触覚

国沢柊青

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| 第12章 |

 他人の欲望を操ることは簡単なこと。
 私は小さい頃から、その術を知っていました。
 大人になってからも、何人もの男が、私の身体の上を通り抜けていきました。
 その度に、私は欲しいものを全て手に入れてきた。手に入れられないものは、何もなかった。
 唯一、本物の愛情以外には。
 無条件の愛情を注いでくれた弟は、もう傍にいない・・・。
 一生、会えないのだと思うと、私の心は痛みました。
 けれど、素晴らしい偶然が、私に希望を与えてくれたのです。
 テレビに映ったあの子の顔。
 随分大きくなっていたけど、私の思っていたような立派な青年になっていました。
 ああ、弟の身体を伝い流れる赤い血の美しかったこと。
 私は、昔と違って随分姿が変っていたから、あの時、きっとあの子には判らなかったのでしょう。
 それでもいいのです。
 私は、あの子が今も生きていて、汚れのない瞳をしていることがわかっただけで、十分だと思ったから。
 でも。
 あの子は今、また汚されようとしている。
 私があの子に与えた心の呪縛の隙間をかいくぐって、あいつはあの子に近づいた。
 この世であの子に触れていいのは、この私だけだというのに。
 ああ、なんということなの。
 この世は、私達を引き裂こうと必死になっている。
 正道。
 ここにおいで。
 お前をおびき寄せることができるのだったら、私はなんだってするわ。
 お前は私が生きるための唯一の理由。唯一の希望。
 欲しいのはただ、本物の愛。


 櫻井は、川崎に向けて高速道路をひた走っていた。
 川崎という土地は、櫻井が姉の消息を調べた時以来、足を向けていない場所であった。
 ゴミゴミとした住宅地の風景とその向こうにぼんやりと霞んだ工場群が見える。
 思えば、この煤けた世界が幼少時代の櫻井の全てであった。
 実家の煤けた窓。柱。古いドアが閉まる音。たくさんの庭木が植えられた庭から見上げる空は、いつも曇っていた。庭に面した長い廊下は黒光りしていて、ハイカラなデザインのガラス戸には、緑がかった気泡入りの分厚いガラスがはめ込まれていた。
 姉と追いかけごっこをした日々。
 学校が休みの日に家中を走り回っていると、時折、片足が悪い白衣を着たお医者さんが家に現れた。月一回の定期的な往診で、彼は北原家の古くからの主治医だった。いつも大きな黒い革製の診療カバンを持っていて、皺が深く刻み込まれた目尻が優しげに見えた。
 だが正道は、そのお医者さんのことが嫌いだった。
 彼が来ると、決まって姉は奥の部屋へと連れて行かれ、「決して覗いてはいけないよ」と釘を刺されるためだった。
 父も母も一緒に部屋の中に入るのに、自分だけがのけ者にされるのが幼い正道には気にいらなかったのだ。
 部屋から時折、姉の泣き声が聞こえてきていた。助けに行こうとしたけれど、お手伝いさんの手に押さえつけられて、行くことは適わなかった。
 お医者さんが帰って、そっと姉のもとに行くと、姉は充血した瞳で正道を庭の片隅に連れ出した。そうして決まってこう言うのだ。「正ちゃんだけは、私の味方よね。正ちゃんは、守ってくれるよね」と。
 お医者さんが姉に何をしているのか、姉に訊ねても答えてはくれない。もちろん、他の家族の者に訊いても、それは同じだった。
 ── きっとそこに、何かが隠されていたんだ・・・。
 櫻井は、確信していた。
 そこにどのような答えがあるかはわからなかったが、胸騒ぎが止らなかった。
 警察手帳を返上したくせに、やたらと働く刑事としての勘が恨めしかった。
『お前みたいな男が刑事辞めて、他に何をするっていうんだ?』
 少し困ったような目で自分を見送った香倉。
 ── あの人は、これから自分の身に何が起ころうとも、変らず自分を見つめ返してくれるだろうか・・・。
 香倉と肌を合わせて、急に独占欲を感じ始めている自分に驚き、また自己嫌悪を感じる櫻井だった。


 櫻井が小日向の病院を出てしばらく。
 香倉の携帯電話が鳴った。
 朝ダウンロードしたデータをプリントアウトしながら次の思索を練っていた香倉は、その相手の番号を見て、少し驚いた。
「大石からだ」
「ええ?」
 香倉と同じように捜査資料に目を通していた井手は、眉を顰めながら顔を上げた。
 大石と言えば、今朝本庁に呼び出されて処分を受けているはずだった。
 香倉が電話に出ると、やはり大石だった。意外に落ち着いている。
「なんだ、お前。処分されたんじゃないのか?」
 唐突に香倉が言うと、少し沈黙があった。 
『・・・なんでそのことを知ってるんだ』
「俺は地獄耳だからな」
 香倉がそう答えると、電話の向こうで大石が少し笑う声が聞こえた。
「それで? 処分はどうなった」
『訓告ですんだよ。今まで俺は上に逆らいもせず、いい子で過ごしてきたからな。執行猶予とでもいうとこだ』
 なるほどな、上官達の考えそうなことだ。恩を売っておいて、圧力をかける。虫唾が走りそうだった。 
『それよりも、香倉。そんなことでお前に電話をかけた訳ではないんだ』
 大石の口調が変った。
 自分の処分の話をする時よりも緊迫した声に、香倉も思わず「どうした」と聞き入った。
『櫻井の母親、神津美登里の遺体が今朝自宅で発見された。自殺らしい』
 香倉は顔を顰める。
『その事件の処理に当たった刑事課長が、去年の主婦殺人事件の特捜で知り合った老刑事でな。多分、お前も知っていると思う。榊警視正の先輩にあたる人で、河瀬と言うんだが』
「ああ・・・」
 その老刑事なら香倉もよく知っていた。元はと言えば、公安に席を置いていた人物である。
 昇進のチャンスを態々蹴って現場に戻ったという刑事で、榊の先輩にあたり、現在もなお榊とは繋がりがあるはずだ。
『河瀬さんは、例の事件で俺が神津美登里に粉をかけていたことを知っていたんだ。今回のことは好意で教えてくれたんだが ── 妙なものが現場で見つかってな』
「妙なもの?」 
『とにかく、これ以上は電話で言えん。直接会って話がしたい。どうせ俺はお役ごめんの身だし、どこかで会えないか?』
「わかった・・・」
 妙に歯切れの悪い大石の口ぶりが気に掛かった。
 香倉は約束の場所を大石に確認すると、電話を切った。 
「何かあったの?」
 香倉と共にプリントアウトした捜査資料に目を通していた井手が、心配げな顔を香倉に向けた。 
「どうやら、櫻井の母親が自殺したらしい」
「・・・!」
 さすがの井手も声を失った。香倉は大きく溜息をつく。
「ただの自殺ではなさそうだ。大石と会ってくる。 ── 井手」 
「何?」
「悪いが、このことは櫻井にまだ知らせないでくれ。事の次第がわかってから、俺から伝えるようにしたい」
 井手は目を伏せて、二、三回頷いた。 
「そうね。その方がいいわ。 ── チクショウ!」
 井手はそう言って手元のペンを投げる。
「絶対にアイツのせいよ。そうに決まってる」
 事実、井手のその考えは正しかった。


 大石が指定してきた約束の場所は、東京都の監察医務院であった。所謂モルグである。
 河瀬の計らいで“例の物証”も今だ監察医務院に留め置かれてあった。その物証を第三者が見るためには、医務院で見るしかチャンスは残されていない。
 香倉が警察機関に近づくのは立場上些か危険ではあったが、監察医務院は警察機関でありながら出入りする人間が極めて少ないことがせめてもの救いになった。
 大石が気を利かせて死体搬入口を開けてくれるよう取り計らってくれたので、人目にはまずつかない。ここに安置されている遺体の遺族ともまったく接触しなくてもいい通路を通り、冷蔵室で大石に会った。
 香倉の姿を見ると、開口一番大石はこう言った。
「用意がいいな」
 少し冗談交じりの口調である。香倉は、ピカピカに磨き上げられた冷蔵庫のドアに映る喪服姿の自分をチラリと見た。
「そっちこそ、珍しく不精髭なんてワイルドにきめているじゃないか」
 香倉がからかうと、大石は苦笑を浮かべた。その表情には疲れが伺える。 
 香倉はその大石を前にして訊いた。
「ところで、本当に自殺だったのか?」 
「 ── 自殺ですよ。完璧に」
 ふと背後のドアが開く音がして、抑揚のない冷静な声が響いた。 
 その声に聞き覚えのあった香倉は、思わずニヤリと笑みを浮かべた。
 颯爽とした足取りで入ってきたのは、監察医務院の医師の中で中堅どころとして活躍中の田中医師だった。
 実は彼は、公安の息がかかっている。
 公安部が絡んだ案件を適切に処理しているのがこの田中医師だった。香倉も、遺体の身元を抹消してもらいたいという無理な頼みを押し通した記憶がある。
 田中医師は香倉と同世代の若い医師だったが、そんな汚れ仕事も冷静にやってのける精神力を兼ね備えていた。学生の頃から、度胸が据わっていたのだろう。いかにも榊の好みそうな男だった。
「見ますか?」
 顔つきは優男であるが、表情はふてぶてしい。香倉と大石は、顔を見合わせた後、同時に頷いた。
 田中は、全部で三段、五列づつある扉の一番下中央の扉を開き、手馴れた手つきでスライド式のベッドを引き出す。そして半透明の死体袋のファスナーを引き下ろした。
「局部を果物ナイフで何度も切りつけていました。死因は失血死。裂傷は局部のみで、他にはありません。発見された時はブランド物のスーツを着用していましたが、下半身には下着を着用していませんでした」
 神津美登里の亡骸は、血の気が引いて紙のように真っ白になった肌に、早くも青い血管の筋が浮かび上がらせていた。背中には死斑が所々浮かび、彼女が死を迎えてからある程度の長い時間が経過していることを伺わせた。
 薄く閉じられた目には当然のごとく光はなく、その目尻には黒子がついてた。
 香倉は、その顔を見てテレビで見たことのある顔だということに気がついた。生前の彼女の姿を思い起こして、ああ・・・と呟く。 
 今は顔の筋力もなくなり、よくわからないが、テレビに出ていた神津美登里は、カガミナオミにも似ていたし櫻井にも似ていた。やはり、彼女が母親なのだ。 
「黒子でしょう」
 田中は、香倉が黒子に目を止めたと思ったのだろう。
 彼はピンセットと小さなシャーレをポケットから取り出すと、遺体の目尻から黒子を取り、シャーレに移した。
「今時珍しい“つけ黒子”ですよ。これが彼女のトレードマークだったらしいですね」
 それを聞いた香倉は、少し物悲しい気持ちになった。
 彼女は、一方的に息子を捨てた女として、それなりに辛い人生を歩んできていたのだろう。息子と同じ場所に黒子をつけ、息子の面影にしがみ付く哀れな母親のなれの果てだった。 
「自殺であるとする根拠は?」
 香倉が遺体の顔を見つめたままそう訊くと、大石が答えてきた。
「完全な密室だったんだ。遺体は、神津美登里の自宅の寝室で発見されたんだが、彼女の家のハウスキーパーが来るまで、鍵のかかった寝室が開けられた痕跡はなかった。神津美登里の家にはテレビ関係の人間が出入りすることが多く、神津美登里は、他人が出入りすると困る部屋には片っ端から鍵を取り付けていた。その鍵束はこの世に二つ存在するが、ひとつはそのハウスキーパーが。もうひとつは、鍵のかかっていた神津美登里の寝室にあった。その後の調べで、神津美登里の自宅に第三者が侵入した形跡は一切なく、もちろん鍵のかかった寝室に誰かが入った様子も見られない。ハウスキーパーの鍵を盗んで合鍵を作ろうにも、その隙は皆無だった。室内に乱れた様子は一切なく、金品や宝石類もそのまま。そしてご丁寧に遺書も発見された」
 大石が傍らのステンレス製の机に置いてあったジッパー付の袋を持ち上げて見せた。
 中には、真っ白い便箋に『私は愚かな女』とだけ書いてある。 
「筆跡は神津美登里本人のものだ」
 香倉が腕組みをする。
 大石に続き、田中も“根拠”を語った。
「この刺し傷を見てください。傷の深さや角度、形からして本人が刺したことに間違いないと言えます。左手には、ナイフの柄が当たってできた痣も確認できました。これです」
 遺体の左手を裏返して田中が指差す。
