15 / 229
01 チュートリアル
15 Baltroy (一年保証)
しおりを挟む
同僚のジョジマに恋人ができたらしい。ものすごく浮かれていて、今存在が痛い。
「ジョッジ、落ち着けよ。あんまり職場に持ち込むなよ」
「だって! 運命の出会いだったんですよ!」
「ふーん」
「ふーんって! もう!」
まあ放っておく。そのうち落ち着くだろう。あいつは実年齢も若いからなあ。
ニゲイラのオーナーには謝罪に行った。ヴェスタも付き合ってくれた。たまたま引き渡しの現場にいたこと。気付かず見逃したこと。謝らないと気が済まなかった。見逃してしまった。あの時に気がついていればニゲイラは死ななかった。
「私が悪いんです」
彼は言った。
「私が彼女をちゃんと理解していなかった。彼女の価値に気付かなかった。それが一番よくなかったんです」
「……これは、データでお渡しできないのでこれだけになるんですが…」
彼とニゲイラが街で並んで笑っている画像のプリントアウトを渡した。彼は震える手でそれを受け取り、ぽろりと涙を落とした。
「……それから、メーカーに事情をご説明されたら、保証対象になるかも知れません。一年以内ですから、連絡されてみては」
「………あなたはご親切でそう言ってくださるのでしょうが……」
男はプリントに落ちた水滴を乾いた指で拭った。
「そういうことでは、ないんですよ」
彼は写真の礼を丁寧に述べると、大切そうに抱えて家の中に入って行った。
「バル、あのさ」
ヴェスタが寄ってきた。落ち着いたグリーンの髪……なるべく髪の色は気にしないようにしている。
「囮捜査はしてもいいの?」
「えっ。してもいいけど」
してもいいけど、よほど安全が担保されないとできない。例えば……例えが思いつかないくらいに安全でないと。だから今までやったやつを見たこともない。
「俺、レプリカントだから」
「だから? 怪我はするかも知れない」
「保証があるから」
「……」
「まだ保証の期間内だろ」
「故意に事件や事故等を生じさせた場合またはやむを得ない過失と認められない場合は……」
「故意じゃないだろ。例えば、バルが俺を、知り合いに合わせるだけのことだろ」
詭弁だろ。その結果どうなるか知ってるのに。
「バル。やらせて。今じゃないとできないだろ? あと半年もしたら保証は受けられない。囮捜査なんてできなくなる」
青緑色の髪がすうっと明るくなって来た。白っぽくなるのはUPな時……
「本気なのか?」
「本気」
「……あのな。もっとちゃんと考えよう。やるにしろやらないにしろ。やるならやるで、行き当たりばったりはダメだ。……急にどうした?」
「だって……手っ取り早いだろ。ニゲイラの件で、俺も保証期間中だなって思い出したんだよ」
「ダメ! そういう話ならだめだよ」
強く拒否するとヴェスタはきゅっと口を結んだ。
「勝手にすんなよ。俺とお前はふたり1組なんだからな。俺ができると思えなきゃダメだ」
「………」
その日はイグニスが来る日だった。レッダが3人分の食事を用意していた。前回のことがあったのでちょっと心配だったけど、今回は来てもらってからもにおいは大丈夫だった。イグニスは仕事用の大きめのバッグを抱えてやって来た。
イグニスがリビングに入ると、それまで青緑色だったヴェスタの髪は見る間に紺色になった。ヴェスタはイグニスに挨拶だけして、さっさと自分の部屋に入った。二人で部屋に入る。イグニスがバッグを開けようとした。
「!」
イグニスの手を掴んで止めた。
「どうしたの? バル?」
「ごめん。やっぱこのにおいだめだわ。このバッグ、リビングに置いてくれないか」
今日もあのにおいがする。今日はまだバッグの中だから良かった。
「ほんとに鼻がいいね。仕事道具持って来ちゃったから……ごめんね」
リビングにバッグを置いてもらうと安心した。
「そういえばこれ、お前の?」
先日のショールを渡すと、イグニスは忘れたんだねと笑った。いつも通り、とりあえずやる。
なんでだろうなあ。
「あっ! バル! いい……いいっ」
すごいバキバキに勃つ。こないだの「発情期」の時みたいに。でも、
「すごい……バル……」
こないだの二回目みたいにはならないな……。
ああいうの、俺結構好きだったんだな。
「なあ。もう一回やっていい?」
「いいよ?」
キスする。イグニスはとても積極的に絡んでくる。比べちゃだめだと思うけど、どうしてもちらつく。
「……ねえ、もっと激しくしてよ。いつもみたいに」
「……うん」
?
