4 / 11
少年はこうして鬼になった。⓸
しおりを挟む
街中はコンクリートやレンガで造られた建物が多く、至る所にトタンの看板が取り付けられている。
横向きに取り付けられている看板が目立つので、道を歩きながらでも店の名前がよくわかる。
街路樹は少ないが、その代わりに玄関先やベランダに鉢植えの植物が多く見受けられた。
雑多な繁華街といった感じだ。
人通りも多く賑やかな通りを、目的もなく歩き続ける。
角が生えていること以外は人間とさして変らない鬼たちのせいか、見慣れぬ街並みでもそこまで違和感なく受け入れられる。
途中、ショーウィンドウに映る自分と目が合った。
他人の目を忘れてまじまじと全身を観察する。
服装で印象はガラリと変わるもので、学生証の自分とは別人のようだった。
「ん?」
ガラスに映る自分の後ろに見えた光景に違和感を覚えて振り返ると、道路を挟んだ向かえの店の前に四、五人の女子学生が集まっていた。
それだけなら珍しい光景でもないが、その中の一人が無理やり店内に押し込まれたように見えたのが妙に気になる。
気になって後をつけるように陽太も店の中に入ると、そこまで広くない店内ですぐに例の少女は見つかった。
店はどうやらドラックストアのようで、日用品などが陳列されている。
少女は化粧品コーナーの前に立っていた。
化粧品には詳しくないが、棚のディスプレイ的にブランド品なのだろう、綺麗に化粧をした鬼のモデルが写ったポスターが貼ってある。
少し背中を丸めて、食い入るようにリップのコーナーを見つめる少女。
しきりに視線を動かしている。
嫌な予感がして少女からは死角になる棚の影に身を隠し観察していると、震えながらも素早くリップをポケットに忍ばせる現場を目撃した。
「なにしてる」
踵を返して店を出ようとする少女の手首を慌てて掴んで引き留める。
陽太の存在に気が付いた少女の顔から血の気が引き、一気に青ざめた。
自動ドアの向こうからこちらを伺っていたのだろう、女子学生の集団が蜘蛛の子を散らすようにバラバラな方向に走り去っていく。
「ご、ごめんなさい」
少女が絞り出すような声を出す。
掴んだ手首からは可哀そうなくらい震えが伝わり、眼鏡の奥の瞳には涙が浮かんでいる。
「……何もしないから、さっき盗った物を戻してきて」
素直に頷く少女の手首を離せば、言われた通り陳列棚に戻っていく。
無事に商品を戻したことを確認し、二人で何事もなかったかのように店を出た。
「ご迷惑をおかけしました」
店からやや離れたところで、少女が立ち止まって頭を下げる。
「それから、万引きを止めてもらってありがとうございます」
やはり、無理やり万引きをやらされていたらしい。
少女の顔には罪悪感が滲んでいる。
幼さの残る顔立ちは中学生くらいだろうか。
「その……、ちょっとした悪乗りで友達に頼まれちゃって。私、断れなくて……」
「本当に友達?」
見た目で判断するのはよくないかもしれないが、あの女子学生グループと少女は大分タイプが違う。
あちらは随分と派手な身なりだったが、対して少女はよく言えば控えめ、悪く言えば地味だった。
到底気が合う友人同士とは思えない。
「……はい」
案の定、少女の返事はどこか含みがある。
「仮に本当に友達だったとして、友人に犯罪行為をさせるような奴らとは関わらない方がいいと思うけど」
「そんなに簡単じゃないんです」
少女の表情が一層暗くなる。
また泣き出しそうな雰囲気に、陽太は内心焦っていた。
どうしたものかと辺りを見回すと、小さなテラスのある喫茶店が目にはいる。
「よかったら話しでも聞こうか? 聞き上手かはわからないけど、一人で抱え込むより楽になるかもしれないし」
喫茶店のテラスを指しながら提案してみる。
流石に今会ったばかりの少女と店内に入るのは気が引けるが、テラス席なら開放的だし何より外だ。
少女の心理的にも他に目があれば安心材料になるだろう。
なんて考えたが、そもそも初対面の女の子をお茶に誘うのはどうなのだろう。
ーー不審者か?
ーーこれって不審者認定されるのか?
