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06-【ダメ見本】生ハメはマナー違反です。
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どうしよう。さっきよりも、すごいどきどきする。
心臓じゃない。心臓よりももっと奥。胃の裏あたりらへんの、よくわからないところがどきどきしてる。
大悟の目を見なければ、このどきどきも治まると思ったのに……だめだ。こうして顔を伏せていてさえ、大悟の視線を強く感じた。
ガン見しすぎだっつーの、ばか……。
甘くて痒い感覚に浸されかけて、直後に、いやいやと首を振ってソレを追い払う。
照れてる場合じゃないから。もう俺の身体、限界だから。
四本も指を咥えたアナルはひくひくと断続的に指を締めつけてるし、締めつけられてるその指はアナルの痺れが伝染したみたいに指先まで疼いてる。
熱くて腫れぼったくてまったく物足りていないその奥は、もう指先は掠めないのかと不満げで、頭のなかでは『早く早く』とその言葉ばかりが空回りしていた。
アナルに痛みはない。これなら大丈夫だ。早く次のステップに。大悟のペニスを……早く、早く。
身体の欲求につられて急くばかりの気持ちをなんとか堪えて、次の準備を進めていった。
三本の指はそのままに追加した指だけを引き抜く。濡れた手はタオルで拭いた。
そのタオルを握り締めたままソファーに腕をかけ、立ちあがろうと膝を立てる。でも、アナルが指で塞がれているせいか、体重移動がままならず、どうにも立ちあがることができない。
まいった。いまこの指を抜けば、多めに挿れたローションが無駄になる。大悟のペニスサイズを思えば、それは避けたい事態だった。
どうしようと途方に暮れて、つい顔をあげたら、当然のように大悟と目が合った。
相変わらず強く鋭い視線で、真っ直ぐ俺だけを見つめてくる。その瞳が、もの問いたげに眇められた。どうも動きをとめたままでいる俺を不審に思ったらしい。
でも、聞かれたわけでもないのに、言えるわけがない。準備万端整っていよいよだっていうのに、どうすることもできずに立ち往生してるだなんて。
改めて考えると間抜けな現状に大悟から顔を逸らし、仕方がないとローションに諦めをつけていたら、いきなり大悟にソファーに着いたままでいた手首を掴まれた。
「……え? わっ」
そのままグイと引かれて腰が浮き、浮いた腰を抱き寄せられて、あれよあれよという間に大悟の膝の上へと引きあげられる。
ま、跨っちゃった。
当座の望みは叶ったはずなのに、一気に詰まった距離に戸惑った。
だって、さっきと違う。
二人とも上半身はまだ服を着たままだけど、下半身は何も身につけていないんだ。さきほど服越しに感じた大悟の太腿が、いまは遮るものもなく肌と肌とで触れ合っていた。
過敏になっているのか、静電気でも帯びたみたいな細かな刺激が、触れ合う肌の表面をぴりりと走った。思わず腰を浮かせて膝立ちになると、指を三本呑みこんだままのアナルからローションがとろりと滴っていく。
「あ、あ」
粘度の高い液体がアナルの内側を伝って滑り降り、指のあいだをゆっくりと抜けていった。その感触が、まるで濡れた舌に辿られたみたいでいっそう切なくなってしまう。
「は、ふ」
熱くなりすぎた呼気が不規則にこぼれ出た。
無理だ。これ以上は耐えられない。
膝立ちのまま大悟に寄りかかり、自由なほうの手で大悟のペニスを探る。亀頭の位置を確かめ、アナルを塞いでいた指をそっと抜くと、ぽたぽたと零れたローションが大悟のペニスを濡らしていった。
指を失い寂しくなったアナルに、濡れた手も添え包み支えた大悟のペニスをあてがうと、すでに閉じようとしていたアナルが大悟の亀頭に吸いついて、その先端をひくりひくりとゆるく食む。
うあ、なんてやらしい動きをするんだ。
意識してしてるわけじゃない。あそこが勝手になってるだけで、俺が食べてるわけじゃないから。
