ホラー短編集

Kuroha

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ベビーカー

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 僕が中学生だった頃、僕は学習塾に通っていました。時間帯も夜で、8時から10時のときが多かったように記憶しています。


 その日は、僕はいつものように塾へと向かっていました。向かう途中にこじんまりとした公園があるのですが、この8時の段階では街灯に照らされるこの公園は、特に変わった様子もなく、僕は自転車のギアを上げ、大通りにでると、塾へとまっすぐ向かっていきました。




 授業が終わりいつも通りの10時前、僕は友達と帰ろうとしたのですが、いつも一緒に帰っている高樹くんはこのとき風邪で休んでいたので、僕は一人で帰ることになりました。




 大通りを抜け、脇道に入ってしばらく行ったところに行きに通ったあの公園があるのですが、何かさっきと違います。





 公園の脇にベビーカーが止められていたのです。ベビーカーに赤ちゃんはいません。付近に人の気配はなく、公園の中にも誰もいません。
 ベビーカーの中を覗こうにも、このときは何やら恐怖心がこみ上げてきて、急いで家に帰りました。






 果たして、ベビーカーの持ち主は何処へ行ってしまったのか。はたまたこんな時間に出歩いて何をする目的だったのか。


 果たして、赤ちゃんは無事なのでしょうか。
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