急に自分の行いに不安になる。
拒否されるぐらいならいいが、通報されたらどうしよう。
そんな考えが頭を過る。
しかし、陽太の心配をよそに、少女は暫し思案するように黙った後、意外にもこの申し出を受け入れた。
「本当に友達だったんです」
テラス席に向かい合わせに座り、陽太の買ったジュースのカップを両手で包みながら、少女ーーメイはとつとつと話し始めた。
友達『だった』と彼女は言った。
「私、さっきの子たちの中の一人と友達になりました。似た者同士で気があって最近まで仲良くしてたんです。でも……いつの間にかその子はあのグループの女の子たちと仲良くするようになって。それだけなら良かったんですけど、だんだんとよくないことにも参加しだして。私、言ったんです。『あの子たちとはこれ以上付き合わないほうがいい』って。そうしたら……」
「目を付けられたってことか」
「クラスメイトもどことなく素っ気なくなって、あの子たちにはさっきみたいなことを迫られたりするようになりました。で、でもまだ一回も成功したことはなくて。本当です。さっきも止めてもらって、感謝してます」
「誰かに相談とかは?」
「誰にも……。ヨータさんが初めてです。こうして話を聞いてもらったの。両親には心配かけたくないし、先生に相談したことがバレたらと思うと怖くて……」
ますます強要が激しくなるかもしれないと考えたのだろう。
陽太もそう思う。
メイが置かれている状況はまさに。
『いじめ』
その単語が浮かんだ瞬間、脳内で映像がフラッシュバックする。
ゴミ箱に捨てられた上靴。
下駄箱の生ゴミ。
教科書の落書き。
机に置かれた花瓶の花。
見て見ぬふりをする担任。
影で笑うクラスメイト。
夜の踏切。
ーーあぁ、そうか。
「どうかしましたか?」
「……いや、なんでもないよ」
数秒ボーッとしてしまった陽太にメイが心配そうに声をかける。
「でも私、決めました。次からはきちんと今回のような誘いは断ります。断れないからって犯罪行為に手を染めていいわけじゃないですし、ヨータさんみたいに歩み寄ってくれる人もいるかもしれない。私はまだ一人じゃないんだってわかりました。だから、がんばります!」
メイの力強い表情に安心する。
この子はまだ大丈夫だ。
きっと、自分の力で解決できるはずだ。
ーー俺とは違って。
別れ際、メイからメッセージアプリのIDを渡された。
よかったら、また悩み相談でも聞いてほしいらしい。
顔認証でロックが解除されることと電話番号の登録しかわからないので、とりあえずIDの書かれたメモ用紙は受け取るだけ受け取った。
「連絡待ってます」
そう言って去っていくメイの後ろ姿を眺めながら、陽太は考える。
ーー俺はいじめられてたのか。
詳細は思い出せずとも、あの断片的な記憶だけで十分だ。
状況証拠が揃いすぎている。
ーーいじめられて、それに耐えられなくてあの踏切で自殺したのか。
そして、リャオの手で鬼に転生した。
こうして陽太は鬼になったのだ。
「……」
知りたいと思った。
自殺に至る経緯や決心をしたきっかけが確かにあったはすだ。
どんな過程を経て最悪の選択である自殺を選んだのか知りたい。
その為には人間だったころの自分を探さなくては。
鬼になって二日目、陽太は然るべき目的を胸に進み始めた。
横向きに取り付けられている看板が目立つので、道を歩きながらでも店の名前がよくわかる。
街路樹は少ないが、その代わりに玄関先やベランダに鉢植えの植物が多く見受けられた。
雑多な繁華街といった感じだ。
人通りも多く賑やかな通りを、目的もなく歩き続ける。
角が生えていること以外は人間とさして変らない鬼たちのせいか、見慣れぬ街並みでもそこまで違和感なく受け入れられる。
途中、ショーウィンドウに映る自分と目が合った。
他人の目を忘れてまじまじと全身を観察する。
服装で印象はガラリと変わるもので、学生証の自分とは別人のようだった。
「ん?」
ガラスに映る自分の後ろに見えた光景に違和感を覚えて振り返ると、道路を挟んだ向かえの店の前に四、五人の女子学生が集まっていた。
それだけなら珍しい光景でもないが、その中の一人が無理やり店内に押し込まれたように見えたのが妙に気になる。
気になって後をつけるように陽太も店の中に入ると、そこまで広くない店内ですぐに例の少女は見つかった。
店はどうやらドラックストアのようで、日用品などが陳列されている。
少女は化粧品コーナーの前に立っていた。
化粧品には詳しくないが、棚のディスプレイ的にブランド品なのだろう、綺麗に化粧をした鬼のモデルが写ったポスターが貼ってある。
少し背中を丸めて、食い入るようにリップのコーナーを見つめる少女。