口にしようとしたそんな言い訳が、この身のやらしさをさらに露呈するだけだと気がついて、慌てて口を噤む。だけど、言い訳をやめたところでアナルの動きはとまらない。
そもそも、親友を脱がしてフェラして跨ってるんだ。やらしい身体も、やらしい俺も、いまさらだ。
そんな体面よりも、いまはこっちが先だと、大悟の首に片腕をまわして少しずつ身体を沈めていく。硬いペニスが柔らかいアナルをゆうるりと押し開いていくのがはっきりとわかった。
「あ、あぁ」
亀頭に押しあげられ、アナルの奥でちゅぷりと揺れたローションの感触に、大悟の肩口に伏せていた頭の芯が熱く熱く煮えていく。
待っていた。これだ。この瞬間を、ずっとずっと待っていた。
早くすべてを呑み込みたい。奥の奥まで満たされたい。
身体の奥からあがる声に、そんなに急くなと言い聞かせる。
やっぱり大きい。
拡張とローションのおかげで痛みはないけど、未体験の圧迫感に気圧される。
いいか。存分に楽しみたいなら、慎重に、ゆっくりとだ。
そう自分に言い聞かせながら、大きく丸い亀頭を飲み込んでいった。
その異変に気がついたのは、張り出したカリを通り過ぎ、その首元をアナルのふちが包み込んだときだった。
いつもと感じが違う。括れがリアルすぎる。これって……。
「ああっ。ご、ごめんっ、俺っ」
失敗した。やらかした。大悟にゴムつけてやるの、忘れてた。
いつもだったらこんな失敗はしない。今日だってバッグのポケットに入れてあったのに、なんでこんな大事なことを。
相手が大悟で、警戒心が薄れてた? それとも、熟れすぎた自分の身体に気をとられ過ぎたか?
「あの、ちゃんとなか、キレイにしてあるし。俺、病気持ってないから」
大悟にはすでに何もかもを知られてる。これ以上知られて困ることは何もない。
だから、安心してほしくてそう口にした。実際、その通りだ。
セーフセックスには常に気を配ってきたし、茂兄とだってゴムなしでしたことなんかない。男漁りのあとには必ず検査を受けてるし、前回の結果が陰性だったのは確認済みだった。
とりあえず仕切り直しだな。いまからでもゴムはしたほうがいい。
大悟の首にまわしていた腕で身体を支え、亀頭を呑み込んでいたアナルをそっと引きあげた。
「あ、あっ」
カリにひっかかったアナルが内側から捲られる。その体感に声をあげてしまいながらもペニスを抜こうとしていると、大きな手に腰をがしりと掴まれた。
「え。あ、だ、だめだって。ゴムしないと、大悟が」
大悟の両手に固定されてしまった俺の腰は、浮かそうにもまったく動かせない。
ゴムなしでのアナルセックスは、基本推奨されない。いくら互いが健康体でも、どんなにアナルをきれいにしていても、たとえ万全のマッサージで出血の心配がなかったとしてもだ。ゴムなしのアナルセックスは安全とは言いきれないんだ。
この場合は、挿入する側がよりハイリスクになる。
大悟を守りたくてやり直そうとしてるのに、カリにアナルが捲きついたまま揺るぎない力で固定され、俺にはどうすることもできなかった。
「……あっ……」
蛇の生殺しのようなこの状態に反応したのは……亀頭の先端があたる、アナルの浅い内側だ。
「あ、あ、うそ……」
意識したのが悪かったのか、何度もそこがひくついて、そのたびに亀頭の丸い形を教えられる。アナルの動きに合わせて、なかのローションがちゅぷちゅぷと跳ね、その小さな音が腰の奥で鈍く響いた。
さっきの、食むだなんて生易しいものじゃない。大悟のペニスを、俺のアナルがしゃぶってる……。
目には見えないはずのその場面が、まるで目の前で見ているようなアングルとなって俺の脳内で繰り広げられる。やたらとやらしいその想像に耳までがカッと熱くなった。
俺がそんなやらしい妄想に気をとられてるあいだに、大悟の大きな手が掴んでいた俺の腰をゆっくりと引き下ろしていく。
「え、あっ、待ってっ。待って、大悟っ」
