齢は17歳くらいか。なかなかのプロポーションをしている。
彼女は俺の目線に気づき、頬を赤らめている。
フッ、所詮はガキか
俺はおっぱいに触れるか触れないかのギリギリのラインまで顔を近付け、ただただ見続けた。
ルールはないが、触ったら負けだ。にらめっこではなくなるからだ。
だから目前のおっぱいを見続けた。見続けた。見続けた、見続けた....
「あー!ごめんなさいごめんなさい!名前をバカにしてすいませんでしたぁぁ!」
彼女は降参し、このにらめっこ対決で俺は勝利を手にした。
「フッ、俺に勝負を挑むなんて後3年早いわ」
「人の体ジロジロ見ながら言わないで下さいよ!」
おっと、まだおっぱいと喋っていた。
「まぁこれで少しはこの俺に敬意を表すだろう」
「余計軽蔑しますよ!まったく..」
俺は渡された勝利の美酒を一気に飲み干した。
「今日は楽しませて貰ったよ。またなナナちゃん」
バタンッ。
そう言って俺は床に倒れた。
「ようおっさん!もう店じまいかい?」
「あんたはさっきの・・客なんて大して来ないだろ。あんたは久しぶりの客だよ」
「そりゃあ商売あがったりだな」
「そう思うなら何か買って行っていけよ」
「当分は世話になると思うぜ。安くしてくれよな」
「値切りはなしだぜ。物々交換なら考えてやる」
「ふーん。何か欲しいものでもあるの?」
「レパートリーは多いほうがいい。その方が店っぽいだろ?」
「まぁそうだな」
おっさんと世間話をしていると、ウェイトレスの女の子が近付いてきた。
「あ、あのぉ・・」
「あっ!さっきの部屋のはだな!あれだあれ!は、発声練習なんだ!」
「発声練習?」
「ソソソ、俺はあれなんだ。実は役者志望なんだよ!ハハハハ!」
『ちょっとそれは無理があったんじゃねー?』
うるせージジイ。他に方法があるかよ。
彼女は瞳を大きく見開き驚いている。
やっぱり無理があったか。
「役者さん志望だったんですね!私、何か勘違いしてたみたいで・・素敵な夢・・ですね!」
彼女は自身の行いを謝罪し、顔を赤らめながらとても可愛らしい笑顔で応えてくれた。
「ハ、ハハハ。でも恥ずかしいからみんなには内緒な」
「フフ、はい。内緒です」
よかった。彼女は分かってくれたようだ。案外ちょろいぜ。
「あっ、あちらにお食事をご用意しておりますので、もう冷めちゃったかもしれませんがお早めにお食べください^^」
「俺、猫舌だから丁度いい温度になってるはずさ」
彼女はクスクスと笑いながら「ごゆっくり」と言ってキッチンに戻って行った。
「天使みたいないい子やわぁ」
『天使騙して心が痛まないんか?』
うぐっ!外にいる時は言われ放題だな。
なんで一方通行のテレパシーなんだよ。
俺は大人しく席に向かうと、テーブルの上にはパンとスープが用意してあった。やっぱり米はないか..しょうがない。
テーブルには他に木製のコップが置いてあり、そこからアルコールの強い匂いがする。
席に座り、異世界で初めての食事を取る。
う~ん..パンはモサモサしており、スープは味が薄い。
こんな村じゃ調味料も不足しているのかもしれない。あの子が料理が下手って風には見えないしな。
酒で誤魔化すってとこか。
俺にとっては久々の酒だ。20歳の頃、飲みの席で記憶が消し飛ぶまで飲みまくって以降、酒はあまり飲んでいない。
ま、異世界の酒だ。1杯だけなら大丈夫だろう。
ぐびっ。
甘酸っぱい..リンゴの風味を感じられる...シードル(リンゴ酒)か。田舎の割に酒は洒落たものを出す。
だがこの味気ない食事の中で一番旨い。すぐさまコップの酒は無くなってしまった。
「おーい!酒おかわり!」
「俺もだ」
道具屋のおっさんも便乗してきた。
「はーい」
キッチンからあの女の子が出て来た。
「これ美味しいね」
「ありがとうございます」
彼女は屈託のない笑顔を見せる。
「これしかこの村には自慢できるようなもんがねえからな」
「もう!ドグラさんったら、ネガティヴはだめですよネガティヴは」
道具屋のおっさんドグラって名前なんだ。道具屋のクセに見た目も名前も強そうだな。
「このお酒は君が作ったの?」
「ナナです」
「ナナ?」
「はい。私の名前!」
「あぁ、このお酒はナナちゃんが?」
「はい!その通りです。この村の伝統的な作り方で発酵させたもので、おじいちゃんに教わったんですよ」
「へー。ナナちゃん1人で作ってるなんてすごいな..」
「えっへん!..えへへ..」
彼女は得意気にふんぞり返るものの、恥ずかしくて直ぐに照れ笑いしている。
クソカワイイなコイツ。
「お客さんはお名前、なんて言うんですか?」
「俺は坂井..」
ピカッ!ゴロゴロゴロゴロ
「キャッ!」
その途端雨など降っていなかったはずの外で、大きな雷が鳴りだした。
『お主は勇者ビビンバと言ったはずじゃぞ!名前を偽るのであれば、この創造神が許しはせん!さぁ、真実の名を高らかに叫ぶのじゃ!』
謀ったなこんちくしょうテメー!ゲームでよく使う名前を聞いたんじゃねーのかよ!