しきりに視線を動かしている。
嫌な予感がして少女からは死角になる棚の影に身を隠し観察していると、震えながらも素早くリップをポケットに忍ばせる現場を目撃した。
「なにしてる」
踵を返して店を出ようとする少女の手首を慌てて掴んで引き留める。
陽太の存在に気が付いた少女の顔から血の気が引き、一気に青ざめた。
自動ドアの向こうからこちらを伺っていたのだろう、女子学生の集団が蜘蛛の子を散らすようにバラバラな方向に走り去っていく。
「ご、ごめんなさい」
少女が絞り出すような声を出す。
掴んだ手首からは可哀そうなくらい震えが伝わり、眼鏡の奥の瞳には涙が浮かんでいる。
「……何もしないから、さっき盗った物を戻してきて」
素直に頷く少女の手首を離せば、言われた通り陳列棚に戻っていく。
無事に商品を戻したことを確認し、二人で何事もなかったかのように店を出た。
「ご迷惑をおかけしました」
店からやや離れたところで、少女が立ち止まって頭を下げる。
「それから、万引きを止めてもらってありがとうございます」
やはり、無理やり万引きをやらされていたらしい。
少女の顔には罪悪感が滲んでいる。
幼さの残る顔立ちは中学生くらいだろうか。
「その……、ちょっとした悪乗りで友達に頼まれちゃって。私、断れなくて……」
「本当に友達?」
見た目で判断するのはよくないかもしれないが、あの女子学生グループと少女は大分タイプが違う。
あちらは随分と派手な身なりだったが、対して少女はよく言えば控えめ、悪く言えば地味だった。
到底気が合う友人同士とは思えない。
「……はい」
案の定、少女の返事はどこか含みがある。
「仮に本当に友達だったとして、友人に犯罪行為をさせるような奴らとは関わらない方がいいと思うけど」
「そんなに簡単じゃないんです」
少女の表情が一層暗くなる。
また泣き出しそうな雰囲気に、陽太は内心焦っていた。
どうしたものかと辺りを見回すと、小さなテラスのある喫茶店が目にはいる。
「よかったら話しでも聞こうか? 聞き上手かはわからないけど、一人で抱え込むより楽になるかもしれないし」
喫茶店のテラスを指しながら提案してみる。
流石に今会ったばかりの少女と店内に入るのは気が引けるが、テラス席なら開放的だし何より外だ。
少女の心理的にも他に目があれば安心材料になるだろう。
なんて考えたが、そもそも初対面の女の子をお茶に誘うのはどうなのだろう。
ーー不審者か?
ーーこれって不審者認定されるのか?
急に自分の行いに不安になる。
拒否されるぐらいならいいが、通報されたらどうしよう。
そんな考えが頭を過る。
しかし、陽太の心配をよそに、少女は暫し思案するように黙った後、意外にもこの申し出を受け入れた。
「本当に友達だったんです」
テラス席に向かい合わせに座り、陽太の買ったジュースのカップを両手で包みながら、少女ーーメイはとつとつと話し始めた。
友達『だった』と彼女は言った。
「私、さっきの子たちの中の一人と友達になりました。似た者同士で気があって最近まで仲良くしてたんです。でも……いつの間にかその子はあのグループの女の子たちと仲良くするようになって。それだけなら良かったんですけど、だんだんとよくないことにも参加しだして。私、言ったんです。『あの子たちとはこれ以上付き合わないほうがいい』って。そうしたら……」
「目を付けられたってことか」
「クラスメイトもどことなく素っ気なくなって、あの子たちにはさっきみたいなことを迫られたりするようになりました。で、でもまだ一回も成功したことはなくて。本当です。さっきも止めてもらって、感謝してます」
「誰かに相談とかは?」
「誰にも……。ヨータさんが初めてです。こうして話を聞いてもらったの。両親には心配かけたくないし、先生に相談したことがバレたらと思うと怖くて……」
ますます強要が激しくなるかもしれないと考えたのだろう。
陽太もそう思う。
メイが置かれている状況はまさに。
『いじめ』
その単語が浮かんだ瞬間、脳内で映像がフラッシュバックする。
ゴミ箱に捨てられた上靴。
下駄箱の生ゴミ。
教科書の落書き。
机に置かれた花瓶の花。
見て見ぬふりをする担任。
影で笑うクラスメイト。
夜の踏切。
ーーあぁ、そうか。
「どうかしましたか?」
「……いや、なんでもないよ」
数秒ボーッとしてしまった陽太にメイが心配そうに声をかける。
「でも私、決めました。次からはきちんと今回のような誘いは断ります。断れないからって犯罪行為に手を染めていいわけじゃないですし、ヨータさんみたいに歩み寄ってくれる人もいるかもしれない。私はまだ一人じゃないんだってわかりました。だから、がんばります!」
