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真相
しおりを挟む「結局、どこまでが計画通りだったの?」
「んー…話は真緒が初めて静に手を出した時に遡るんだけど…」
あの後、静はすぐに真緒がフェラしてきたことを颯凛に言ったらしい。その上で静は
「俺もあの人が欲しくなりました」
と颯凛に言った。
「俺はペットも女もシェアするタイプじゃないけど、静は別だからさ。じゃあ二人で半分こするかって話になったわけ」
「静は別って…」
「あぁ、でも俺に黙って浮気したことは許してないよ」
「ひ…」
そこからは全部二人の計画通り。
優しい真緒は颯凛に同情して、愛情さえ抱き始めた。
そしてタイミングを見計らって静が脱出を持ちかけたのだ。
「そしたら真緒は案の定ここにいることを選んだ」
「…じゃあ、全部計画通りだったってこと?」
「そ。…百年の恋も冷めちゃった?」
「そもそも百年の恋なんて大げさなものじゃないし」
「ほんと生意気なお口ですねー」
「い、いひゃい」
ぐにぐにと真緒のほっぺたを引っ張る颯凛。
「まぁ、冷めたとしても離してやんないから」
ちゅ、と颯凛は伸ばされて赤くなった真緒の頬にキスをした。
「ちょっと、俺を除け者にしないで下さい」
「ん…」
静が負けじと真緒の唇にキスをする。
「あぁ…そういや二人まだしてなかったんだっけ?操立てて本番まではしなかったんでしょ?ほんと可愛いよね、お前ら」
にやにやと例の笑みを浮かべて颯凛は静をつついた。
「俺はすぐにでも押し倒して突っ込んでやりたかったですけど、無理矢理は趣味じゃないんで」
どこかの強姦魔とは違って、
ぼそっと静が言った言葉に颯凛が青筋を立てる。
「まぁ、いいよ。聞き流してあげる。今日は三人が結ばれた日だからね。仕方ないからお預けくらってた静に先譲ってあげる」
「当たり前です」
静は真緒をベッドの上に押し倒した。
「ジン…」
「抱いても良いですか?俺、さすがにもう我慢できません」
「いいよ…僕もしたい」
二人は噛み付くようにキスをした。
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