てか強えじゃねーかよ。お前が魔王を倒せよ。
「急に雷なんて、ここ最近魔物が活発になってるとは聞きましたけど、何か悪いことの兆候でしょうか?」
ウチの神がお騒がせしてすんませんホント。
「俺は店が心配だから今日は帰るわ。またな」
「ありがとうございましたー」
「山火事になってなきゃいいんだけど..」
「大丈夫。その時は俺がどうにかするから」
後始末は神にやらせるから。
「お客さん頼りにしてますよ」
「ビビンバだ」
「びびんば?」
「俺の名前だ」
「フフ、変な名前」
やっぱりこの世界でも変なんだ。決め顔で言ったのに恥ずかしくなってきた。
「でもさっきまではカッコよかったですよ。ビビンバさん」
「バカにしてるでしょ」
すると彼女はクスクスと笑いながら小走りでキッチンに逃げてしまった。
だが俺は彼女を召喚する方法を知っている。
人を小馬鹿にしたのだ。このまま逃がすものか!
俺はコップに入った酒を一気に飲み干し「おかわり!」と叫んだ。
ナナは何事もなかったかのようにすまし顔で酒を持ってくる。
「お客さん、あっ、すいませんビビンバさん。お酒強いんですねー」
俺は何も答えない。ただ真顔で彼女の顔をマジマジと舐め回すように見つめるだけ。
謂わばこれはにらめっこ対決である。
俺が先に酔い潰れるか、彼女が無言に耐えられず先に謝るかの一本勝負!
彼女はまだルールが分かっていないようで、俺の行動に臆しているようだ。
「え、え~っとそれじゃあごゆっくり」
逃がしはするものか!すかさず酒を飲み干し、「おかわり!」と叫ぶ。
恐る恐る酒を持ってくる彼女は、確実に俺を気味悪がっている。
それでも俺は、退かぬ!媚びぬ!省みぬ!
今度は至近距離でジロジロと体中を舐め回すように見る。
でもその場から動かないのは、ルールをようやく理解したからだろう。
1~2分ほどにらめっこをした後、彼女はキッチンに戻った。
うむ。やるなぁ。
そろそろ俺も限界だ。シードルのアルコール度数は15%~18%。ビールの3倍以上だ。
次で決めなければヤバいだろう。
数回に分けてようやく酒を飲み干した俺は、最終ラウンドに挑んだ。
真顔で酒を持ってくる彼女。
既にコングは鳴っている。
どれだけプレッシャーを与えるかが勝利のカギだ。
酒を持ってきた彼女をもう一度至近距離でマジマジと見つめる。だけどこれはもお効かないらしい。
俺は動かない彼女をいいことに、首、脇、胸、お尻と見て回る。
胸はDカップくらいで割と大きい。お尻も小ぶりでいい形。見た目的に年齢は17歳くらいか。なかなかのプロポーションをしている。
彼女は俺の目線に気づき、頬を赤らめている。
フッ、所詮はガキか
俺はおっぱいに触れるか触れないかのギリギリのラインまで顔を近付け、ただただ見続けた。
ルールはないが、触ったら負けだ。にらめっこではなくなるからだ。
だから目前のおっぱいを見続けた。見続けた。見続けた、見続けた....
「あー!ごめんなさいごめんなさい!名前をバカにしてすいませんでしたぁぁ!」
彼女は降参し、このにらめっこ対決で俺は勝利を手にした。
「フッ、俺に勝負を挑むなんて後3年早いわ」
「人の体ジロジロ見ながら言わないで下さいよ!」
おっと、まだおっぱいと喋っていた。
「まぁこれで少しはこの俺に敬意を表すだろう」
「余計軽蔑しますよ!まったく..」
俺は渡された勝利の美酒を一気に飲み干した。
「今日は楽しませて貰ったよ。またなナナちゃん」
バタンッ。
そう言って俺は床に倒れた。
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