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06 罰ゲームなのかな
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壁の中に踏み込んだ途端、僕は誰かに腕を掴まれて組み伏せられました。覆い被さる重い体、熱く湿った息が首筋に吐きかけられます。
「サヨリくんじゃーん」
「ラッキー。今日も抜ける」
昨日の「どっちかが短小コンビ」でした。何かに気を取られていたのか、人の気配に全く気が付かなかった。くそ。
「あんたら……な……んでこんなとこに」
「女とやりまくってたら追い出されちゃったんだよぉ~」
「サヨリちゃん、慰めてよー。3Pした仲だろぉ」
抵抗。しても無駄。僕は贅肉こそ付いていませんが、筋肉だってさほどあるわけではありません。固太り気味のこの男たち二人を相手に立ち回ることはできないでしょう。諦めよう。
「……いいよ。約束だったもんね。抜いてあげるから離して。あと、ゴムね。付けてあげるから」
「そんなもんねーだろ?」
「僕持ってるから」
まじで? 用意いいねー、と名前も忘れた男たちが笑いました。あーあ。童貞くんのために探したやつだったのに。
僕が大人しく膝をつくと、男たちは馬鹿みたいに下半身を丸出しにして僕に向けます。
「まずしゃぶって勃たせてよー」
「大丈夫」
僕は片方のやつのアレを扱きながら(こっちが短小の方でした)もう一人の半勃ちのものの先っぽに、コンドームをそっと載せるとそのまま唇を付けました。これ得意なんだよねえ。
「うっ」
うまく唇と指を加減して、しゃぶりながらゴムを降ろしていきます。どんどんそれは硬く勃ち上がって、根元までぴったり薄い膜で覆われました。
「すげ……」
「一回だけだからね。ゴム貴重だから」
短小の方はそれを眺めていたためか、もうガチガチです。こちらもサービスで口でつけてあげます。機嫌は取っておかないとね。Mっ気のあるやつじゃないと、こっちの態度が悪いと殴ってくることがあるからね。
「どっちから?」
できれば短小からにして欲しいんですけど。なのででかい方のやつを舐めることにします。歯があたらないように気をつけないと破れてしまうな。お尻を短小の方にわざと向けると、思惑通り短小が指を入れてきました。ちょっと痛いなあ。手もきっと汚いし。ゴムについてるローションが乾く前に入れて欲しいんだけど。
「早く、ちんぽ入れて?」
でかい方の玉を右手でいじりながら、左手でお尻を少し開いて見せます。早くしろよ短小。この体勢辛いんだよ。肉のついた手が僕の腰をぐっと掴み、どんと押しつけられました。みち、と中にあれが入ってくる。でも指に毛が生えたくらいの圧迫感です。膝が痛いなあ。ゴム抜けちゃわないかな?
「ん……ふっ」
「エッロ」
「やっべ~! 顔にぶっかけてぇ~」
こいつそう言えば前もそう言ったな。実際かけられた。わざわざゴム外してからいきやがったんだった。顔射フェチかよ。
短小は一心不乱に腰を振っています。ほんと膝痛いんだけど。どうしよう。
「あー! 待って! 出そう」
顔射フェチの方が僕の口から一般的なサイズのアレを引き抜きました。いくなよ。ゴムないんだから。とっさに根本を掴みます。
「だめ……だよ。ちゃんと……入れて?」
あ。思いついた。この膝の痛みをなんとかできる体位。
「ね……二本差し、してみない?」
前も串刺しはやりましたが、二本差しはしませんでした。でも幸い、二人ともそんなに大きくないし、膝に穴が開きそうだし、早く終わらせられそうです。
「後ろから入れて、抱き上げて……」
顔射フェチを見上げて囁くと、顔射フェチはその気になってくれたらしく、短小をどかせて僕の中にパンパンに張ったそれを入れ、僕の脚を広げて結合部を短小に見せつけるようにして抱き上げてくれました。単純で良かった。短小の方も物分かり良く前から入れてきます。
「あ! これ、凄い……」
本当は全然凄くないし、なんならちょっと痛くて苦しいですが、とりあえず膝は痛くなくなりました。あとは適当に喘ぎながらとっとといってもらうだけです。
「中せめぇ!」
「サヨリちゃん……」
「あん! あん! もっと激しく……」
我ながら白々しい演技。視線を上げてみてどきっとしました。壁の向こうから影が伸びていたからです。誰かいる。
「うわ! 急に締まった!」
「ああ~! いく、いくわ。いく」
「うーっ!」
男たちはほとんど一緒に果てると、僕の体をどすんと床(というか地面)に降ろしました。肩で息をしています。僕も息も絶え絶え(なふり)に、二人を見上げました。
「やっぱサヨリくんはいいわ~」
「淫乱でな! またよろ」
僕が気だるげに視線を送ると、彼らは服を着て満足げにどこかに消えました。良かった。僕のとこに来るとか言い出さなくて。
「ねえ」
彼らの気配がすっかりなくなるのを待って、僕は壁の向こうに声をかけました。だいたい誰なのかは予想がついていたんです。
「童貞くん」
服を着ようとして、あそこにゴムが挟まったままなのに気がつきました。短小のかな。でも途中で取れたわけじゃなくて良かった。手をかけて引っ張ろうとしたところで、思った通り童貞くんが恐る恐る顔を出し、こちらを見ました。ずるり、と僕の中から、少しだけ液体の入った薄青色のものが抜き出されます。童貞くんの位置からならよく見えるでしょう。
「いつからいた?」
「………」
「ふっ」
べしゃ、とゴムを投げ捨て、服を着ようとして、膝が擦りむけているのに気がつきました。そうだった。
「ハハ」
「あ、の」
「ハハハ」
笑うしかないです。
「サヨリくんじゃーん」
「ラッキー。今日も抜ける」
昨日の「どっちかが短小コンビ」でした。何かに気を取られていたのか、人の気配に全く気が付かなかった。くそ。
「あんたら……な……んでこんなとこに」
「女とやりまくってたら追い出されちゃったんだよぉ~」
「サヨリちゃん、慰めてよー。3Pした仲だろぉ」
抵抗。しても無駄。僕は贅肉こそ付いていませんが、筋肉だってさほどあるわけではありません。固太り気味のこの男たち二人を相手に立ち回ることはできないでしょう。諦めよう。
「……いいよ。約束だったもんね。抜いてあげるから離して。あと、ゴムね。付けてあげるから」
「そんなもんねーだろ?」
「僕持ってるから」
まじで? 用意いいねー、と名前も忘れた男たちが笑いました。あーあ。童貞くんのために探したやつだったのに。
僕が大人しく膝をつくと、男たちは馬鹿みたいに下半身を丸出しにして僕に向けます。
「まずしゃぶって勃たせてよー」
「大丈夫」
僕は片方のやつのアレを扱きながら(こっちが短小の方でした)もう一人の半勃ちのものの先っぽに、コンドームをそっと載せるとそのまま唇を付けました。これ得意なんだよねえ。
「うっ」
うまく唇と指を加減して、しゃぶりながらゴムを降ろしていきます。どんどんそれは硬く勃ち上がって、根元までぴったり薄い膜で覆われました。
「すげ……」
「一回だけだからね。ゴム貴重だから」
短小の方はそれを眺めていたためか、もうガチガチです。こちらもサービスで口でつけてあげます。機嫌は取っておかないとね。Mっ気のあるやつじゃないと、こっちの態度が悪いと殴ってくることがあるからね。
「どっちから?」
できれば短小からにして欲しいんですけど。なのででかい方のやつを舐めることにします。歯があたらないように気をつけないと破れてしまうな。お尻を短小の方にわざと向けると、思惑通り短小が指を入れてきました。ちょっと痛いなあ。手もきっと汚いし。ゴムについてるローションが乾く前に入れて欲しいんだけど。
「早く、ちんぽ入れて?」
でかい方の玉を右手でいじりながら、左手でお尻を少し開いて見せます。早くしろよ短小。この体勢辛いんだよ。肉のついた手が僕の腰をぐっと掴み、どんと押しつけられました。みち、と中にあれが入ってくる。でも指に毛が生えたくらいの圧迫感です。膝が痛いなあ。ゴム抜けちゃわないかな?
「ん……ふっ」
「エッロ」
「やっべ~! 顔にぶっかけてぇ~」
こいつそう言えば前もそう言ったな。実際かけられた。わざわざゴム外してからいきやがったんだった。顔射フェチかよ。
短小は一心不乱に腰を振っています。ほんと膝痛いんだけど。どうしよう。
「あー! 待って! 出そう」
顔射フェチの方が僕の口から一般的なサイズのアレを引き抜きました。いくなよ。ゴムないんだから。とっさに根本を掴みます。
「だめ……だよ。ちゃんと……入れて?」
あ。思いついた。この膝の痛みをなんとかできる体位。
「ね……二本差し、してみない?」
前も串刺しはやりましたが、二本差しはしませんでした。でも幸い、二人ともそんなに大きくないし、膝に穴が開きそうだし、早く終わらせられそうです。
「後ろから入れて、抱き上げて……」
顔射フェチを見上げて囁くと、顔射フェチはその気になってくれたらしく、短小をどかせて僕の中にパンパンに張ったそれを入れ、僕の脚を広げて結合部を短小に見せつけるようにして抱き上げてくれました。単純で良かった。短小の方も物分かり良く前から入れてきます。
「あ! これ、凄い……」
本当は全然凄くないし、なんならちょっと痛くて苦しいですが、とりあえず膝は痛くなくなりました。あとは適当に喘ぎながらとっとといってもらうだけです。
「中せめぇ!」
「サヨリちゃん……」
「あん! あん! もっと激しく……」
我ながら白々しい演技。視線を上げてみてどきっとしました。壁の向こうから影が伸びていたからです。誰かいる。
「うわ! 急に締まった!」
「ああ~! いく、いくわ。いく」
「うーっ!」
男たちはほとんど一緒に果てると、僕の体をどすんと床(というか地面)に降ろしました。肩で息をしています。僕も息も絶え絶え(なふり)に、二人を見上げました。
「やっぱサヨリくんはいいわ~」
「淫乱でな! またよろ」
僕が気だるげに視線を送ると、彼らは服を着て満足げにどこかに消えました。良かった。僕のとこに来るとか言い出さなくて。
「ねえ」
彼らの気配がすっかりなくなるのを待って、僕は壁の向こうに声をかけました。だいたい誰なのかは予想がついていたんです。
「童貞くん」
服を着ようとして、あそこにゴムが挟まったままなのに気がつきました。短小のかな。でも途中で取れたわけじゃなくて良かった。手をかけて引っ張ろうとしたところで、思った通り童貞くんが恐る恐る顔を出し、こちらを見ました。ずるり、と僕の中から、少しだけ液体の入った薄青色のものが抜き出されます。童貞くんの位置からならよく見えるでしょう。
「いつからいた?」
「………」
「ふっ」
べしゃ、とゴムを投げ捨て、服を着ようとして、膝が擦りむけているのに気がつきました。そうだった。
「ハハ」
「あ、の」
「ハハハ」
笑うしかないです。
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