俺の制止も虚しく、大悟のペニスの先端は、いまだしゃぶるようにひくついているそこを割り拓き、アナルのさらに奥へと入り込んでいった。
心臓じゃない。心臓よりももっと奥。胃の裏あたりらへんの、よくわからないところがどきどきしてる。
大悟の目を見なければ、このどきどきも治まると思ったのに……だめだ。こうして顔を伏せていてさえ、大悟の視線を強く感じた。
ガン見しすぎだっつーの、ばか……。
甘くて痒い感覚に浸されかけて、直後に、いやいやと首を振ってソレを追い払う。
照れてる場合じゃないから。もう俺の身体、限界だから。
四本も指を咥えたアナルはひくひくと断続的に指を締めつけてるし、締めつけられてるその指はアナルの痺れが伝染したみたいに指先まで疼いてる。
熱くて腫れぼったくてまったく物足りていないその奥は、もう指先は掠めないのかと不満げで、頭のなかでは『早く早く』とその言葉ばかりが空回りしていた。
アナルに痛みはない。これなら大丈夫だ。早く次のステップに。大悟のペニスを……早く、早く。
身体の欲求につられて急くばかりの気持ちをなんとか堪えて、次の準備を進めていった。
三本の指はそのままに追加した指だけを引き抜く。濡れた手はタオルで拭いた。
そのタオルを握り締めたままソファーに腕をかけ、立ちあがろうと膝を立てる。でも、アナルが指で塞がれているせいか、体重移動がままならず、どうにも立ちあがることができない。
まいった。いまこの指を抜けば、多めに挿れたローションが無駄になる。大悟のペニスサイズを思えば、それは避けたい事態だった。
どうしようと途方に暮れて、つい顔をあげたら、当然のように大悟と目が合った。
相変わらず強く鋭い視線で、真っ直ぐ俺だけを見つめてくる。その瞳が、もの問いたげに眇められた。どうも動きをとめたままでいる俺を不審に思ったらしい。
でも、聞かれたわけでもないのに、言えるわけがない。準備万端整っていよいよだっていうのに、どうすることもできずに立ち往生してるだなんて。
改めて考えると間抜けな現状に大悟から顔を逸らし、仕方がないとローションに諦めをつけていたら、いきなり大悟にソファーに着いたままでいた手首を掴まれた。
「……え? わっ」
そのままグイと引かれて腰が浮き、浮いた腰を抱き寄せられて、あれよあれよという間に大悟の膝の上へと引きあげられる。
ま、跨っちゃった。
当座の望みは叶ったはずなのに、一気に詰まった距離に戸惑った。
だって、さっきと違う。
二人とも上半身はまだ服を着たままだけど、下半身は何も身につけていないんだ。さきほど服越しに感じた大悟の太腿が、いまは遮るものもなく肌と肌とで触れ合っていた。
過敏になっているのか、静電気でも帯びたみたいな細かな刺激が、触れ合う肌の表面をぴりりと走った。思わず腰を浮かせて膝立ちになると、指を三本呑みこんだままのアナルからローションがとろりと滴っていく。
「あ、あ」
粘度の高い液体がアナルの内側を伝って滑り降り、指のあいだをゆっくりと抜けていった。その感触が、まるで濡れた舌に辿られたみたいでいっそう切なくなってしまう。
「は、ふ」
熱くなりすぎた呼気が不規則にこぼれ出た。
無理だ。これ以上は耐えられない。
膝立ちのまま大悟に寄りかかり、自由なほうの手で大悟のペニスを探る。亀頭の位置を確かめ、アナルを塞いでいた指をそっと抜くと、ぽたぽたと零れたローションが大悟のペニスを濡らしていった。
指を失い寂しくなったアナルに、濡れた手も添え包み支えた大悟のペニスをあてがうと、すでに閉じようとしていたアナルが大悟の亀頭に吸いついて、その先端をひくりひくりとゆるく食む。
うあ、なんてやらしい動きをするんだ。
意識してしてるわけじゃない。あそこが勝手になってるだけで、俺が食べてるわけじゃないから。
口にしようとしたそんな言い訳が、この身のやらしさをさらに露呈するだけだと気がついて、慌てて口を噤む。だけど、言い訳をやめたところでアナルの動きはとまらない。