なんだろう。イグニスの匂いがあまりしない。汗をかいたから、普通ならもっと体臭は強くなるはずなのに。
「どうしたの?」
灰色と紫の瞳が覗き込んでくる。きれいな目。
「いや、なんか……鼻がおかしくなったかな…」
違うな。鼻はおかしくない。シーツの匂いも、自分とイグニスの体液のにおいもする。イグニスの体臭だけが薄く弱くなっている。まるでそのにおいだけが落ちてしまったみたいだ。
「体調悪いの? じゃあ無理しないで。ねえ、シャワー浴びて来ていい?」
「いいよ」
イグニスが服を持って部屋から出ていく。なんだろう。変に引っかかる。
しばらく部屋で端末を見ていたら、リビングの方からイグニスとヴェスタの声がした。何か言い争っているような感じ。ひやっとした。まさかヴェスタが先日のあれをばらしたんじゃないかとかなり慌てて部屋を出た。イグニスがはっと顔を上げて、バッグを掴んで出て行ってしまった。後にはヴェスタが残った。髪が銀色に近いくらい青白く光っている。
「………」
「ヴェスタ、何があった? なんか喧嘩しただろ」
「あの人……バルのブリングを覗いてたから」
「俺のブリング?」
テーブルの上に俺のブリングが放ってあった。画面を開く。コールの履歴が開かれている。
「別に……まずいもんは入れてないから、いいんだけど」
たしかに普通は人のブリングの中まで覗かない。嫉妬深い恋人ならやるかも知れない。
「あのさ。いつ言おうかなって思ってたんだけど」
ヴェスタが言いづらそうに口を開いた。
「あの人さ、レプリカントだよね。本名が他にある……」
「は?」
「戸籍を見た」
「おい!」
思わず声が大きくなった。他人の戸籍を自己都合で見るのは禁止されている。
「お前、そんなことしてたのか? そんなにイグニスが気に食わねえのかよ」
「違う! 聞いて!」
「レプリカントだから何だよ? それを言いたくねえやつだっていっぱいいるんだよ! お前みたいにレプリカントですって最初から周りに認められてるやつばっかりじゃねえんだ」
「わかってる! わかってる……聞いてくれ。俺、オートキャリアの予約を全部見たんだよ」
「はあ?」
「あの。レプリカントをオーナーから買い取ってるやつ……あいつオートキャリアを使うから。オーナーが約束した時間帯にステーションにありそうなオートキャリアの予約を全部突き合わせたんだ。そしたらリースリー・キマって言う人の予約がいつも入ってて……その人の戸籍見たら、イグニスさんのだった」
「そんなの……オートキャリアの予約なんて何百万件だろ」
「だから時間かかって……言い出せなくて」
「……もしそのリースリー・キマっていうのがイグニスだったとしても、関係者だとは限らないだろ! お前、決めつけで判断すんなよ」
「……うん」
ヴェスタを残して部屋に入る。何やってんだあいつ。一人でなんかやってると思えばこれだ。でももしイグニスがレプリカントだったんだとしたら、言えなかったんだろう。俺が豚の子だって言えないみたいに。
怖いな。ゼロ。
イグニスにメールを送っておく。今日はごめん。埋め合わせはするから。
「ジョッジ、落ち着けよ。あんまり職場に持ち込むなよ」
「だって! 運命の出会いだったんですよ!」
「ふーん」
「ふーんって! もう!」
まあ放っておく。そのうち落ち着くだろう。あいつは実年齢も若いからなあ。
ニゲイラのオーナーには謝罪に行った。ヴェスタも付き合ってくれた。たまたま引き渡しの現場にいたこと。気付かず見逃したこと。謝らないと気が済まなかった。見逃してしまった。あの時に気がついていればニゲイラは死ななかった。
「私が悪いんです」
彼は言った。
