Occupied レプリカント人権保護局

黒遠

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08 デモンストレーション

10 Baltroy (バッド・デイ)

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『やあ。バルトロイ』

 できれば二度と聞きたくない声だった。虫唾が走る。

 護身術のセミナールームから抜け出して、非常階段の踊り場まで出ていた。ヴェスタが気づく前に戻らないといけない。

『掛けてきてくれて嬉しいよ。まるで友達みたいだね』

 何の用だよ。どうせろくでもないことだ。

『会いたいんだ。お前の顔を見ながら話をしたいな』
「嫌だ。用件は」
『思ったんだ。お前はあのレプリカントに手を出したら自分も死ぬって言う』
『じゃあ、交換条件はどうかなと思って。俺は絶対にあのレプリカントには手を出さないから──』








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