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番外編4 至上の幸せ――多感な莉子SIDE
#EX04-27.仲間たち
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待ち合わせ場所に行けばもう、みんなの姿があった。……懐かしい! 何年ぶりだろう……!
「やーん。もう、すっかりみんな元気そうでー!」
きゃーきゃー高い声をあげ、手を取り合ってしまう。あっちゃんも、いーたんも、しおたんも、みんなみんな……変わらない! ちょっとほっぺが丸くなった感じの子はいれど、みんな――変わらない!
「あれーれーこは?」
とわたしが周囲を見回せば、改札の向こうから令子(れいこ)がやってきた。ところが、彼女は派手にすっころんだ。受け身の取り方も慣れたもので――心配するというよりも、やっぱりな、という反応だ。――令子は昔からドジっ子で、転ぶことも水たまりに足を突っ込むこともしょっちゅうで。今日が晴天でなければどうなっていたことやら。
「やーんみんなー。久しぶりー。会えて超嬉しいー!」
ややふっくらしたからだをふるわせ、みんなに手を振り、手を握り合う令子の姿を見て、なんだか安堵のようななにかが湧いてくる。
「みんな集まったみたいだから、……行きましょうか」
こういうときに、仕切るのはわたしだ。全員集まったのを見届けて、喋りながら、改札前から、店のほうへと移動する。
大学の同級生と久々に集まっている。わたしたちは、滝沢(たきざわ)ゼミのメンバーで、主にわたしが幹事の仕事を行っていた。……が、卒業してからのあれやこれやで、なかなか集まれず。勿論みんなの結婚式で会うことはあれど、こうして改めてみんなで集まるのは何年ぶり……五年ぶりだろうか?
「ああーっ滝沢先生ーっ。お元気そうでー!」
店に入ると、滝沢教授は先に席についていた。水をぐびぐびと飲み、
「やあみなさん。久しぶりだね。元気そうで――なによりだ」
人間は、ある程度年齢を重ねると、時が止まってしまうのかもしれない。荒木飛呂彦然り。Gackt然り。わたしが十代の頃と変わらない容貌を保つ滝沢教授は、わたしたちに変わらない笑顔を振るまってくれた。
* * *
「滝沢先生。学生にギャルっているんですか?」
「いるにはいるね。奇抜な髪型で派手な色合いの服を着る若者が」
「まさかそういう若者が、滝沢ゼミを選んだりするんですか? 超厳しいって有名な滝沢ゼミを……」
わたしたちもまたその厳しい試練を潜り抜けてきたメンバーだ。滝沢教授。熱心に生徒の指導に当たりながらも、精力的な研究活動を続け、年に二~三本論文を執筆する。
初めて書いた論文なんて、みんなEやF評価で真っ赤っ赤に赤入れがされて。あまりの事態に落ち込むことすら出来なかった。頑張っても頑張っても、最終的にわたしはC評価しか貰えず、自分には研究が向いていない――と結論するに至った。
学内外で滝沢教授は厳しいと有名なひとなのだが。一般向けに、その斬新な思想をかみ砕いた著書も多数出版しており。そのネームバリューもあってか、滝沢ゼミに果敢に挑む若者が後を絶たない。されど、……滝沢教授は先ず、授業の段階で選別をするから……講義中に携帯をいじる者が現れれば、静かにそのひとを追い出す。勿論その生徒のことを滝沢教授は記憶しており、その後彼が、滝沢教授の授業を受講することなど、起こりえない。
「正直に言うと、ギャルがぼくの授業を受講することに、驚きはしたが……話してみると案外普通の若者だね。人間を外見だけで判断してはならないと、つくづく実感するね……」
「はーそうなんですね。時代ですねえ……。ギャルなんて、絶滅危惧種だと思っていたのに……」
「ああそうだ、滝沢先生。歌手の水品(みずしな)佐奈(さな)って学校だとどんな感じですか?」
「――やはり、遠目に見て違うね。オーラがある。その辺を歩くだけで空気が変わる。……彼女は天賦の才を持っているのだと思うよ」
地味で落ち着いた印象の、滝沢教授が言うだなんて相当なんだと思う。やっぱり芸能人は、オーラが違うんだなと。
