マフィアのペットになりました。

恋人

「ん…じん…あ」

　甘い甘い、蕩けそうなキスをしながら静は真緒の服を脱がせていく。

「やっとあなたに触れられる…」

　颯凛にいじられたせいでぷっくりとしている真緒の乳首をくにくにと弄る。

　飼い慣らされた真緒の身体はそれだけで快感を得てしまう。

「あ…ジン、ジンっ…」
「もっと名前呼んでください」

　すると、勝手に盛り上がる二人を見て拗ねたのか、颯凛が真緒の上体を引き寄せた。

「静に下は譲ってあげるけど、上は俺のね」
「はぇ…んぐ」

　ゆるく勃ちあがったペニスを真緒の口の中に挿れられる。

「ちょっと、邪魔しないで下さい」
「邪魔とか言うなよ。二人で仲良く半分こしようぜ」
「んぅ…む」

　真緒はこうしていきなり挿れられるのに慣れてたから、いつものように颯凛のものに舌を這わせた。

「お前、ほんとにフェラ上手くなったね」
「ん…うぅ」

　フェラは好きじゃない。
　でも、颯凛が気持ち良さそうにしてるのを見るのは嬉しい。
　あと最近気づいたことだが、フェラがうまいと颯凛が早くイッてくれるので早く終わる。

「真緒、こっちにも集中してください」
「ふ…んぇ」

　ぐちゅ、とローションを纏わせた指が真緒のナカに入れられた。

　静の指は真緒の感じるところを的確に刺激する。

「う、らめぇ」
「こら、お口がおろそかになってるよ」

　颯凛は自分勝手に腰を振り出したし、静は真緒の静止を聞いてないのか、ナカをぐちゃぐちゃに掻き回す。

「ん…ぁあ！らめ、う…んぐ、」
「ちょっと颯凛さん。嫌がってるじゃないですか」
「はぁ？俺じゃなくておまえだろ」

　どっちがじゃなくて、どっちもなんだって…！

　息は苦しいし、口いっぱいに熱くて太いのが入ってきて、ナカは気持ちいいところばっかりいじられて。

「も、いっぱいいっぱいなの…！」

　真緒がそう言うと、颯凛が口からペニスを抜いた。

「お前…ほんとかわいいね」
「へ…んぅ」

　精液と唾液が混じり合ったものが口の端から溢れる真緒に颯凛はキスした。

「そ、ん…りぇ」
「んー？」

　歯列をなぞるように舌が動く。
　まるで別の生き物みたいに動く颯凛の舌に真緒は翻弄されることしかできない。

「ん…もっと」
「もっと、ね…」
「真緒、こっちのこと忘れてません？」
「へ…んっ」

　ずりゅ、とナカに入っていた指が引き抜かれる。

　そして、その代わりに熱いものが後孔にあてがわれた。

「あ、静の…」
「やっと挿れられる…」
「童貞みたくすぐイッちゃったりして」
「馬鹿なこと言わないでください」

　ずっとこの時を待ってたんです。そう簡単に終わらせません。

　熱のこもった目で静が真緒を見つめた。

「静…はやく」
「言われなくても」

　ゆっくりと静のものが入ってくる。

　颯凛とは違う、静のものが。

「ん…ぁあ！」
「真緒、俺のと静の、どっちがでかい？」
「今そんなこと聞かないでくれます？」
「そんな、わかんなっ…」

　どっちもおっきすぎるよ…

　真緒がそう言うと、二人の獣たちは獰猛な目で獲物を見つめた。

「ふぅん…じゃあ、真緒がどっちが大きいか決められるまでだき続けるから」
「へ？」
「とりあえず、俺ので泣かせてあげますね」

　こつ、と奥の奥まで入った静がにっこりと笑顔を浮かべる。

「ジン…？ちょ、ちょっとまって…まだだめっ…あ、やぁぁああ！」
「颯凛さんより気持ち良くしてあげますから」

　静が動くたび、奥がごりゅごりゅと立ってはいけないような音を出す。

「ひ、ぁあ！だめ！おくっ…きもちぃいよぉ」
「颯凛さんのじゃ、奥まで届かないでしょ？」
「ばか俺だって結腸いけるわ」

　細身な颯凛より筋肉質な静のほうがストロークが激しくて、身体ごと抱かれてるみたいだ。

「ふ、ぅう…も、だめ…！いっちゃう、でちゃうぅ…」
「…今イッたら、後で辛いですよ」

　静が颯凛に目配せすると、颯凛は真緒を後ろから抱き込んだ。そして

「ひぁ…なんで？」

　颯凛は真緒の健気に勃ちあがったものの根元を人差し指と親指でリングを作って締め付けた。

「出したら疲れちゃうでしょ？真緒はせーえき出さなくてもイけるんだからさ」
「う…やだぁっ…出したい、ぁあ！だしたいよぅ…」

　真緒はぐずぐずと泣き出すが、二人とも萎えるどころか一層興奮するだけだ。

「静がイッたら真緒もイッていいよ」

　だから、静が早くイッてくれるようにお尻きゅうきゅう締め付けてあげな。

　そんな、酷いことを囁きながら颯凛は真緒にキスをした。

「っ…真緒、颯凛さんにキスされて締め付けないでください」
「らってぇ…ふ、んぅ」

　キスもセックスも気持ちいい。
　でも、イけない。

「ん、そん、りぇん…て、はずしてぇ」
「そんな可愛い顔してもだーめ」
「う、なんでぇ…」
「はやく静をイかせな。俺も挿れたいんだから」
「でもぉ…」
「しかたないなぁ」

　颯凛は真緒に小声で囁いた。

「ん…それ、ほんとなの？」
「まじまじ」

　真緒は颯凛に聞いたことを半信半疑でやってみることにした。

「じん…」
「っ…なんです？」

　真緒は静の首に手を回し、上体を起こした。

　そして、静の耳をぺろりと舐めた。

「っ…ん」

　ぴく、と静が身じろいだ。

「…静、耳で感じるの？」
「颯凛さん…教えましたね？」

　颯凛を睨む静はお構いなしで、真緒は静の耳を舐めた。

　耳は颯凛に舐められたことがあるのでそれを真似した。

「ん…じん、きもちい？」

　真緒は艶冶な微笑みを浮かべてそう言った。

「っ…このビッチが…！」

　静がさっきよりも激しく腰を振り出したした。

「あ、あぁあ！だめぇ…ん、ひぁぁあ！！」
「男をからかうと、こういうことになるんですよ…っ」
「う、だって、だってぇ…ぁあ！」

　ぺろ、と不意に颯凛が静の耳を舐めた。

「っ…」

　びく、とナカで静が震えて、それから暖かいものが腸内に広がった。

「…静、イったの？」
「…颯凛さん」
「だってお前ぜんぜんイかないから」

　はやく交代しろよ。

　そう言いながら颯凛は静を押しのけてとろとろと精液があふれる真緒のナカにペニスを突っ込んだ。

「ぁあ！！」
「今日は俺と静が満足するまで寝かせないから覚悟しな♡」
「う、や…やぁあ！」

　いやいやと首を振るけど、颯凛は勝手に動くし、静はさっき颯凛がしたみたいに真緒の根元を握った。

　二人とも絶倫の遅漏なんだ。
　その二人が満足するまでなんて…

　想像するだけで真緒は気が遠くなった。

「可愛い俺の愛猫。俺のために鳴きな」
「う…みぁ…みゃあ」

　もういっそのこと後のことを考えるのはやめて、今を楽しんでしまおう。

　真緒は諦めて、二人の愛する男から与えられる快楽に身を任せることにした。





　そのあと何時間抱かれたか憶えてないけど、真緒が三回気絶したあいだも二人は真緒を抱いていた。

　これからもこの二人の世話をするとなると真緒の身体がもたないと思い、真緒が二人にセックス禁止令を出したのはまた別の話。