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番外編4 至上の幸せ――多感な莉子SIDE
#EX04-02.小さなさざなみ
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「立波(たつなみ)秀子(ひでこ)と言います。今日からお世話になります。よろしくお願い致します!」
新入社員が、部署に配属される時期が来た。今年の新入社員は二名。合弁会社であるうちの会社は、中途採用も積極的に行っているから、この人数だ。
外部で研修を終えた彼らは、配属が決まると、みんなの前で挨拶をする。……そう、退職や入社時は、必ずこうして大勢の前で挨拶をするルールだ。短期間で辞めてしまうプロパーや派遣さんであっても。
立波さんは、エレガントな印象の社員だ。はきはきと物を喋り、好感が持てる。……海外営業部配属の彼女は、やはり、語学が堪能らしく。広河さんと同じ大学の出身とのこと。
続いて、国内営業部になった新入社員は……。
「荒石(あらいし)貴将(たかまさ)と言います」声が小さくてよく聞き取れない。それでよく、あの厳しい就職戦線を勝ち抜けたものだ。「Y大の出身で……少しでも早く、皆さんの戦力になれるように……頑張ります」
おそらく、後方にいる社員には声が届かなかったであろう。が、彼がもっさりとした頭を下げると拍手が続く。
「えー。二人とも、会社で働くのは初めてで、分からないことがあるだろうから、いろいろと力になってくれたまえ――」
この場を仕切る、人事部部長の発言を遮ったのは、立波さんだった。「いえわたし、学生派遣で働いた経験があるんですけど? 履歴書を読んでいないんですか?」
「あ――いやその、正式な社会人としての経験をだな――」
思わぬ反論に、しどろもどろになる人事部部長に、うちの企画部の部長が助け舟を入れた。「いやいやああまあ、なかなかどうして頼もしい新入社員じゃないか――。活躍を楽しみにしているよ」
はい、と歯切れよく答えたのは、立波さんだけで、荒石くんは小さく頷くだけ。この時点でなにやら嫌な予感はしていたのだが――。
* * *
「あのぉ。桐島さん……ですよね」
「はいなにか」早速始業時間を迎えると、荒石くんに声をかけられ、わたしはタイピングの手を止めた。すると彼はもごもごと、
「研修……を受けていたので、交通費精算をしたいのですが。その入力の仕方を……」
その台詞を受けてわたしは頭に血がのぼりそうになった。
待って待って待って。
荒石くん。国内営業部所属だよね? なんでわたしがこんなこと――。
そう思い、国内営業部のメンバーが働く島を見た。皆、タイピングをしたり電話をしたりと――忙しそうだ。
尻拭いをこっちがさせられるかたちか。……経営企画課(なんでもや)の悲しき宿命よ。どうせならと。こちらもアピールをする権利があると思い、国内営業部内の彼の席に行き、椅子を引き寄せ、彼にレクチャーすることにした。
* * *
「今日のあれは、なんだ。おかしいだろ。なんで莉子が荒石くんの教育をしている……」
夕食の場にて、やはり、課長はご立腹だった。
「特に、国内営業部の連中は、経営企画課のことを勘違いしているようだな……。便利な尻拭い野郎、とでも思っているのだろう……。あまりこれが続くようなら、おれのほうからガツンと……」
「あっいえいえいいです」とわたしは手を振り、「荒石くん……。悪い子じゃないんですよ。それに、国内営業部の皆さんもお忙しそうですし……。あのまま放置されたら荒石くんが被害者ですよ。誰にも教えて貰えずぽつんと放置されるのを見るのも……ね。苦しいじゃないですか……」
「にしても、課のきみの力を借りる以上は、せめて、部長か、おれにでも話を通すべきではないか。……納得が行かないな」
「確かにそうなんですけど。けどまあ、わたし、手が空いてはいますし。様子を見ましょうか……」
釈然としないながらも課長は頷いた。やがて課長のその不安は、現実のものとなる。
* * *
「ありがとうございます。分かりました。おれ、今後、気をつけます」
荒石くんは、一週間もすれば、見違えるような好青年に生まれ変わっていた。わたしの指導が効いたのか。他の部署にいる彼に、ここまでするのは? と迷いもあったが、はきはきと自分の意志を表現するさまを見て、自分の指導が正しいのだと悟った。
なお、課長はこの事態を看過せず、あの翌日には国内営業部の部長に話を通し、一日の半分、期間は一週間と決めて、わたしに新人荒石くんの教育を担当させるようにした。……課長に守られたかたちだ。確かに、正直、部外者のわたしが言質もなしに、新人の教育を担当させられるという事態は、気持ちがよくない。
服装も言動もぱりっとして。週末に美容室でも行ったのか、髪型もさっぱりとしており、――生まれ変わったかのようだった。初対面の、もごもごと口の中で言葉を転がす喋り方はもう過去のもの。喋り方も勿論わたしはレクチャーした。明るく笑う荒石くんは、
「あっそうだ。……今夜、国内営業部のみんなと飲み会があるんですけど、桐島さんも行きませんか?」
「え……でも」わたしは反射的に課長の席を見た。残念。離席中だ。「わたし……お酒飲めないから、見てるだけになりますけど……それでよければ」
「桐島さんは功労者なので。来て頂かないと困りますよ。お願いです。来て……貰えませんか」
「うーん。ちょっと、考えさせて」
なにかの感情に顔をしかめた荒石くんだったが、笑顔に切り替え、「いい返事を待ってますよ」
* * *
「あ……いえ。そんなことは。皆さんお忙しそうでしたので……わたしでも力になれたようで……よかったです」
早速その夜に開かれた飲み会にて、予想通り、わたしは、国内営業部のメンバーに礼を言われるかたちとなる。……てか。後から礼を言うくらいなら、最初から自分たちで面倒を見ろっての。すこしの腹立たしさとともに、グラスを呷る。……て、これ。
わたしは慌ててお水を口に含んだ。「……焼酎入ってますよね。誰ですか。焼酎入れたの……」
「あ。おれです。すいません」ちっとも悪びれぬ様子で、荒石くんが挙手する。「せっかくですし、酔いが回った桐島さんを、おれ、見たいと思って……」
「やっていいことと悪いことがあるわ!」わたしは立ち上がった。バッグを手に取り、「ごめんなさい。そういう意図なら、わたしはこれ以上この場にいることは出来ません。……帰ります」
言って財布から五千円札を抜き取り、皆に頭を下げて、帰ろうとするのだが――。
「待ってください」と荒石くんが店を出たわたしを追いかけてくる。――すまなさそうな顔に、自分の言動が子どもっぽいと思えてくるのだが、仕方があるまい。妙齢の女性である以上、わたしは自分を守らなければならない。
「……怒っています?」
「怒ってる。……わたし、酔いつぶれるのなんか二度とごめんよ。していい冗談と悪い冗談があるわ。あなたがしたのは明らかに……後者のほう」
――ああ、やばい。
酒が回ったのか、言葉が出ない。
「そんなに桐島さんが弱いなんておれ、……知らなくって。すみませんでした。……落ち着くまで、どこかで休んでいきませんか」
* * *
まさか。宿泊も出来る休憩施設に連れ込まれる展開じゃないよね? なんて思いながら、わたしは途中のコンビニで、荒石くんに清涼飲料水を買って貰い、飲んで、すこし、落ち着き……しっぽりとしたバーに連れていかれている。
わたしが飲むのは、アイスミルク。冷えた牛乳。それでも、カクテルグラスに入れられればさまになるというもので。
「こんな店を荒石くんが知っているだなんて思いもしなかった」アルコールが、普段よりもわたしを饒舌にさせる。「人間には、いろいろな側面があるのね……」
わたしが課長の、様々なパーソナリティを思い返しながらそう言うと、隣のスツール椅子に座る荒石くんが、
「おれ、桐島さんのことが、好きです……」
「……荒石くん」仮に、わたしに課長がいなかったとしたら、この告白をどう、受け止めていたのだろう。そう思いかけた自分を、また別の自分が戒める。――なにを考えているの! と。
「あの。でもわたし、結婚を前提に付き合っているひとがいるから……ごめんなさい」
「なんで結論を急ぐんです」と荒石くん。「結婚しているならまだしも、未婚でしょう? 桐島さんは……。結婚は一生に一度のことです。じっくり……いろんな男を見て、確かめて、それから結論を出しても、遅くはないんじゃないでしょうか……?」
この一週間で叩きこんだスキルがわたしを懐柔にかかる。苦い思いでわたしは彼の主張を受け止める。「確かにそうかもしれないけれど。でもわたし、彼以外のひとにちっともそそられないのよ。本当の話……」
「本心ですかそれ? この一週間で、モブからイケメンに生まれ変わったおれに向ける、あなたの目線が変わったことに気づかないとでも……あなたは思っているんですか」
「馬鹿にしないで」とわたしは言い切った。「確かに、荒石くん。あなたは魅力的に生まれ変わったけれど。だからといって、女が簡単に恋に落ちると思ったら……大間違いよ。――わたし、帰るわ」
「ますます惚れました。……桐島さん、おれ、あなたをおれのものにしてやります。絶対に」
「課長がいる限り、それはありえないわ。……さよなら」
言って五千円札を差し出し、わたしはそのバーを後にした。短時間であれど荒石くんとふたりで飲んだ、この事実がどんな事態を巻き起こすのかを知らないまま。
*
新入社員が、部署に配属される時期が来た。今年の新入社員は二名。合弁会社であるうちの会社は、中途採用も積極的に行っているから、この人数だ。
外部で研修を終えた彼らは、配属が決まると、みんなの前で挨拶をする。……そう、退職や入社時は、必ずこうして大勢の前で挨拶をするルールだ。短期間で辞めてしまうプロパーや派遣さんであっても。
立波さんは、エレガントな印象の社員だ。はきはきと物を喋り、好感が持てる。……海外営業部配属の彼女は、やはり、語学が堪能らしく。広河さんと同じ大学の出身とのこと。
続いて、国内営業部になった新入社員は……。
「荒石(あらいし)貴将(たかまさ)と言います」声が小さくてよく聞き取れない。それでよく、あの厳しい就職戦線を勝ち抜けたものだ。「Y大の出身で……少しでも早く、皆さんの戦力になれるように……頑張ります」
おそらく、後方にいる社員には声が届かなかったであろう。が、彼がもっさりとした頭を下げると拍手が続く。
「えー。二人とも、会社で働くのは初めてで、分からないことがあるだろうから、いろいろと力になってくれたまえ――」
この場を仕切る、人事部部長の発言を遮ったのは、立波さんだった。「いえわたし、学生派遣で働いた経験があるんですけど? 履歴書を読んでいないんですか?」
「あ――いやその、正式な社会人としての経験をだな――」
思わぬ反論に、しどろもどろになる人事部部長に、うちの企画部の部長が助け舟を入れた。「いやいやああまあ、なかなかどうして頼もしい新入社員じゃないか――。活躍を楽しみにしているよ」
はい、と歯切れよく答えたのは、立波さんだけで、荒石くんは小さく頷くだけ。この時点でなにやら嫌な予感はしていたのだが――。
* * *
「あのぉ。桐島さん……ですよね」
「はいなにか」早速始業時間を迎えると、荒石くんに声をかけられ、わたしはタイピングの手を止めた。すると彼はもごもごと、
「研修……を受けていたので、交通費精算をしたいのですが。その入力の仕方を……」
その台詞を受けてわたしは頭に血がのぼりそうになった。
待って待って待って。
荒石くん。国内営業部所属だよね? なんでわたしがこんなこと――。
そう思い、国内営業部のメンバーが働く島を見た。皆、タイピングをしたり電話をしたりと――忙しそうだ。
尻拭いをこっちがさせられるかたちか。……経営企画課(なんでもや)の悲しき宿命よ。どうせならと。こちらもアピールをする権利があると思い、国内営業部内の彼の席に行き、椅子を引き寄せ、彼にレクチャーすることにした。
* * *
「今日のあれは、なんだ。おかしいだろ。なんで莉子が荒石くんの教育をしている……」
夕食の場にて、やはり、課長はご立腹だった。
「特に、国内営業部の連中は、経営企画課のことを勘違いしているようだな……。便利な尻拭い野郎、とでも思っているのだろう……。あまりこれが続くようなら、おれのほうからガツンと……」
「あっいえいえいいです」とわたしは手を振り、「荒石くん……。悪い子じゃないんですよ。それに、国内営業部の皆さんもお忙しそうですし……。あのまま放置されたら荒石くんが被害者ですよ。誰にも教えて貰えずぽつんと放置されるのを見るのも……ね。苦しいじゃないですか……」
「にしても、課のきみの力を借りる以上は、せめて、部長か、おれにでも話を通すべきではないか。……納得が行かないな」
「確かにそうなんですけど。けどまあ、わたし、手が空いてはいますし。様子を見ましょうか……」
釈然としないながらも課長は頷いた。やがて課長のその不安は、現実のものとなる。
* * *
「ありがとうございます。分かりました。おれ、今後、気をつけます」
荒石くんは、一週間もすれば、見違えるような好青年に生まれ変わっていた。わたしの指導が効いたのか。他の部署にいる彼に、ここまでするのは? と迷いもあったが、はきはきと自分の意志を表現するさまを見て、自分の指導が正しいのだと悟った。
なお、課長はこの事態を看過せず、あの翌日には国内営業部の部長に話を通し、一日の半分、期間は一週間と決めて、わたしに新人荒石くんの教育を担当させるようにした。……課長に守られたかたちだ。確かに、正直、部外者のわたしが言質もなしに、新人の教育を担当させられるという事態は、気持ちがよくない。
服装も言動もぱりっとして。週末に美容室でも行ったのか、髪型もさっぱりとしており、――生まれ変わったかのようだった。初対面の、もごもごと口の中で言葉を転がす喋り方はもう過去のもの。喋り方も勿論わたしはレクチャーした。明るく笑う荒石くんは、
「あっそうだ。……今夜、国内営業部のみんなと飲み会があるんですけど、桐島さんも行きませんか?」
「え……でも」わたしは反射的に課長の席を見た。残念。離席中だ。「わたし……お酒飲めないから、見てるだけになりますけど……それでよければ」
「桐島さんは功労者なので。来て頂かないと困りますよ。お願いです。来て……貰えませんか」
「うーん。ちょっと、考えさせて」
なにかの感情に顔をしかめた荒石くんだったが、笑顔に切り替え、「いい返事を待ってますよ」
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「あ……いえ。そんなことは。皆さんお忙しそうでしたので……わたしでも力になれたようで……よかったです」
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わたしが飲むのは、アイスミルク。冷えた牛乳。それでも、カクテルグラスに入れられればさまになるというもので。
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「ますます惚れました。……桐島さん、おれ、あなたをおれのものにしてやります。絶対に」
「課長がいる限り、それはありえないわ。……さよなら」
言って五千円札を差し出し、わたしはそのバーを後にした。短時間であれど荒石くんとふたりで飲んだ、この事実がどんな事態を巻き起こすのかを知らないまま。
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