水品佐奈とは、大学在学中の歌手だ。驚いたことに、自分で作詞作曲編曲まで出来る、一流のシンガーソングライターだ。十代の頃から創作をしており、自作の動画を投稿したのがきっかけで、芸能界入りを果たしたんだとか。わたしの出身大学在学中でなければ、知らない存在だったかもしれないが、いや、最近ではメディア露出もじわじわと増えだし、『知る人ぞ知る』な存在だったはずが、わたしの周りでも人気が高まっている。
「そうかー水品佐奈がいるんだ。すごいですね!」
この手の話題に疎い令子が乗ってくる。「そんなに……すごいんですか? 水品佐奈って……」
「すごいもなにも最近はもう、テレビつければ必ず彼女の歌が流れてるじゃない! すごい勢いだよね! 飛ぶ鳥を落とす勢いってこういうことを言うんだよね!」
「水品佐奈目当てで大学入る学生も多いんだって」
「へえー……」
「わたし、洋楽派だったけれど、水品佐奈ってなにか違うよ。ちゃんと、洋楽派、JPOPにも聴けるように、カスタマイズしているのがよく分かる……」と口を挟むわたし。「実験的な、洋楽的アルバムも作っているし、そう、わたしあのアルバムで虜になったの……」
「『The dead and the dog, sorrow...』だっけ?」この手の話題に目のないいーたんは、「わたしもあれ聴いて驚いたよ。ああいう路線もいけるんだってね。彼女の魅力ってああいう、捉えどころのないものを提供出来るところにあるのかもねー。洋楽しか聴かないってタイプの層にも、彼女は人気だもんねー」
「でも、忙しすぎて大学通う暇なんてないんじゃない?」
「それが、そうでもないようだよ」と滝沢教授は語る。傍から見れば、女子学生を誑かす大学教授ウハウハ、な構図、かもしれない。「ライブは、大学の休み期間中に行っているようだし、何より、彼女は優秀だ。普通の人間の倍以上の速度で仕事が出来るんだね。大学で学んだことを創作活動にも生かしているようだよ……」
「喜ばしいことですよね」とカシスオレンジ入りのグラスを傾けるあっちゃん。「そうやって水品佐奈が売れれば、うちの大学の知名度もあがる。ファンは喜ぶ。水品佐奈も伸びる。……ウィンウィンの関係じゃないですか」
「決して無理のない範囲で、彼女の活動をサポートしていこうと、ぼくたちも考えているよ……」
「――あ。先生そうだ。柱谷教授お元気にされてます?」
そうして、話題がどんどん転がっていく。ころころと笑い……よく飲み、よく食べ。場所をファミリーレストランに移しても、わたしたちはパフェにがっつきながら、飽きることなく、喋り続けていた。
* * *
「ただいまー」
「おかえりー」
帰宅すると、課長はひとりで本を読んでいるようだった。ドストエフスキーの『罪と罰』。そういう、どす黒い本を読める辺りも、実はわたしは好きだったりする。わたしが近づくと彼は本を下に置き、
「……飲み会、どうだった?」
「楽しかったよ」んー、とわたしは彼のうえにまたがると、彼の首筋の匂いを嗅ぎ、「ちょっと充電ー」
「いいよいいよ」と課長の笑う気配。彼の手がわたしの髪を撫で、「おれたちって、コンセントみたいなもんだもんなぁ。アウトがおれで、インが莉子」
「ああそうだ。結婚式のお話してきたよ。みんな喜んで出席してくれるって。滝沢教授も大丈夫そう。みんな元気にしてたよー」
「そっかそっか。莉子が元気ならおれも嬉しい」
「仲間ってやっぱ特別だよね。時間も距離も隔たれていたみんなが、会えばたちまち、時間を巻き戻せる。青春の輝きが目の前に広がる。……年を重ねるって悪いことばかりじゃないな、って思って……。そういう仲間がいること自体、幸せなんだな、って……」
「大人になるとなかなか新しい友達作るの難しいからさぁ。特に女のひとはさぁ」とわたしの頬を片手で包む課長は、「紅城くんのときもそうなんだけど、人生ってタイミングがあるからね。このときを逃しちゃ絶対駄目だ、ってタイミング……。その流れに乗っかることが人生の面白味だとおれは思うよ」
久々だったから不安もあったけれど、みんな、明るく接してくれて、こころがほぐれた。離れていても――友達なんだと。
たとえ、この先どんなことがあろうとも、わたしはこの気持ちを大切にしたい――。このとき、分かり合えた貴重なひとときを大事にしたい、と改めて思った。
*
「やーん。もう、すっかりみんな元気そうでー!」
きゃーきゃー高い声をあげ、手を取り合ってしまう。あっちゃんも、いーたんも、しおたんも、みんなみんな……変わらない! ちょっとほっぺが丸くなった感じの子はいれど、みんな――変わらない!
「あれーれーこは?」
とわたしが周囲を見回せば、改札の向こうから令子(れいこ)がやってきた。ところが、彼女は派手にすっころんだ。受け身の取り方も慣れたもので――心配するというよりも、やっぱりな、という反応だ。――令子は昔からドジっ子で、転ぶことも水たまりに足を突っ込むこともしょっちゅうで。今日が晴天でなければどうなっていたことやら。
「やーんみんなー。久しぶりー。会えて超嬉しいー!」
ややふっくらしたからだをふるわせ、みんなに手を振り、手を握り合う令子の姿を見て、なんだか安堵のようななにかが湧いてくる。
「みんな集まったみたいだから、……行きましょうか」
こういうときに、仕切るのはわたしだ。全員集まったのを見届けて、喋りながら、改札前から、店のほうへと移動する。
大学の同級生と久々に集まっている。わたしたちは、滝沢(たきざわ)ゼミのメンバーで、主にわたしが幹事の仕事を行っていた。……が、卒業してからのあれやこれやで、なかなか集まれず。勿論みんなの結婚式で会うことはあれど、こうして改めてみんなで集まるのは何年ぶり……五年ぶりだろうか?
「ああーっ滝沢先生ーっ。お元気そうでー!」
店に入ると、滝沢教授は先に席についていた。水をぐびぐびと飲み、
「やあみなさん。久しぶりだね。元気そうで――なによりだ」
人間は、ある程度年齢を重ねると、時が止まってしまうのかもしれない。荒木飛呂彦然り。Gackt然り。わたしが十代の頃と変わらない容貌を保つ滝沢教授は、わたしたちに変わらない笑顔を振るまってくれた。
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「滝沢先生。学生にギャルっているんですか?」
「いるにはいるね。奇抜な髪型で派手な色合いの服を着る若者が」
「まさかそういう若者が、滝沢ゼミを選んだりするんですか? 超厳しいって有名な滝沢ゼミを……」
わたしたちもまたその厳しい試練を潜り抜けてきたメンバーだ。滝沢教授。熱心に生徒の指導に当たりながらも、精力的な研究活動を続け、年に二~三本論文を執筆する。
初めて書いた論文なんて、みんなEやF評価で真っ赤っ赤に赤入れがされて。あまりの事態に落ち込むことすら出来なかった。頑張っても頑張っても、最終的にわたしはC評価しか貰えず、自分には研究が向いていない――と結論するに至った。
学内外で滝沢教授は厳しいと有名なひとなのだが。一般向けに、その斬新な思想をかみ砕いた著書も多数出版しており。そのネームバリューもあってか、滝沢ゼミに果敢に挑む若者が後を絶たない。されど、……滝沢教授は先ず、授業の段階で選別をするから……講義中に携帯をいじる者が現れれば、静かにそのひとを追い出す。勿論その生徒のことを滝沢教授は記憶しており、その後彼が、滝沢教授の授業を受講することなど、起こりえない。
「正直に言うと、ギャルがぼくの授業を受講することに、驚きはしたが……話してみると案外普通の若者だね。人間を外見だけで判断してはならないと、つくづく実感するね……」
「はーそうなんですね。時代ですねえ……。ギャルなんて、絶滅危惧種だと思っていたのに……」
「ああそうだ、滝沢先生。歌手の水品(みずしな)佐奈(さな)って学校だとどんな感じですか?」
「――やはり、遠目に見て違うね。オーラがある。その辺を歩くだけで空気が変わる。……彼女は天賦の才を持っているのだと思うよ」
地味で落ち着いた印象の、滝沢教授が言うだなんて相当なんだと思う。やっぱり芸能人は、オーラが違うんだなと。
水品佐奈とは、大学在学中の歌手だ。驚いたことに、自分で作詞作曲編曲まで出来る、一流のシンガーソングライターだ。十代の頃から創作をしており、自作の動画を投稿したのがきっかけで、芸能界入りを果たしたんだとか。わたしの出身大学在学中でなければ、知らない存在だったかもしれないが、いや、最近ではメディア露出もじわじわと増えだし、『知る人ぞ知る』な存在だったはずが、わたしの周りでも人気が高まっている。
「そうかー水品佐奈がいるんだ。すごいですね!」
この手の話題に疎い令子が乗ってくる。「そんなに……すごいんですか? 水品佐奈って……」
「すごいもなにも最近はもう、テレビつければ必ず彼女の歌が流れてるじゃない! すごい勢いだよね! 飛ぶ鳥を落とす勢いってこういうことを言うんだよね!」
「水品佐奈目当てで大学入る学生も多いんだって」
「へえー……」
「わたし、洋楽派だったけれど、水品佐奈ってなにか違うよ。ちゃんと、洋楽派、JPOPにも聴けるように、カスタマイズしているのがよく分かる……」と口を挟むわたし。「実験的な、洋楽的アルバムも作っているし、そう、わたしあのアルバムで虜になったの……」
「『The dead and the dog, sorrow...』だっけ?」この手の話題に目のないいーたんは、「わたしもあれ聴いて驚いたよ。ああいう路線もいけるんだってね。彼女の魅力ってああいう、捉えどころのないものを提供出来るところにあるのかもねー。洋楽しか聴かないってタイプの層にも、彼女は人気だもんねー」
「でも、忙しすぎて大学通う暇なんてないんじゃない?」
「それが、そうでもないようだよ」と滝沢教授は語る。傍から見れば、女子学生を誑かす大学教授ウハウハ、な構図、かもしれない。「ライブは、大学の休み期間中に行っているようだし、何より、彼女は優秀だ。普通の人間の倍以上の速度で仕事が出来るんだね。大学で学んだことを創作活動にも生かしているようだよ……」
「喜ばしいことですよね」とカシスオレンジ入りのグラスを傾けるあっちゃん。「そうやって水品佐奈が売れれば、うちの大学の知名度もあがる。ファンは喜ぶ。水品佐奈も伸びる。……ウィンウィンの関係じゃないですか」
「決して無理のない範囲で、彼女の活動をサポートしていこうと、ぼくたちも考えているよ……」
「――あ。先生そうだ。柱谷教授お元気にされてます?」
そうして、話題がどんどん転がっていく。ころころと笑い……よく飲み、よく食べ。場所をファミリーレストランに移しても、わたしたちはパフェにがっつきながら、飽きることなく、喋り続けていた。
* * *
「ただいまー」
「おかえりー」
帰宅すると、課長はひとりで本を読んでいるようだった。ドストエフスキーの『罪と罰』。そういう、どす黒い本を読める辺りも、実はわたしは好きだったりする。わたしが近づくと彼は本を下に置き、
「……飲み会、どうだった?」
「楽しかったよ」んー、とわたしは彼のうえにまたがると、彼の首筋の匂いを嗅ぎ、「ちょっと充電ー」
「いいよいいよ」と課長の笑う気配。彼の手がわたしの髪を撫で、「おれたちって、コンセントみたいなもんだもんなぁ。アウトがおれで、インが莉子」
「ああそうだ。結婚式のお話してきたよ。みんな喜んで出席してくれるって。滝沢教授も大丈夫そう。みんな元気にしてたよー」
「そっかそっか。莉子が元気ならおれも嬉しい」
「仲間ってやっぱ特別だよね。時間も距離も隔たれていたみんなが、会えばたちまち、時間を巻き戻せる。青春の輝きが目の前に広がる。……年を重ねるって悪いことばかりじゃないな、って思って……。そういう仲間がいること自体、幸せなんだな、って……」
「大人になるとなかなか新しい友達作るの難しいからさぁ。特に女のひとはさぁ」とわたしの頬を片手で包む課長は、「紅城くんのときもそうなんだけど、人生ってタイミングがあるからね。このときを逃しちゃ絶対駄目だ、ってタイミング……。その流れに乗っかることが人生の面白味だとおれは思うよ」
久々だったから不安もあったけれど、みんな、明るく接してくれて、こころがほぐれた。離れていても――友達なんだと。
たとえ、この先どんなことがあろうとも、わたしはこの気持ちを大切にしたい――。このとき、分かり合えた貴重なひとときを大事にしたい、と改めて思った。
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