そもそも、親友を脱がしてフェラして跨ってるんだ。やらしい身体も、やらしい俺も、いまさらだ。
そんな体面よりも、いまはこっちが先だと、大悟の首に片腕をまわして少しずつ身体を沈めていく。硬いペニスが柔らかいアナルをゆうるりと押し開いていくのがはっきりとわかった。
「あ、あぁ」
亀頭に押しあげられ、アナルの奥でちゅぷりと揺れたローションの感触に、大悟の肩口に伏せていた頭の芯が熱く熱く煮えていく。
待っていた。これだ。この瞬間を、ずっとずっと待っていた。
早くすべてを呑み込みたい。奥の奥まで満たされたい。
身体の奥からあがる声に、そんなに急くなと言い聞かせる。
やっぱり大きい。
拡張とローションのおかげで痛みはないけど、未体験の圧迫感に気圧される。
いいか。存分に楽しみたいなら、慎重に、ゆっくりとだ。
そう自分に言い聞かせながら、大きく丸い亀頭を飲み込んでいった。
その異変に気がついたのは、張り出したカリを通り過ぎ、その首元をアナルのふちが包み込んだときだった。
いつもと感じが違う。括れがリアルすぎる。これって……。
「ああっ。ご、ごめんっ、俺っ」
失敗した。やらかした。大悟にゴムつけてやるの、忘れてた。
いつもだったらこんな失敗はしない。今日だってバッグのポケットに入れてあったのに、なんでこんな大事なことを。
相手が大悟で、警戒心が薄れてた? それとも、熟れすぎた自分の身体に気をとられ過ぎたか?
「あの、ちゃんとなか、キレイにしてあるし。俺、病気持ってないから」
大悟にはすでに何もかもを知られてる。これ以上知られて困ることは何もない。
だから、安心してほしくてそう口にした。実際、その通りだ。
セーフセックスには常に気を配ってきたし、茂兄とだってゴムなしでしたことなんかない。男漁りのあとには必ず検査を受けてるし、前回の結果が陰性だったのは確認済みだった。
とりあえず仕切り直しだな。いまからでもゴムはしたほうがいい。
大悟の首にまわしていた腕で身体を支え、亀頭を呑み込んでいたアナルをそっと引きあげた。
「あ、あっ」
カリにひっかかったアナルが内側から捲られる。その体感に声をあげてしまいながらもペニスを抜こうとしていると、大きな手に腰をがしりと掴まれた。
「え。あ、だ、だめだって。ゴムしないと、大悟が」
大悟の両手に固定されてしまった俺の腰は、浮かそうにもまったく動かせない。
ゴムなしでのアナルセックスは、基本推奨されない。いくら互いが健康体でも、どんなにアナルをきれいにしていても、たとえ万全のマッサージで出血の心配がなかったとしてもだ。ゴムなしのアナルセックスは安全とは言いきれないんだ。
この場合は、挿入する側がよりハイリスクになる。
大悟を守りたくてやり直そうとしてるのに、カリにアナルが捲きついたまま揺るぎない力で固定され、俺にはどうすることもできなかった。
「……あっ……」
蛇の生殺しのようなこの状態に反応したのは……亀頭の先端があたる、アナルの浅い内側だ。
「あ、あ、うそ……」
意識したのが悪かったのか、何度もそこがひくついて、そのたびに亀頭の丸い形を教えられる。アナルの動きに合わせて、なかのローションがちゅぷちゅぷと跳ね、その小さな音が腰の奥で鈍く響いた。
さっきの、食むだなんて生易しいものじゃない。大悟のペニスを、俺のアナルがしゃぶってる……。
目には見えないはずのその場面が、まるで目の前で見ているようなアングルとなって俺の脳内で繰り広げられる。やたらとやらしいその想像に耳までがカッと熱くなった。
俺がそんなやらしい妄想に気をとられてるあいだに、大悟の大きな手が掴んでいた俺の腰をゆっくりと引き下ろしていく。
「え、あっ、待ってっ。待って、大悟っ」
俺の制止も虚しく、大悟のペニスの先端は、いまだしゃぶるようにひくついているそこを割り拓き、アナルのさらに奥へと入り込んでいった。
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