 確かに手のひらの根元の方に、小さな楕円形の痣が色素沈着を起しているようにくっきりと残っていた。
 香倉は思わず櫻井の手を思い起こした。
 彼の手にも、うっすらとでがあるが、同型の痣があった。
「なるだけ深く刺そうと、右手の上から左手を沿えて、ぐっと押し込んだ跡ですね。かなりの力で。最初は、数回軽く刺して、次第に力を込めていったのでしょう。最後の刺し傷にはナイフが刺さったままで、抜くのに苦労しました。今まで様々な自殺遺体を検案してきましたが、ここまで凄まじいのは初めてです。よっぽどの覚悟があったんでしょう」
 田中がナイフを振り下ろす素振りをして見せたのを目をやり、香倉は背筋がぞっとするのを感じた。井手が吉岡の頭の中で“見て”きた話を思い出したからだ。
 ── 己の股間を、何度も何度も繰り返し刺す女。やがて女は、自らの腹を割り開き、そこから幼い少年が零れ出てきた・・・。
 頭の中で井手を落としいれようとした女そのものが、実体化して現れたとしか言いようがなかった。神津美登里もまた、仲貝議員の時のように“操られた”結果に違いない・・・。
 これがまたもや櫻井の姉の仕業だとしたら。
 櫻井が絶対的な“善”を象徴する存在だとしたら、彼の姉は絶対的な“悪”であると言える。
 そのような行いに出るきっかけがなんであったにしろ、そこには邪悪な臭いが充満していた。
 人はどうして、ここまで残酷になれるのだろう・・・。
 香倉が顔を上げると、大石は香倉の言わんとしていることを察して、先に頷いた。 
「わかっている。俺も、井手が吉岡を連れ戻した現場に立ち会っていた。井手から、“あの男”が人間の精神をコントロールして死に追いやっているという可能性があることも聞いている。だが、今の俺では、手出しができん。いや・・・、例え仮に捕まえたとしても、そんな現実離れした話で公判が維持できるとは到底思えない。── これはまさに、“完全犯罪”だ。自分の手を汚すことなく、人の憎しみや悲しみを利用して死に追いやる。信じられないし、信じたくもないが、それがこの事件の結末なんだ。完敗だよ」
 香倉は、表情を険しくする。 
「それが言いたくて、俺をここに呼んだのか」
 苛立ちがつい声に出てしまった。大石の表情が硬くなる。 
「いや。そうじゃない。そうじゃないんだ。今の俺には、“あの男”に対してどうすることもできないが、警告を発することはできる」 
「警告?」 
「さっき電話で“妙なものが見つかった”と言っただろ? ── 現場で見つかったその奇妙な物証というのが、これだ」
 大石が、二つ目のビニール袋を香倉の方に差し出す。
 写真だった。
 その見覚えのある場面を見て、さすがの香倉も顔を強張らせた。
 あの日。
 櫻井と共に例の部屋を見つけた後、マンションの駐車場に停めた車の中で、櫻井を抱き締めている場面。
 その香倉の顔は、神津美登里の血と見られるどす黒い液体で塗りつぶされていた。 
「 ── 望むところじゃないか」
 香倉は写真を見つめたまま、そう呟いた。
 大石がぎょっとする。
「お前、本気で言っているのか?! アイツは、お前を次の標的に選んだんだ! アイツは、櫻井に近づこうとする人間を片っ端から潰しに掛かろうとしている。吉岡の身に起こった出来事を思い出してみろ! 今度は、お前の番なんだぞ!!」
「じゃなにか? 俺に逃げ隠れしろとでも?」
 香倉が顔を上げた。
 燃えるように獰猛な瞳だった。
 一瞬大石は、言葉を失う。
「上等じゃないか。アイツからご指名を受けるということは、こっちが黙っていても態々向こうから登場してくれるという訳だろう。願ってもないチャンスさ」
「香倉!!」
「俺を誰だと思ってるんだ?」
 香倉はぴしゃりと言い放った。 
「お前達表の人間にできなくても、裏で生きてきた俺にならできることはある・・・。指咥えて見物してろ」
 香倉は饒舌に捨て台詞を吐くと、冷蔵室を出て行った。
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