「私が彼女をちゃんと理解していなかった。彼女の価値に気付かなかった。それが一番よくなかったんです」
「……これは、データでお渡しできないのでこれだけになるんですが…」
彼とニゲイラが街で並んで笑っている画像のプリントアウトを渡した。彼は震える手でそれを受け取り、ぽろりと涙を落とした。
「……それから、メーカーに事情をご説明されたら、保証対象になるかも知れません。一年以内ですから、連絡されてみては」
「………あなたはご親切でそう言ってくださるのでしょうが……」
男はプリントに落ちた水滴を乾いた指で拭った。
「そういうことでは、ないんですよ」
彼は写真の礼を丁寧に述べると、大切そうに抱えて家の中に入って行った。
「バル、あのさ」
ヴェスタが寄ってきた。落ち着いたグリーンの髪……なるべく髪の色は気にしないようにしている。
「囮捜査はしてもいいの?」
「えっ。してもいいけど」
してもいいけど、よほど安全が担保されないとできない。例えば……例えが思いつかないくらいに安全でないと。だから今までやったやつを見たこともない。
「俺、レプリカントだから」
「だから? 怪我はするかも知れない」
「保証があるから」
「……」
「まだ保証の期間内だろ」
「故意に事件や事故等を生じさせた場合またはやむを得ない過失と認められない場合は……」
「故意じゃないだろ。例えば、バルが俺を、知り合いに合わせるだけのことだろ」
詭弁だろ。その結果どうなるか知ってるのに。
「バル。やらせて。今じゃないとできないだろ? あと半年もしたら保証は受けられない。囮捜査なんてできなくなる」
青緑色の髪がすうっと明るくなって来た。白っぽくなるのはUPな時……
「本気なのか?」
「本気」
「……あのな。もっとちゃんと考えよう。やるにしろやらないにしろ。やるならやるで、行き当たりばったりはダメだ。……急にどうした?」
「だって……手っ取り早いだろ。ニゲイラの件で、俺も保証期間中だなって思い出したんだよ」
「ダメ! そういう話ならだめだよ」
強く拒否するとヴェスタはきゅっと口を結んだ。
「勝手にすんなよ。俺とお前はふたり1組なんだからな。俺ができると思えなきゃダメだ」
「………」
その日はイグニスが来る日だった。レッダが3人分の食事を用意していた。前回のことがあったのでちょっと心配だったけど、今回は来てもらってからもにおいは大丈夫だった。イグニスは仕事用の大きめのバッグを抱えてやって来た。
イグニスがリビングに入ると、それまで青緑色だったヴェスタの髪は見る間に紺色になった。ヴェスタはイグニスに挨拶だけして、さっさと自分の部屋に入った。二人で部屋に入る。イグニスがバッグを開けようとした。
「!」
イグニスの手を掴んで止めた。
「どうしたの? バル?」
「ごめん。やっぱこのにおいだめだわ。このバッグ、リビングに置いてくれないか」
今日もあのにおいがする。今日はまだバッグの中だから良かった。
「ほんとに鼻がいいね。仕事道具持って来ちゃったから……ごめんね」
リビングにバッグを置いてもらうと安心した。
「そういえばこれ、お前の?」
先日のショールを渡すと、イグニスは忘れたんだねと笑った。いつも通り、とりあえずやる。
なんでだろうなあ。
「あっ! バル! いい……いいっ」
すごいバキバキに勃つ。こないだの「発情期」の時みたいに。でも、
「すごい……バル……」
こないだの二回目みたいにはならないな……。
ああいうの、俺結構好きだったんだな。
「なあ。もう一回やっていい?」
「いいよ?」
キスする。イグニスはとても積極的に絡んでくる。比べちゃだめだと思うけど、どうしてもちらつく。
「……ねえ、もっと激しくしてよ。いつもみたいに」
「……うん」
?
