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ようやく「はじまりの村」
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「チュートリアルは終わったけど、次はどこに向かえばいいんだ?」
「とりあえず北に向かってはじまりの村に行くのじゃ」
「はじまりの村?捻りも何もない名前だな」
「バカでも分かるようにしてるんですー」
いちいち感に触る奴だ。
だがこんなところで体力を消耗するのも勿体ない。
俺はひとまず道なりに歩き出した。
「北ってこっちか?」
「え~っと、西~から登ったお日様が東~へ沈む~。だから..北ってどっちだ?」
こんなんで大丈夫か?先が思いやられる..
とりあえず道なりに進むことにしよう。
ザッザッザッザ...
10分程歩くと、看板のような物が見えてきた。
「良かった~。方向合ってたみたいだな」
俺は安堵して看板を読んだ。
「はじまりの村はこの先2km」
「イオンかよ!なんでもっと近くに召喚しねぇんだよ!!」
「だってぇ景色とかも楽しんで欲しかったし?」
「もうお腹いっぱいだわ!」
しょうがねえ。歩いて30~40分くらいか?わめいても近付くわけでもなし、大人しく歩くか...
「確かに、景色は良いよな」
「でしょでしょ?僕のこだわりなんだよね~」
「僕って言っちゃったじゃん」
「私は、神だ」
「お前だったのか、全然気付かなかったぞ」
「暇を持て余した」
「神々の」
「遊び」
「お主も割とノリが良いのう」
ピン!と来てつい乗ってしまった。
思い返すと恥ずかしい...周りに誰もいなくて良かった。
「神様もお笑い大好きなんだな」
「基本暇だからね。この前なんかヘラクレスがPPAPしてたよ」
「うわぁ~、何を合体させるか何となく分かるわ」
「何するか分かってても飲みの席だと面白いんだよね」
「オッサンっぽい神ばっかだな」
「そりゃウチら何歳だと思ってんの」
あ~、まぁそうか。何かやだなぁ神々の飲み会・・・。
その後も小梅太夫やオリラジの話をし、「絶対お前エンタの神様見てたろ」とツッコミを入れて笑いながら歩いた。
すると、小さな集落のようなものが見えてきた。
だがそこは、店が2軒、家が2軒、特段見て回るものがない本当に小さな村だった。
「ここがはじまりの村?」
「そ、そうじゃぞ」
「すっごい廃れてない?」
「マサラタウンなんて研究所と家2軒だろ?こんなもんじゃよ」
「納得しそうな例えだなぁ」
先ず何をすべきかを考えなくては...。
道中スライムを5体ほど倒し、運良く3つのドロップアイテムを入手している。チュートリアルの分を合わせれば4つか。先ずはこれをお金に換金する方が先か。
看板を見る限りは道具屋と宿屋しかなさそうだ。
仕方ない、先ずは道具屋に行ってみよう。
ギィィィィィ。
扉を開けると、そこには大柄な男が店番をしていた。
「いらっしゃい。見かけない顔だねぇ。新人冒険者かい?」
「えぇ、どうも。この村には武器や防具は売ってないの?」
「それなら隣の村に行くといい。ウチではこれしか売ってないよ」
そう言って木の棒を取り出した。
「ひのきの棒、10ゴールドだ」
う~ん、逆に攻撃力が下がるものを買っても仕方がない。俺は顔を横に振って武器の提案を断った。
「とりあえずこのドロドロの液体を換金したいんだけど」
「スライムの液体か、そりゃあ1つ20ゴールドだ」
「そうか、とりあえず4つ換金してくれ」
「おう、それじゃあほれ80ゴールドだ」
「ほいほい、ありがとよ。ついでにここの商品の価格を教えてくれない?まぁ見た感じ品数は少なそうだけど・・」
「あぁ、いいぜ。ウチの商品はポーションが40G、毒消し薬が20G、テントが500G、後はさっきのひのきの棒だけだ」
まぁ最初の村の品揃えなんてこんなものか・・。
「そうか、ありがとよおっちゃん」
「こんぐらいわけねえよ。いつでも来な」
「あぁ、またな」
バタン。
全財産80ゴールドか、ちょっと心許ないな。次は宿だが...足りるかな...。
ぎいぃぃぃ。
宿屋のマークの店に入ると、そこには何個かのテーブルとイスが備えてあった。
成る程、宿屋と飲食店が兼用してあるのか。
カウンターにはこの店のオーナーだろうか?男性が暇そうに立っている。テーブル席では女性のウェイトレスが配給している姿が見える。
「あんた見ない顔だね。冒険者かい?」
カウンターの男が話しかけて来た。
「あぁ、出来立てホヤホヤの冒険者だよ。今は宿を探していてね。ここ宿屋だろ?」
「宿泊なら一泊100ゴールドだよ」
えぇ⁉︎20ゴールド足りない‼︎
「どーするんじゃお主。まさか強盗するわけではあるまいな?」
んなわけねーだろクソジジイ。確かに金は足りないが、はじまりの村で金がなくて強盗したって逆に恥ずかしいだろ!
もう夕日が沈みつつある。夜に外をウロつくのは避けたい。
だから俺が今できることは、コレだけだ!!
「おいおいちょっと宿代たけーんじゃねーの?」
「何言ってんだ。コレが適正価格だよ」
「でもココ、はじまりの村でしょ?じゃあ冒険者となる人が第1に訪れる村なわけだ」
「そ、そうだけど?それがどうしたってんだ」
「じゃあまだクエストもこなしてない、モンスターだって安いスライムの素材ばかり、金のない冒険者から有り金全部巻き上げる気かい?足元見るのも大概にしなよ」
「んぐっ、そうは言ってもな」
怯んだな!
「あーぁ、じゃあ隣の村に行こうかな~。こんな村成り立ての冒険者しか来ないなら数少ない客を逃すことになるのに勿体無いなぁ。あっちの宿屋の方が広いし綺麗だし、多少高くてもこっちよりもマシかもしれん。うん、そうだそうしよう。すまんね無駄な時間を割いてしまった。それじゃあ俺は次の村に行くとするよ。バイバイ」
「ちょ、ちょっと待った!」
「なぁに?このままだと日が暮れちゃうんだけど」
「90でどうだ!?」
「80、食事付きでね」
「は、80~!?」
「そ、じゃあね」
「分かった!分かったから!80でいい!」
しゃあ勝ったァァァァ!!
「あら、安くて親切で意外といい店ね。じゃあ今日はココに泊まることにするわ」
「ありがとうございます!」
オーナーに2Fの一室に案内された。食事はこの後出すから呼びに来るらしい。
「やるなぁお主。最後は店主の方が感謝しておったぞ!流石の私も驚いたわい」
「やってみるもんだね。切羽詰まると人間何でも出来るって実感したよ」
「今後はどうするつもりじゃ?」
「当分ここらで金と経験値稼ぎが妥当なんじゃないの?1日に最低5個はスライムの液体を取って、少しずつ貯金を増やそうか」
「顔に似合わず慎重なタイプなんじゃなぁ」
「その顔で神って方が意外だよ」
「なんじゃとこのボンビーチェリー🍒」
「チェリーで悪いかよえぇ‼︎24歳で童貞ですけど何か悪いことでもあるんですかねえぇぇぇ‼︎‼︎」
トントントン。ギィィ..
「あ、あのう..お食事のご用意が出来ましたので..1Fまでお越し下さい...」
バタン。
下で見たウェイトレスの子が早足で去って行く音が聞こえた。
「あーあ、部屋で1人で童貞童貞叫んでたらそりゃあ変態扱いされるわな。可愛い女の子だったのに、転生しても晩年童貞じゃな」
く、くっ、クソヤロオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ‼︎‼︎
「とりあえず北に向かってはじまりの村に行くのじゃ」
「はじまりの村?捻りも何もない名前だな」
「バカでも分かるようにしてるんですー」
いちいち感に触る奴だ。
だがこんなところで体力を消耗するのも勿体ない。
俺はひとまず道なりに歩き出した。
「北ってこっちか?」
「え~っと、西~から登ったお日様が東~へ沈む~。だから..北ってどっちだ?」
こんなんで大丈夫か?先が思いやられる..
とりあえず道なりに進むことにしよう。
ザッザッザッザ...
10分程歩くと、看板のような物が見えてきた。
「良かった~。方向合ってたみたいだな」
俺は安堵して看板を読んだ。
「はじまりの村はこの先2km」
「イオンかよ!なんでもっと近くに召喚しねぇんだよ!!」
「だってぇ景色とかも楽しんで欲しかったし?」
「もうお腹いっぱいだわ!」
しょうがねえ。歩いて30~40分くらいか?わめいても近付くわけでもなし、大人しく歩くか...
「確かに、景色は良いよな」
「でしょでしょ?僕のこだわりなんだよね~」
「僕って言っちゃったじゃん」
「私は、神だ」
「お前だったのか、全然気付かなかったぞ」
「暇を持て余した」
「神々の」
「遊び」
「お主も割とノリが良いのう」
ピン!と来てつい乗ってしまった。
思い返すと恥ずかしい...周りに誰もいなくて良かった。
「神様もお笑い大好きなんだな」
「基本暇だからね。この前なんかヘラクレスがPPAPしてたよ」
「うわぁ~、何を合体させるか何となく分かるわ」
「何するか分かってても飲みの席だと面白いんだよね」
「オッサンっぽい神ばっかだな」
「そりゃウチら何歳だと思ってんの」
あ~、まぁそうか。何かやだなぁ神々の飲み会・・・。
その後も小梅太夫やオリラジの話をし、「絶対お前エンタの神様見てたろ」とツッコミを入れて笑いながら歩いた。
すると、小さな集落のようなものが見えてきた。
だがそこは、店が2軒、家が2軒、特段見て回るものがない本当に小さな村だった。
「ここがはじまりの村?」
「そ、そうじゃぞ」
「すっごい廃れてない?」
「マサラタウンなんて研究所と家2軒だろ?こんなもんじゃよ」
「納得しそうな例えだなぁ」
先ず何をすべきかを考えなくては...。
道中スライムを5体ほど倒し、運良く3つのドロップアイテムを入手している。チュートリアルの分を合わせれば4つか。先ずはこれをお金に換金する方が先か。
看板を見る限りは道具屋と宿屋しかなさそうだ。
仕方ない、先ずは道具屋に行ってみよう。
ギィィィィィ。
扉を開けると、そこには大柄な男が店番をしていた。
「いらっしゃい。見かけない顔だねぇ。新人冒険者かい?」
「えぇ、どうも。この村には武器や防具は売ってないの?」
「それなら隣の村に行くといい。ウチではこれしか売ってないよ」
そう言って木の棒を取り出した。
「ひのきの棒、10ゴールドだ」
う~ん、逆に攻撃力が下がるものを買っても仕方がない。俺は顔を横に振って武器の提案を断った。
「とりあえずこのドロドロの液体を換金したいんだけど」
「スライムの液体か、そりゃあ1つ20ゴールドだ」
「そうか、とりあえず4つ換金してくれ」
「おう、それじゃあほれ80ゴールドだ」
「ほいほい、ありがとよ。ついでにここの商品の価格を教えてくれない?まぁ見た感じ品数は少なそうだけど・・」
「あぁ、いいぜ。ウチの商品はポーションが40G、毒消し薬が20G、テントが500G、後はさっきのひのきの棒だけだ」
まぁ最初の村の品揃えなんてこんなものか・・。
「そうか、ありがとよおっちゃん」
「こんぐらいわけねえよ。いつでも来な」
「あぁ、またな」
バタン。
全財産80ゴールドか、ちょっと心許ないな。次は宿だが...足りるかな...。
ぎいぃぃぃ。
宿屋のマークの店に入ると、そこには何個かのテーブルとイスが備えてあった。
成る程、宿屋と飲食店が兼用してあるのか。
カウンターにはこの店のオーナーだろうか?男性が暇そうに立っている。テーブル席では女性のウェイトレスが配給している姿が見える。
「あんた見ない顔だね。冒険者かい?」
カウンターの男が話しかけて来た。
「あぁ、出来立てホヤホヤの冒険者だよ。今は宿を探していてね。ここ宿屋だろ?」
「宿泊なら一泊100ゴールドだよ」
えぇ⁉︎20ゴールド足りない‼︎
「どーするんじゃお主。まさか強盗するわけではあるまいな?」
んなわけねーだろクソジジイ。確かに金は足りないが、はじまりの村で金がなくて強盗したって逆に恥ずかしいだろ!
もう夕日が沈みつつある。夜に外をウロつくのは避けたい。
だから俺が今できることは、コレだけだ!!
「おいおいちょっと宿代たけーんじゃねーの?」
「何言ってんだ。コレが適正価格だよ」
「でもココ、はじまりの村でしょ?じゃあ冒険者となる人が第1に訪れる村なわけだ」
「そ、そうだけど?それがどうしたってんだ」
「じゃあまだクエストもこなしてない、モンスターだって安いスライムの素材ばかり、金のない冒険者から有り金全部巻き上げる気かい?足元見るのも大概にしなよ」
「んぐっ、そうは言ってもな」
怯んだな!
「あーぁ、じゃあ隣の村に行こうかな~。こんな村成り立ての冒険者しか来ないなら数少ない客を逃すことになるのに勿体無いなぁ。あっちの宿屋の方が広いし綺麗だし、多少高くてもこっちよりもマシかもしれん。うん、そうだそうしよう。すまんね無駄な時間を割いてしまった。それじゃあ俺は次の村に行くとするよ。バイバイ」
「ちょ、ちょっと待った!」
「なぁに?このままだと日が暮れちゃうんだけど」
「90でどうだ!?」
「80、食事付きでね」
「は、80~!?」
「そ、じゃあね」
「分かった!分かったから!80でいい!」
しゃあ勝ったァァァァ!!
「あら、安くて親切で意外といい店ね。じゃあ今日はココに泊まることにするわ」
「ありがとうございます!」
オーナーに2Fの一室に案内された。食事はこの後出すから呼びに来るらしい。
「やるなぁお主。最後は店主の方が感謝しておったぞ!流石の私も驚いたわい」
「やってみるもんだね。切羽詰まると人間何でも出来るって実感したよ」
「今後はどうするつもりじゃ?」
「当分ここらで金と経験値稼ぎが妥当なんじゃないの?1日に最低5個はスライムの液体を取って、少しずつ貯金を増やそうか」
「顔に似合わず慎重なタイプなんじゃなぁ」
「その顔で神って方が意外だよ」
「なんじゃとこのボンビーチェリー🍒」
「チェリーで悪いかよえぇ‼︎24歳で童貞ですけど何か悪いことでもあるんですかねえぇぇぇ‼︎‼︎」
トントントン。ギィィ..
「あ、あのう..お食事のご用意が出来ましたので..1Fまでお越し下さい...」
バタン。
下で見たウェイトレスの子が早足で去って行く音が聞こえた。
「あーあ、部屋で1人で童貞童貞叫んでたらそりゃあ変態扱いされるわな。可愛い女の子だったのに、転生しても晩年童貞じゃな」
く、くっ、クソヤロオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ‼︎‼︎
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