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BL大賞9位で奨励賞のお礼の番外編

閑話8

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侍女1(アインス)「お聞きになりまして?BL小説大賞のこと」

侍女2(ツヴァイ)「ええ、存じておりますわ。閣下とクラウス様のめくるめく愛の日々を綴った作品をエントリーした、あれですわよね?」

侍女1(アインス)「わたくし、それについて驚くことを聞きましたの」

侍女3(ドライ)「何をお聞きになりましたの?」

侍女1(アインス)「結果発表のところに『大賞候補作の中には是非出版化を進めたい、あるいは出版化の道を探りたい魅力のある作品が数多くあり、個別に連絡をしていく予定である』って書いてあるんですって」

侍女2(ツヴァイ)「まあ、そんなことが?」

侍女1(アインス)「作者ったらそこを見て『手の震えがとまりません』なんて言ったらしいですわ」

侍女3(ドライ)「まあぁ、自分の作品が出版化されるとでも思っているのかしら。図々しいにも程がありますわね」

侍女1(アインス)「その話しには続きがありますの。『アルファポリス側で出版する予定の無い受賞作については、いたずらに出版権を保持せず、個々によって誠実に対応いたします』とも書いてあったそうですの」

侍女2(ツヴァイ)「つまり『出版予定は無いよ~』と言われる可能性100%なのに、作者1人浮かれているということですのね?」

侍女1(アインス)「そうですわ。不憫ですわね」

侍女3(ドライ)「身の程を知るべきですのよ」

侍女2(ツヴァイ)「でも、腐教活動はしっかり続けてもらいませんとね」

侍女3(ドライ)「実はわたくし、宰相候補様×アルフォンス様のことも気になっておりますの」

侍女1(アインス)「幸せへの道は一つじゃありませんもの。その道の腐教にお励みになって」

侍女2(ツヴァイ)「わたくしたちも、作者に負けずに腐教活動に邁進いたしましょうね」

侍女1(アインス)・3(ドライ)「ですわね~」
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