なんだろう。イグニスの匂いがあまりしない。汗をかいたから、普通ならもっと体臭は強くなるはずなのに。
「どうしたの?」
灰色と紫の瞳が覗き込んでくる。きれいな目。
「いや、なんか……鼻がおかしくなったかな…」
違うな。鼻はおかしくない。シーツの匂いも、自分とイグニスの体液のにおいもする。イグニスの体臭だけが薄く弱くなっている。まるでそのにおいだけが落ちてしまったみたいだ。
「体調悪いの? じゃあ無理しないで。ねえ、シャワー浴びて来ていい?」
「いいよ」
イグニスが服を持って部屋から出ていく。なんだろう。変に引っかかる。
しばらく部屋で端末を見ていたら、リビングの方からイグニスとヴェスタの声がした。何か言い争っているような感じ。ひやっとした。まさかヴェスタが先日のあれをばらしたんじゃないかとかなり慌てて部屋を出た。イグニスがはっと顔を上げて、バッグを掴んで出て行ってしまった。後にはヴェスタが残った。髪が銀色に近いくらい青白く光っている。
「………」
「ヴェスタ、何があった? なんか喧嘩しただろ」
「あの人……バルのブリングを覗いてたから」
「俺のブリング?」
テーブルの上に俺のブリングが放ってあった。画面を開く。コールの履歴が開かれている。
「別に……まずいもんは入れてないから、いいんだけど」
たしかに普通は人のブリングの中まで覗かない。嫉妬深い恋人ならやるかも知れない。
「あのさ。いつ言おうかなって思ってたんだけど」
ヴェスタが言いづらそうに口を開いた。
「あの人さ、レプリカントだよね。本名が他にある……」
「は?」
「戸籍を見た」
「おい!」
思わず声が大きくなった。他人の戸籍を自己都合で見るのは禁止されている。
「お前、そんなことしてたのか? そんなにイグニスが気に食わねえのかよ」
「違う! 聞いて!」
「レプリカントだから何だよ? それを言いたくねえやつだっていっぱいいるんだよ! お前みたいにレプリカントですって最初から周りに認められてるやつばっかりじゃねえんだ」
「わかってる! わかってる……聞いてくれ。俺、オートキャリアの予約を全部見たんだよ」
「はあ?」
「あの。レプリカントをオーナーから買い取ってるやつ……あいつオートキャリアを使うから。オーナーが約束した時間帯にステーションにありそうなオートキャリアの予約を全部突き合わせたんだ。そしたらリースリー・キマって言う人の予約がいつも入ってて……その人の戸籍見たら、イグニスさんのだった」
「そんなの……オートキャリアの予約なんて何百万件だろ」
「だから時間かかって……言い出せなくて」
「……もしそのリースリー・キマっていうのがイグニスだったとしても、関係者だとは限らないだろ! お前、決めつけで判断すんなよ」
「……うん」
ヴェスタを残して部屋に入る。何やってんだあいつ。一人でなんかやってると思えばこれだ。でももしイグニスがレプリカントだったんだとしたら、言えなかったんだろう。俺が豚の子だって言えないみたいに。
怖いな。ゼロ。
イグニスにメールを送っておく。今日はごめん。埋め合わせはするから。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
【R18】孕まぬΩは皆の玩具【完結】
海林檎
BL
子宮はあるのに卵巣が存在しない。
発情期はあるのに妊娠ができない。
番を作ることさえ叶わない。
そんなΩとして生まれた少年の生活は
荒んだものでした。
親には疎まれ味方なんて居ない。
「子供できないとか発散にはちょうどいいじゃん」
少年達はそう言って玩具にしました。
誰も救えない
誰も救ってくれない
いっそ消えてしまった方が楽だ。
旧校舎の屋上に行った時に出会ったのは
「噂の玩具君だろ?」
陽キャの三年生でした。
両腕のない義弟との性事情
papporopueeee
BL
父子家庭で育ったケンと、母子家庭で育ったカオル。
親の再婚によりふたりは義兄弟となったが、
交通事故により両親とカオルの両腕が失われてしまう。
ケンは両腕を失ったカオルの世話を始めるが、
思春期であるカオルは性介助を求めていて……。
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。
食事届いたけど配達員のほうを食べました
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか?
そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。
運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる