亜玖海

日野真琴

「身体なんてただの器なのだから。」

1992年夏休み。
母親がか細い両手で僕の首をギュッと
締め付けてきた。そしてこの言葉を
最後に聞いた僕は10歳の幕を閉じ、
死んでしまった。

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