夏休み島

つんこ

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出会い

じぇねれーしょん

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夕方になり、僕達はその日の収穫を持ってそれぞれの家に帰った。


「ボウズ、今日は虫沢山採れたか?」
「うん!ノコギリクワガタ6匹とコクワガタ3匹見つけたよ!」
「おぉ、大漁じゃねーか」
「あの公園ヒラはいたけどさ、オオクワってやっぱ最近見ないんだよね」
「昔は結構いたんだがなぁ。乱獲されちまって数がだいぶ少なくなったんだろうなぁ。オメーらも研究に使わないんならちゃんと森に返してやるんだぞ」
「そうだな。いなくなったらやだもんな」

その後、いつも通りの美味しい夕食を食べて、僕らは居間で小休止していた。
「ふー!食うもん食ったしゲームしようぜ!」
「うん!するする!」
「いいだろ親父?」
「しゃーねーな」
この家にはテレビが一台しかなく、お兄ちゃんと叔父さんはよくリモコンの争奪戦をしているそうだった。
「マリオあんだよマリオ!」
「ボクマリオ大好きなんだ!」



まさか初代の「マリオブラザーズ」をやる事になるとは、想像だにしていなかった・・・。
僕は椅子でくつろぐ叔父さんを真顔で見つめ続けた。
「その"「Switch」ぐらい買ってあげなさい"みたいな目はヤメろ‼︎結局楽しけりゃ新しかろうが古かろうが何だっていいんだよ!!」

苦しい叔父の言い訳だったが、確かにやってみると楽しかった。古いも新しいも関係なく、マリオは面白いって事を再認識させられたのであった。

ゲームはとても難しく、ボクはステージ3がやっとだった。
お兄ちゃんはとても慣れた手付きで次々とステージを攻略していった。
スゴいと思う反面、ゲームが少ない故にここまでやり込みせざるを得なかったと思うと、なんだか可哀想である。
でもその事に本人が気付いてはいないようなので、黙っておく事にしよう・・。
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