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09 「ふたり」の形
20 Baltroy (レプリカントの殺意)
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さて。
わからないのはどうしてエミールがメアリを殺したか、だ。
十中八九エミールが彼女を殺している。ただどうしてそんな、こんな風に自殺幇助が行われたと分かってしまうようなことをしたのか。
彼はたぶん彼女の死に際にすぐそばに居て彼女が死ぬのを見ていた。もちろん遺書の中身を確認することも、薬のパッケージを回収することもできたはずだ。でもやらなかった。
それをやられていたら、恐らくログバートが過去の安楽死で書類に不備があったことも、メアリの死がエミールやログバートに結びつくことも発覚はしなかっただろう。拘留期限は最大48時間、あと1日でそれを解かなくてはならない。
「どうして殺したのかな。かなりリスキーなのに。メアリの件さえなければ、エミールもオレグも逃げ切り勝ちだったのにな」
ヴェスタはグリーンの髪を左耳に掛けて首を傾げた。
「メアリは自殺志願だったんだよね、病気は何もない」
「そう。たぶん。カウンセリングの内容はわからないから。身体的に死に至る病はなかった」
「死に至る病……」
今日中に何か供述が引き出せなければ、起訴できないかも知れない。猶予はない。
「何か……ヒントはある? バルはあとどんな証拠を集めるつもりだった?」
「あんなにスパッとログバートのせいだと言われると思ってなかったからな。指紋なんかを集めてどっちかがやったとは立証できても、どっちがやったのかは難しい。
まあ、薬の残数くらいは確認して使途不明のやつがないか見てみる。メーカーに聞けばメディカルボックスの開錠ログが出てくるかもしれない。あとは家電類に記録があれば、かな。
ログバートはかなりちゃらんぽらんだろ。あいつの記憶はあてにならないんだよ」
「レプリカントには人を殺せない……んだろ? エミールさんを信用するならログバートがやったんじゃないのかな」
「あのな、今のところ一番矛盾しないのがログバートの証言なんだよ。適当に安楽死の型に嵌めて医療行為だけやっていた。死亡届は出していた。他の書類のことは自分の対遇に丸投げしてたからわからない。メアリのことは知らない、そんな状態なら安楽死はやらない、危ない橋だから……これがログバートの話だ。子悪党だが間抜けで本物の悪人にはなれないタイプだ。そんな度胸もない。でもエミールの方は……」
「書類は渡されたのを受け取っていただけ、安楽死を受ける患者の健康状態は知らない、薬もわからない、メアリのことはログバートがやった……」
「そう。でもエミールは医師の知識・技能も持ってる。だからカルテを見れば患者がどんな状態かもわかるし、薬の知識もあった。ログバートがやってることなんて分かりきっていた、むしろログバートより正確に把握してカウンセリングのタイミングを入れていたはずだ。何もかも嘘なんだよ。どうして……」
「まるで……」
ヴェスタがふっと中空を見つめた。
「バル、今日は俺に聴取させてくれる?」
「……いいよ。何か材料はあるのか?」
「法律書かな」
「は?」
ヴェスタが先頭に立って聴取室に入ると、エミールは昨日と同じようにニコッと微笑んだ。
「おはようございます」
「おはようございます、ヴェスタさん……C571098さんかな。髪の色がいつもと違うので、別な人かと思いました。染められたんですか?」
ヴェスタは質問に答えず、ただ少し微笑んだ。
「昨日の続きのお話をしたくて。昨日は正確な状況をお伝えせずに失礼しました。ログバート氏ですが、患者の皆さんの診療録が保管されていないので医師法違反で院長として起訴される見込みです。紹介状以外のカルテもないので、無診察診療にも該当する可能性があります。安楽死の件も、ご本人からの同意書がなく、第三者的な証人を見つけるのが難しい件があるようですので、自殺幇助で起訴はされることになるでしょう」
「……そうですか」
「これで満足ですか?」
ヴェスタが突然そんなことを言ったので、俺はまた暴走したかなとヴェスタの横顔を見た。でも髪は緑のままだし、とても落ち着いていた。
「あなたは昨日、ログバート氏は何か罪になるのかと尋ねられました」
「はい」
「私のバディが無罪になりそうだと言ったら、あなたはログバート氏がメアリさんに薬を渡したと仰った」
「はい」
「ログバート氏を起訴して欲しかったんですね。罪を背負わせたかった」
