【完】BLゲームに転生したオレは鬼畜王子から逃げだしたい

たれぽんた

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BL大賞9位で奨励賞のお礼の番外編

Happy new year !

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    「新年ですね」
カウントダウンは無いけど。おめでとうと言う風習もこの国には無いけど。それ以前に新年自体、平日だけど。前世日本人としては新年に思い入れがあるんで、0時を越えたらつい言ってしまった。
「お前の前世では、1月1日に何かあるのか?」
やっぱりさといなあ。あの一言で気がつくって、凄すぎだよ。
「旧年が無事に終わり、新年を迎えられたことを祝います。そして年神様をお迎えして感謝します」
「どんな祝いするんだ?」
「そうですねぇ」
オレは、この世界でも分かりそうなことを考えてみた。
    しめ縄、角松、鏡餅、おせち、お雑煮、初詣、どれも説明出来ない・・・。あ、あるある、簡単なのが。
「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします」
オレはペコリと頭を下げた。
「こう挨拶をします。それと、初めて太陽が昇ることを初日の出と言って、海岸などに見に行きます」
「わざわざ海まで見に行くのはどんな意味がある?」
「水平線から昇りますから、一番最初の日の出をみられるからです」
殿下は不思議そうな顔をしながら口を開いた。
「アケマシテオメデトウゴザイマス。ホンネンモヨロシクオネガイシマス。これであっているか?」
「一度聞いて覚えたのですか?あっております」
ホントに頭いいなぁ。感心して見てると、殿下が立ち上がってオレに手を差し出してきた。
「ハツヒノデを見に海に行くのだろう?急がねば間に合わない」
こういう男前なとこに惚れ直しちゃうね。オレは殿下の手を取って立ち上がった。
殿下コンラートと見られるなんて思ってもみなかったので、とても嬉しいです」
夜道の馬車は危険だからゆっくり行かないといけないからね。着く頃がちょうどの時間かな。
    この世界でもこれからは新年が祝える。殿下、ありがとう!
「帰ったら、初めてのベッドインだな」
殿下がニヤリとした。


    なんだとぉー!

    オレの感動を返せー!

    返せー!

    返せー!
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