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帰宅
しおりを挟む組織を潰しきった時にはもう朝もとうに開けて太陽は真上まで登っていた。
「流石に疲れたなぁ」
「今日はこのまま帰りますか?」
「ん。寝る」
颯凛は車に乗るとすぐに寝てしまった。
颯凛は警戒心が強いため誰かと一緒に寝ることは基本ない。
颯凛がぐっすり眠るのは静がいるときぐらいだ。
静は颯凛を起こさないように丁寧に運転して邸宅まで戻った。
「颯凛さん、つきましたよ」
「んー…」
車を停めると、颯凛は起き上がってさっさと車から出て行った。
「静、俺風呂入るから…あいつ起こしといて」
あいつ、とは恐らく真緒のことなのだろう。
「…いいですけど、寝なくていいんですか?」
颯凛はもう三日は寝ていないはずだ。
「いや眠いけど、すっきりしてから寝たいじゃん」
「そうですか」
颯凛は風呂に直行していった。
風呂で寝てしまわないか心配だったが、静はおとなしく命令に従うことにした。
全身返り血でいっぱいだったが着替えていたら颯凛が風呂から上がってしまうだろう。
真緒には申し訳なかったが、静はそのまま部屋に行くことにした。
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