エミールの口元は微笑んだままだった。緑の目が真っ直ぐヴェスタの青緑色の瞳を見て、ヴェスタもまた見返した。
「あなたにカウンセリングして頂いている時、何度も聞いた言葉がありました。『一人で生きていけるように強くなりましょう』。私は私のためにあなたが言っているんだと思った。でもそうではなかったんじゃないかと思います。
メアリさんのSNSを見ました。とても一人だった。いくつものコミュニティに参加し、何百人のフォロワーと繋がっていても、彼女の日記にコメントする人はいない。彼女の遺書にあった友人にも話を伺いましたが、年に一度会えばいい方で、彼女の日常を知る人は誰もいなかった。それはあなたも同じだったのではないですか」
「……何の話をしているんですか?」
「あなたのクライアントの話です。メアリさんの相談事はその孤独だった。孤独感からの希死念慮」
いくつもの出会い系コミュニティ。その中にあってなお、孤独なメアリ。彼女のオンライン日記には、孤独に押しつぶされそうな日々の記録が残されていた。遺書にあった通り。「わたしには他の宝物を見つけることができなかった」。
「………」
「あなたも孤独でしたね? インターフォンの履歴を見ましたが、ログバート氏は安楽死の処置のある当日しか家に戻っていない。あなたは一人であの家で、死にゆく人の話を聞き、ログバート氏の帰りを待っていた。一人で。孤独というものが死に至る病であることをご自身でも感じていたはずです。だから彼女に薬を渡したんです。そうすることで何が起きるのかも全て分かった上で」
「……本当に別人みたいですね、ヴェスタさん。僕の前ではあなたは悩みに苛まれた、とても傷つきやすい人だったのに」
「メアリの遺書があってもなくても、遺体が見つかれば変死扱いで事件になる。警察の捜査が入れば、あなたやログバート氏も逮捕されるかもしれない。そうなればログバート氏のこれまでのいい加減なやり方と、それを支えてきたあなたの存在が浮き彫りになります。ログバート氏はあなたのことを考えざるを得ない」
「…………」
「カウンセリングの基本は『傾聴』でしたね。でもここはカウンセリングルームではないので、思ったことを話してください。私はもうあなたのクライアントではありません」
「……もうクライアントではない?」
「はい」
毅然と言ったヴェスタに、エミールはまた改めてにっこりと笑顔を向けた。
「ではあなたはその人に……その人ですよね? 仕事でもパートナーだと仰っていた。あなたの一番の秘密を言えたんですか?」
ヴェスタはちょっと眉根を寄せた。一番の秘密?
「言えていないでしょう。言いましたよね、そういうことを言えないままならあなたが苦しむ。そのうちそれは後悔になってあなたの人生に影を落とします。そしてあなたのパートナーにもね」
この男はヴェスタに揺さぶりをかけている。ヴェスタが感情的になるんじゃないかと心配になった。でもヴェスタは深呼吸を一つしただけだった。
「言えないままなら、苦しむ。後悔になって影を落とす。エミールさん、あなたは何を言えずに、何を後悔しているんですか?」
「ぼくにはそんなことはありませんよ? あなたのことを言ったんです」
「そうでしょうか。あなたの事ではない?」
「僕はちゃんと話をしていたと思います」
「そうでしょうか。もしそうなら、書類の不備は起こらなかったのではないですか。メアリさんがあなたのクライアントであることも、ログバート氏は知っていたのでは。ちゃんと話しましたか? あなたは、ログバート氏を、あなたに頼りきりなのにあなたから逃げるログバート氏を、恨んでいたのではないですか。
だからメアリさんの自殺をあえて幇助して、意趣返ししてやろうと思った。だってあなたは殺人はできないレプリカントだから。最初から容疑者ではない。犯人は自動的にログバート氏となるわけです」
「じゃあログバートが自殺幇助を行ったでいいじゃないですか」
「でも、あなたが彼女に薬を渡し、あなたが彼女の臨終を見届けたんです」
ヴェスタは自分のブリングをエミールに向けた。
「ログバートクリニックのメディカルボックスの開錠記録です。あなたの記録ばかり。どれも安楽死の当日の日付です。メアリさんの亡くなった日も一度だけ開錠されている。この時間はログバート氏はもう街中にいる時間です。ログバート氏を介してメアリさんに薬を渡すことはできない。あなたが直接彼女に渡すか、送るか」
「毒薬は送ることすらできませんよ、我々レプリカントは」
「ところが、この薬は鎮静剤と降圧剤です」
ヴェスタはブリングを自分の手元に置き直した。
「毒薬じゃない。命を救う可能性のあるありふれた薬。我々レプリカントでも、持ち運ぶことも人に渡すこともできる」
わからないのはどうしてエミールがメアリを殺したか、だ。
十中八九エミールが彼女を殺している。ただどうしてそんな、こんな風に自殺幇助が行われたと分かってしまうようなことをしたのか。
彼はたぶん彼女の死に際にすぐそばに居て彼女が死ぬのを見ていた。もちろん遺書の中身を確認することも、薬のパッケージを回収することもできたはずだ。でもやらなかった。
それをやられていたら、恐らくログバートが過去の安楽死で書類に不備があったことも、メアリの死がエミールやログバートに結びつくことも発覚はしなかっただろう。拘留期限は最大48時間、あと1日でそれを解かなくてはならない。
「どうして殺したのかな。かなりリスキーなのに。メアリの件さえなければ、エミールもオレグも逃げ切り勝ちだったのにな」
ヴェスタはグリーンの髪を左耳に掛けて首を傾げた。
「メアリは自殺志願だったんだよね、病気は何もない」
「そう。たぶん。カウンセリングの内容はわからないから。身体的に死に至る病はなかった」
「死に至る病……」
今日中に何か供述が引き出せなければ、起訴できないかも知れない。猶予はない。
「何か……ヒントはある? バルはあとどんな証拠を集めるつもりだった?」
「あんなにスパッとログバートのせいだと言われると思ってなかったからな。指紋なんかを集めてどっちかがやったとは立証できても、どっちがやったのかは難しい。
まあ、薬の残数くらいは確認して使途不明のやつがないか見てみる。メーカーに聞けばメディカルボックスの開錠ログが出てくるかもしれない。あとは家電類に記録があれば、かな。
ログバートはかなりちゃらんぽらんだろ。あいつの記憶はあてにならないんだよ」
「レプリカントには人を殺せない……んだろ? エミールさんを信用するならログバートがやったんじゃないのかな」
「あのな、今のところ一番矛盾しないのがログバートの証言なんだよ。適当に安楽死の型に嵌めて医療行為だけやっていた。死亡届は出していた。他の書類のことは自分の対遇に丸投げしてたからわからない。メアリのことは知らない、そんな状態なら安楽死はやらない、危ない橋だから……これがログバートの話だ。子悪党だが間抜けで本物の悪人にはなれないタイプだ。そんな度胸もない。でもエミールの方は……」
「書類は渡されたのを受け取っていただけ、安楽死を受ける患者の健康状態は知らない、薬もわからない、メアリのことはログバートがやった……」
「そう。でもエミールは医師の知識・技能も持ってる。だからカルテを見れば患者がどんな状態かもわかるし、薬の知識もあった。ログバートがやってることなんて分かりきっていた、むしろログバートより正確に把握してカウンセリングのタイミングを入れていたはずだ。何もかも嘘なんだよ。どうして……」
「まるで……」
ヴェスタがふっと中空を見つめた。
「バル、今日は俺に聴取させてくれる?」
「……いいよ。何か材料はあるのか?」
「法律書かな」
「は?」
ヴェスタが先頭に立って聴取室に入ると、エミールは昨日と同じようにニコッと微笑んだ。
「おはようございます」
「おはようございます、ヴェスタさん……C571098さんかな。髪の色がいつもと違うので、別な人かと思いました。染められたんですか?」
ヴェスタは質問に答えず、ただ少し微笑んだ。
「昨日の続きのお話をしたくて。昨日は正確な状況をお伝えせずに失礼しました。ログバート氏ですが、患者の皆さんの診療録が保管されていないので医師法違反で院長として起訴される見込みです。紹介状以外のカルテもないので、無診察診療にも該当する可能性があります。安楽死の件も、ご本人からの同意書がなく、第三者的な証人を見つけるのが難しい件があるようですので、自殺幇助で起訴はされることになるでしょう」
「……そうですか」
「これで満足ですか?」
ヴェスタが突然そんなことを言ったので、俺はまた暴走したかなとヴェスタの横顔を見た。でも髪は緑のままだし、とても落ち着いていた。
「あなたは昨日、ログバート氏は何か罪になるのかと尋ねられました」
「はい」
「私のバディが無罪になりそうだと言ったら、あなたはログバート氏がメアリさんに薬を渡したと仰った」
「はい」
「ログバート氏を起訴して欲しかったんですね。罪を背負わせたかった」
エミールの口元は微笑んだままだった。緑の目が真っ直ぐヴェスタの青緑色の瞳を見て、ヴェスタもまた見返した。