メイの力強い表情に安心する。
この子はまだ大丈夫だ。
きっと、自分の力で解決できるはずだ。
ーー俺とは違って。
別れ際、メイからメッセージアプリのIDを渡された。
よかったら、また悩み相談でも聞いてほしいらしい。
顔認証でロックが解除されることと電話番号の登録しかわからないので、とりあえずIDの書かれたメモ用紙は受け取るだけ受け取った。
「連絡待ってます」
そう言って去っていくメイの後ろ姿を眺めながら、陽太は考える。
ーー俺はいじめられてたのか。
詳細は思い出せずとも、あの断片的な記憶だけで十分だ。
状況証拠が揃いすぎている。
ーーいじめられて、それに耐えられなくてあの踏切で自殺したのか。
そして、リャオの手で鬼に転生した。
こうして陽太は鬼になったのだ。
「……」
知りたいと思った。
自殺に至る経緯や決心をしたきっかけが確かにあったはすだ。
どんな過程を経て最悪の選択である自殺を選んだのか知りたい。
その為には人間だったころの自分を探さなくては。
鬼になって二日目、陽太は然るべき目的を胸に進み始めた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生しても山あり谷あり!
tukisirokou
ファンタジー
「転生前も山あり谷ありの人生だったのに転生しても山あり谷ありの人生なんて!!」
兎にも角にも今世は
“おばあちゃんになったら縁側で日向ぼっこしながら猫とたわむる!”
を最終目標に主人公が行く先々の困難を負けずに頑張る物語・・・?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
転生王子はダラけたい
朝比奈 和
ファンタジー
大学生の俺、一ノ瀬陽翔(いちのせ はると)が転生したのは、小さな王国グレスハートの末っ子王子、フィル・グレスハートだった。
束縛だらけだった前世、今世では好きなペットをモフモフしながら、ダラけて自由に生きるんだ!
と思ったのだが……召喚獣に精霊に鉱石に魔獣に、この世界のことを知れば知るほどトラブル発生で悪目立ち!
ぐーたら生活したいのに、全然出来ないんだけどっ!
ダラけたいのにダラけられない、フィルの物語は始まったばかり!
※2016年11月。第1巻
2017年 4月。第2巻
2017年 9月。第3巻
2017年12月。第4巻
2018年 3月。第5巻
2018年 8月。第6巻
2018年12月。第7巻
2019年 5月。第8巻
2019年10月。第9巻
2020年 6月。第10巻
2020年12月。第11巻 出版しました。
PNもエリン改め、朝比奈 和(あさひな なごむ)となります。
投稿継続中です。よろしくお願いします!
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第1巻発売です!】
早ければ、電子書籍版は2/18から販売開始、紙書籍は2/19に店頭に並ぶことと思います。
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
前世を思い出しました。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
棚から現ナマ
恋愛
前世を思い出したフィオナは、今までの自分の所業に、恥ずかしすぎて身もだえてしまう。自分は痛い女だったのだ。いままでの黒歴史から目を背けたい。黒歴史を思い出したくない。黒歴史関係の人々と接触したくない。
これからは、まっとうに地味に生きていきたいの。
それなのに、王子様や公爵令嬢、王子の側近と今まで迷惑をかけてきた人たちが向こうからやって来る。何でぇ?ほっといて下さい。お願いします。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に来ちゃったよ!?
いがむり
ファンタジー
235番……それが彼女の名前。記憶喪失の17歳で沢山の子どもたちと共にファクトリーと呼ばれるところで楽しく暮らしていた。
しかし、現在森の中。
「とにきゃく、こころこぉ?」
から始まる異世界ストーリー 。
主人公は可愛いです!
もふもふだってあります!!
語彙力は………………無いかもしれない…。
とにかく、異世界ファンタジー開幕です!
※不定期投稿です…本当に。
※誤字・脱字があればお知らせ下さい
(※印は鬱表現ありです)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる