忌子は敵国の王に愛される

かとらり。

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三十六話 ハッピーエンド

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 ゼルトリアの歴代の王は皆その時代の最強の男が務めてきた。

 その中でも最強と称えられる王、カイ・ゼルトリアは、戦と治世どちらも優れ、一度も民衆の反乱も起こらなかった唯一の王でもある。

 彼の側には常に美しい青年が寄り添っていたらしい。
 青年は美しい純白を纏い、その心も清らかであった。さながら天使のような青年を民は讃えた。

 民は賢王と天使に守られたこの時代を白銀時代と呼び、ゼルトリアの最盛期とした。
 そして、白き天使信仰はゼルトリアに強く根付き、未だ信仰は続いている
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