「あなたにカウンセリングして頂いている時、何度も聞いた言葉がありました。『一人で生きていけるように強くなりましょう』。私は私のためにあなたが言っているんだと思った。でもそうではなかったんじゃないかと思います。
メアリさんのSNSを見ました。とても一人だった。いくつものコミュニティに参加し、何百人のフォロワーと繋がっていても、彼女の日記にコメントする人はいない。彼女の遺書にあった友人にも話を伺いましたが、年に一度会えばいい方で、彼女の日常を知る人は誰もいなかった。それはあなたも同じだったのではないですか」
「……何の話をしているんですか?」
「あなたのクライアントの話です。メアリさんの相談事はその孤独だった。孤独感からの希死念慮」
いくつもの出会い系コミュニティ。その中にあってなお、孤独なメアリ。彼女のオンライン日記には、孤独に押しつぶされそうな日々の記録が残されていた。遺書にあった通り。「わたしには他の宝物を見つけることができなかった」。
「………」
「あなたも孤独でしたね? インターフォンの履歴を見ましたが、ログバート氏は安楽死の処置のある当日しか家に戻っていない。あなたは一人であの家で、死にゆく人の話を聞き、ログバート氏の帰りを待っていた。一人で。孤独というものが死に至る病であることをご自身でも感じていたはずです。だから彼女に薬を渡したんです。そうすることで何が起きるのかも全て分かった上で」
「……本当に別人みたいですね、ヴェスタさん。僕の前ではあなたは悩みに苛まれた、とても傷つきやすい人だったのに」
「メアリの遺書があってもなくても、遺体が見つかれば変死扱いで事件になる。警察の捜査が入れば、あなたやログバート氏も逮捕されるかもしれない。そうなればログバート氏のこれまでのいい加減なやり方と、それを支えてきたあなたの存在が浮き彫りになります。ログバート氏はあなたのことを考えざるを得ない」
「…………」
「カウンセリングの基本は『傾聴』でしたね。でもここはカウンセリングルームではないので、思ったことを話してください。私はもうあなたのクライアントではありません」
「……もうクライアントではない?」
「はい」
毅然と言ったヴェスタに、エミールはまた改めてにっこりと笑顔を向けた。
「ではあなたはその人に……その人ですよね? 仕事でもパートナーだと仰っていた。あなたの一番の秘密を言えたんですか?」
ヴェスタはちょっと眉根を寄せた。一番の秘密?
「言えていないでしょう。言いましたよね、そういうことを言えないままならあなたが苦しむ。そのうちそれは後悔になってあなたの人生に影を落とします。そしてあなたのパートナーにもね」
この男はヴェスタに揺さぶりをかけている。ヴェスタが感情的になるんじゃないかと心配になった。でもヴェスタは深呼吸を一つしただけだった。
「言えないままなら、苦しむ。後悔になって影を落とす。エミールさん、あなたは何を言えずに、何を後悔しているんですか?」
「ぼくにはそんなことはありませんよ? あなたのことを言ったんです」
「そうでしょうか。あなたの事ではない?」
「僕はちゃんと話をしていたと思います」
「そうでしょうか。もしそうなら、書類の不備は起こらなかったのではないですか。メアリさんがあなたのクライアントであることも、ログバート氏は知っていたのでは。ちゃんと話しましたか? あなたは、ログバート氏を、あなたに頼りきりなのにあなたから逃げるログバート氏を、恨んでいたのではないですか。
だからメアリさんの自殺をあえて幇助して、意趣返ししてやろうと思った。だってあなたは殺人はできないレプリカントだから。最初から容疑者ではない。犯人は自動的にログバート氏となるわけです」
「じゃあログバートが自殺幇助を行ったでいいじゃないですか」
「でも、あなたが彼女に薬を渡し、あなたが彼女の臨終を見届けたんです」
ヴェスタは自分のブリングをエミールに向けた。
「ログバートクリニックのメディカルボックスの開錠記録です。あなたの記録ばかり。どれも安楽死の当日の日付です。メアリさんの亡くなった日も一度だけ開錠されている。この時間はログバート氏はもう街中にいる時間です。ログバート氏を介してメアリさんに薬を渡すことはできない。あなたが直接彼女に渡すか、送るか」
「毒薬は送ることすらできませんよ、我々レプリカントは」
「ところが、この薬は鎮静剤と降圧剤です」
ヴェスタはブリングを自分の手元に置き直した。
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